我が家の田んぼは全て草薮になった。
米の作付けを止めたから。
そんな中ほんの一部だけ耕作を休んでいる田んぼがある。
いつでも田んぼに戻せるようにと・・・。
休耕田の維持管理は米を作ると同じくらい労力がかかる。
年間に数回草刈りをして トラクターで数回耕す。
梅雨時期は雑草の成長が特別に早い。
数年前、休耕田にコスモスを植えたことがある。
その年の田んぼは、コスモス畑になった。
翌年にはその種が自生して 秋には自然のコスモス畑になっていた。
何年か繰り返して咲いていたが、雑草には勝てない花。
それでもコスモスのなごりが夏に咲いた。
秋に咲くはずのコスモスが梅雨時期にも咲く。
ちらほらで花数は少ないが・・・
雑草の中に咲くので 草と一緒に草刈り機で刈り取る。
もったいない気もするが、草との仕分けができないから想い切り。
けなげに咲く花。 荒れ田にコスモス。
草刈りを終えた田んぼは、何も植えないがトラクターで耕す。
雑草が延びてくるのを抑えるために。
この作業を年間数回繰り返す。
集落の近くを 荒れ野にしたくないから。
田舎の集落から草刈りは欠かせない。
怠ると村が草薮になる。
毎年繰り返す休耕田と周辺の草刈り。
コスモスや村人どもが夢の跡。