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浜の小屋

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2011年 10月 20日

忙しい秋

ここ数日は定置網が好調で忙しい・・・!
昨日は、朝6時に出港して魚の出荷が終わったのは夕方の7時だった。
風呂に入ってアジの刺身で焼酎を飲んだらいつの間にか眠っていた・・・。
忙しいことは良いことだから文句も言えないが・・自分には気持ちで言っていた。

何がそんなに獲れるか・・・?アジがとれる。
大きさは平均20cm・120gでタタキもしくは焼き魚の手頃サイズ。
街の小売価格は見ていないが値段も手頃だと思う・・・?

アジは周年獲れる魚で、毎年6月頃と10月頃の2回が水揚げが山場となる。
その量は海だから・・・多い年もあれば少ない年もある。
ここ数日、アジの水揚げ量は俺が漁師になって30年になるが最高だろう・・・。
それも毎日決まってそこそこ獲れ続くことも珍しい・・・。

アジは回遊魚だが・・・俺地方のアジは瀬に居付く習性があるようだ?
つまりアジの餌さとなるシラスのような小魚が多く、アジの居心地の良さと思う。
そんな餌を・・・腹いっぱい食べたアジがそこらを群れとなって泳ぐ今年の秋海・・・。
おそらくアジたちは厳しい冬場に向けての食い溜めだろう・・・。

アジを獲る漁法には釣り漁と網漁があるが・・・網漁にも「巻き網漁」と「定置網漁」がある。
巻き網漁は、集魚灯に集まるアジを網で打ち周し・・網底を絞って網の中のアジを獲る。
定置網漁は、魚の通り道を網で止めると魚は沖に向かって泳ぐ・・行き当たりは袋のネヅミ状態網になる。
網は固定されているが・・魚獲網の部分だけを毎日揚げて中の魚だけ獲って網を元の海中に戻す。
網の構造自体が複雑なので言葉で表せないし・・・昔から魚の習性を元に設計されている。
正式には大敷網(おおしきあみ)と呼ばれ1600年代後期?山口県の日本海側が発祥の地・・・?
その伝統漁法も時代とともに改良され現代の形式になった。

山口県の魚で水揚げ量が一番多いのはアジで、金額一番はイカだと言われている・・・。
有名一番は全国区だとフグだろう・・・?
美味しさ一番は漁師でなく食べる人が決めること・・・。

3方を海に囲まれた山口県は海岸線も長く獲れる魚の量も種類も多い。
兎に角アジが豊漁の忙しい秋。

by hama-no-koya | 2011-10-20 05:02 | Comments(0)


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