浜の小屋

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2014年 09月 24日

田舎で暮らす




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山から夜が明けて海へ日が暮れる。
昔から陽は海に沈む。

日本海沿いにある尾無の集落。
30戸あまりの家々が軒を重ねるように密集する。
繰り返しの日々の中で人が暮らす。

暗くなると村の家々に灯がつく。
家数は減らないが、近ごろは夜も暗い家が目立つようになった。
人の住まない空き家があるから。
人が徐々に減り漁村の小学生は一人だけ。
昔はどの家も大家族だった。今は一人で暮らす人もいる。
田舎で暮らし慣れた住民。

自然や暮らしの環境も変わった。
海を見下ろす棚田の多くは草薮になり木も生え荒地も増えた。
イノシシやサルの被害が増えた。
残された田んぼで村人が自家用の米作りをする。
昔は漁家でありながら米を出荷していた。
家業は半農半漁と書く人もいた。

海の資源も豊富だった。
昭和の初期ごろから今も続いている大敷網漁がある。
網や船を近代化したが昔ほどの魚は獲れない。
マグロやブリは極端に少ない。
釣り漁のヒラメもタイもイカも減ってきた。
素潜り漁のサザエやアワビが近年急激に少なくなった。
水揚げに輪をかけ漁師の数が減った。
昔から魚を獲ってきた漁師。
未来を不安に思うでなく、昔が良かっただけのこと。
たそがれる田舎暮らし。

漁村で何十年も暮らす人。
変わっても変わらない平穏な日々を過ごす。
夜が明け、日が暮れる。



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by hama-no-koya | 2014-09-24 15:03 | Comments(2)
Commented by 桝田 元起 at 2017-03-21 15:26 x
アワビについて検索していた所、趣深い記事を拝見し、コメントをしております。

僕の実家は、愛媛県でアワビの養殖をしています。
元々うちではフグ漁をしていました。

僕もしばらく船に乗っていましたが、だんだんとフグが獲れなくなり何とか生きる為にアワビの養殖を始めました。

そんな僕は現在、田舎を捨て、関西に住んでいます。
管理人様と全く同じような境遇の所を、出て行った者です。
小学校はとっくに廃校、取り壊した校舎の跡地にはイノシシが出る。

管理人様の文章を見て、何とも寂しい気持ちになりました。
僕は家業をネット通販で手伝っていますが、田舎から情報発信できる技量や情熱がないと田舎は生き残っていけないと感じています。ぜひこのままブログを続けて下さい。

何よりお体ご自愛下さい。
父、母を見ているようで、思わずコメント失礼しました。
Commented at 2017-03-22 05:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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