暦の上では、秋になったがまだ暑い。
気持ちだけ涼しくなった。 耕作を放棄した田んぼの草刈をした。
雑草だけで、おもしろくない田んぼ。 なんと!草に負けずコスモスが咲いている。
秋に咲くはずのコスモスが・・・嬉しい拾い物をした。
場違いよりも、 「 掃き溜めにツル 」 。 けな気な女を感じた。
草刈の手を休める男・・・。
我が家も数年前まで、70アールの水田を耕やしていた。
その多くは、海辺の山麓にある美しい棚田。
今は、米を作らない我が家。
元水田は、10アールだけ草刈をしている。 残りの60アールは耕作を放棄した。
そこは、大草に交えて雑木も育ち、荒れ放題の原野・・・。
人が積んだ、棚田の石垣すら見えなくなった。
街の人、 自治体の人、海辺の田舎で暮らす人。
それぞれの想いがあろう。
どうにもならない。 あきらめ 。 イノシシの対策に悩む棚田。
そこらの景観より、暮らしを考える田舎。
野に咲く先撮りのコスモス・・・ けな気で美しい。
夏のエピローグ? 秋へのプロローグ?