人気ブログランキング | 話題のタグを見る

浜の小屋

hamanokoya.exblog.jp
ブログトップ
2015年 11月 09日

うつくしいさかな




うつくしいさかな_d0159062_16054576.jpg


アマダイはきれいな魚。
昔は普通魚だったが今では高級魚の部類。
鮮度の良い大型魚になると市場では驚く高値だが、
小型魚は手頃な価格で店頭に並ぶ。
鮮度の落ちやすい魚なので昔は煮魚や焼き魚で食べていた。
近頃は品質管理も良くなりブランドアマダイもある。
アマダイは白身で淡白が持ち味。

特上品は鮮やかな色と艶で見分ける。
熱帯魚の色彩とはちがいアマダイの装いは和風な美しさ。
上品なパステル系で洗練された色彩。

海底の砂泥地に生息するアマダイ。
見たことはないが泥の中にも潜るらしい。
年配の地元人はアマダイをクズナとかドジョウとも呼ぶ。
魚には学名とローカルネームがある。

アマダイは述縄で釣る。
一度に何百もの餌を掛けた釣り針を海底に述べて釣る漁。
一本釣りでも釣れるが魚の数が釣れない。
他の魚と同様に絶対量も減った。
たまに自家消費が目的で、アマダイの一本釣りをするが本命は少なく、
多くは外道のレンコダイやイトヨリダイ。

レンコダイは底引き網漁で多く獲れるが一部に釣り魚も出回る。
タイ類は色や形が美しいがその中でもレンコダイは別格。
魚体は化粧をしたような暖色系の美しさ。
昔はお祝いの善に尾頭付きの焼き魚として需要も多かったが、
今は婚礼の宴も少なく洋食にも押される。
タイは昔から祝いの魚。

イトヨリダイもきれいな魚。
淡いパステル系の縞模様が美的である。
冬場は上質な脂が薄らのり、釣りたての刺身は特に美味しい。
アマダイは値が高くても、イトヨリはお手頃の価格。
味の基本は新鮮な魚を選ぶこと。
丸身を帯びた体なので身の歩留まりもいい。
なんとなくお買い得の魚。



うつくしいさかな_d0159062_16062952.jpg


美しい魚をより美しく箱に並べる漁師。
決めのポーズは頭を左に向ける。
箱詰めは魚の展示で美的要素が価格につながる。
芸術でなく感覚で並べる。


美しく見える魚は鮮度もいい。
見分けは体形と色艶。







by hama-no-koya | 2015-11-09 04:55 | Comments(0)


<< うつくしいさかな 2      うつくしいひもの >>