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浜の小屋

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2012年 03月 16日

はえのかぜ(南の風)

今頃になって「春いちばん」が吹いた。
春先に吹く暖かい強い南風。
漁師にとっては、やっかいな風で昔から歓迎しない。

日本海側にある地方では、南風は山から海に向かって吹き出す。
この風は塊となって突風になる。
大きな波は立たないが海面が風波と潮吹風で真っ白になる。
昔、手漕ぎの舟や小さい動力船は沖合いに流された。
今は、船に強力なエンジンが付いているのでその心配はないがそれでも嫌な風。

南の風が吹くと定置網に魚が入らない。
なぜそうなのか解からないが、昔からそうである。
今朝は、最悪でヤリイカとヒラメと小フグが少々いたくらいだった。
そんな日もあるとあきらめる。

漁師は冬の間は北西の季節風に悩まされ、春になるとハエノカゼに悩む。
「風が吹けば桶屋が儲かる。」現にそんな商売もある。
今でも通用する理論で好きな言葉。

我が家は、木造の古民家なので風の音が家の中まで聞こえる。
街の家は、雨や風の音が室内に入らないので快適だろうが・・・
田舎で暮らすと雨や風を嫌でも感じる。

by hama-no-koya | 2012-03-16 21:36 | Comments(0)


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