道での拾い物はなにひとつなかった。
それでも買い物や出来事の中ではいくつかある。
その中のひとつが音楽CDの[ SHANTI / Born to Sing ]・・・だろう。
シャンティは、無名人?なので田舎の者はどんな音楽人だか知らなかった・・・。
なにかの本でチラッと気になったのでCDを取り寄せた。
俺は、深夜にこっそり自宅隠れ家で女性ボーカルと酒をたのしむ悪癖がある。
そこは国内外の一流シンガーがCDで登場する身近な別世界。
妻も仲間も日常もない至福の空間がひろがる・・・・。
今年は、そこに彼女がいちばん多く出演した。
彼女は俺れからみれば魔女のような不思議な存在。
表現力が豊かで、年齢や性別を問ずに人のこころにすんなりと入り込む。
個性が強いのか無いのか・・・、日本的なのかアメリカ的なのか・・・・?
ジャズなのかポップスなのか・・・すべてに自然体の強さや優しさを感じる。
彼女は歌という魔法で、田舎暮らしの俺をシンデレラ・ワールドに導く。
おじさん趣味をはるかに超えた何かが彼女の作品にはある。
それにCD「シャンテイ」は、収録も企画も音楽的にも郡を抜く素晴らしさがある。
田舎で暮らしても思わぬ拾い物がある。