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浜の小屋

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2012年 07月 25日

夏の魚? アイゴ・・・。

夏には、夏の魚がいる。
市場に出されることもなく、人気のない魚のバリ。 学名はアイゴ。
嫌われもの魚で、自家消費されるだけ。

夏のアイゴは産卵期で、お腹にいっぱい卵子や精子が詰まり腫れている。
生き造りや洗いにすると美味しいが、網で獲れてもその多くは・・・。
俺の暮らす地方だけの話かも知れない。


夏の魚? アイゴ・・・。_d0159062_14542533.jpg

アイゴは、背ビレや腹ビレのトゲに毒を持つ。
刺されると、痛さが何時間も続く。死んだ魚に刺されても痛い。
魚の選別作業中に漁師が刺されこともあり、食べる魚をさばく時にもやられる。
釣り師は、釣った魚の釣り針を外すときにも刺される。 気をつけないとキケンな魚。
安全策で、ハサミでトゲを切る釣り師もいる。

アイゴの内臓は臭い。餌の海草が消化不良状態になっているから。
磯の香りを通り過ぎている。内臓を壊さないように魚をさばくがそれでも・・・。
生きているうちに、血抜きして内臓を出すと匂いは半減する。
そのことで匂いから、磯の香りに変わる。
食べ方しだいでは美味しい魚。 キケンと匂いで売れない魚。

アワビやサザエの餌さとなる海草が減ったのは、アイゴが食べるから?
アイゴは、朝から晩まで海草を食べているらしい。
ここ数年、海の海草が減ってきた。 その状態を磯ヤケとも言う。
ウニも餌が海草で、磯ヤケの原因の一つ。 ムラサキウニが異常に増えた。
海水温や海流などの海洋環境が変わってきたから?

一般市場に流通しない魚もいる。
加工や食べ方しだいでは、アイゴも美味しい夏の魚。
和歌山の海産物屋さんでは、アイゴが干物になっていた。
高知の「ひろめ市場」には、ウツボ料理がある。 
マンボウやカメも食べられる? 地方よって食べる食べない「魚食の文化」。

同じ毒トゲをもつオコゼは、不恰好でも扱いは高級魚。
金魚の世界なら、話は分かるが・・・。
美味しさより、食感や希少な価値感だから?

by hama-no-koya | 2012-07-25 14:54 | Comments(0)


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