人気ブログランキング | 話題のタグを見る

浜の小屋

hamanokoya.exblog.jp
ブログトップ
2012年 12月 01日

12月・・・(明日の天気に保障が無い)

12月・・・(明日の天気に保障が無い)_d0159062_9421939.jpg

一年で昼間がいちばん短い日は冬至(21日)だが・・・
夕暮れがいちばん早い日は12月の始め頃だと  昔の人が言っていた。
手元仕事ができる時間は夕方5時ごろまで そのつもりで漁師仕事の段取りをする。
昼間が長い6月頃に比べると  夕暮れが3時間近くも早い漁村。
日没再仕合は 明日天気の保障が無い  途中で切れない作業もある。
海には海の 出来事や事情がある。 

久々の凪日和だったので定置網の海仕事がはかどった。
長さ400間の道網を入れ替えた (業界用語)。
一年中、海に網を仕掛けている大敷網は、冬場の時化がいちばん怖い。
台風の時化は一日で通過するが  冬場の時化は何日も続くことがあるから。
時化が長引けば、ロープや網が徐々に疲労する。 
何本もの張り詰めたワイヤー・ロープや太いロープで網を支えている大敷網。
一本の切れたロープから 全体が大破損する。 点検や予防措置が基本となる扶養。
海にも冬じたくがある 限られた凪の日に仕事を詰めて一気に進める。
秋から冬にかけての天気は、周期が短くて変わりやすい中で。

海上の仕事は 先が読めないこともある。
予測や準備をしていても 毎回順調に仕事が進むとは限らない。
天気が急変することもある。
網が海底に引っかかり揚がらないことだってある。
船のエンジン・トラブルもあれば スクリューに網やロープが巻きつくこともある。
海上のトラブルは自分で解消する  最悪の場合だけ手助けや救助を待つ。
海には陸上のようにレッカー車や救急車がいないから・・・。
先を急いでも早く終わるとはかぎらない海の仕事。

年配漁師が曰く
海仕事は 「 順調に進んでいても最後に落ちがある 」・・・と。
港に帰るまで気を抜くなってことだろう。

by hama-no-koya | 2012-12-01 09:42 | Comments(0)


<< ツワブキ      波佐見とカワハギ >>