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浜の小屋

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2013年 09月 02日

休耕田の草刈り


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米を作らなくなって何年か経つ。
我が家の田んぼは全て草薮や山になったが 一部は休耕田としている。
以前の水田が、今は草薮の耕作放棄地と休耕田の地目区分かれる。
休耕田とは、米を作らないが 農地が米の作付け可能な状態に保つこと。
ことの始まりは、国の田んぼを減らす政策のような気がする?
休耕田の管理は、米を作ると同じくらい労力がかかる。

水田に米を作らなくなると 雑草が急速に延びてくる。
だから草刈りを年間4回ぐらいすることにる。
その上 何も植えないのにトラクターで3回も耕す。
意味の無いことかも知れないが それをしないと集落周辺が荒廃するから。
だから暑いさなかでも 耕作しない農地の草刈りをする。
骨折り損のくたびれ儲けの野良仕事。


死んだ親父が残したものは ただの草薮だが・・・
とは言っても以前は水田で 30kg入り紙袋で約50袋の米が毎年穫れていた。
家族で食べきれなく農協に出荷をしていたが
先祖代々続いてきた米作りを、俺の代で簡単に止めてしまった。
身勝手だろうが 訳などありそうで無い。
本人と時代がそうさせただけ。


漁師でありながら米を作り 山には杉や檜を植えてきた我が家。
畑には麦や芋を植え 果樹園には夏ミカンやキューイフルーツを植えた。
多角の零細経営のようだが 忙しくて儲からない家業だった。
思えば過ぎてきた 新しい昔話し。

今は山の木はお金にならないし 芋畑も果樹園もなにも残っていない。
さみしさや惜しさもなく なんの未練も無く時がながれる。
今もその地で忙しく暮らしているからだろう
それでも 海辺の村は美しいから不思議。


時代の流れと共に人が流れる
田舎者は都会に憧れ 都会者が田舎に憧れる人もいるが・・・
そこに、仕事や幸せがあるとは限らない。

若い頃 職業欄に反農半漁業と書いたことがある。
今は漁師と書く。

by hama-no-koya | 2013-09-02 14:47 | Comments(0)


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