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浜の小屋

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2016年 02月 14日

散歩 その五




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棚田道を下ると国道に出る。
眼下に出発地点の尾無漁港と日本海が見える。
海に沿って山陰本線も走る。
歳のせいか自賛したくなる出来栄。
いい所で生まれ、いい所で暮らしていると感じる。
海が見える国道のパーキング。



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集落の最寄り駅が宇田郷の駅。
駅の周りには海があるだけでなんにもない。
朝晩に数人の高校生が利用する古くてさみしい駅。
潮風と斜陽が直にあたる。
なぜか屋根瓦が青い。
左手で持つ公衆電話のマークが今時なつかしい。
くたびれた時代遅れの田舎駅。



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駅から漁村に続く道。
漁村に列車で来た旅人が曰く、無性に歩きたいと思った。
昔の子供たちはこの道を歩いて学校に通った。
冬場は北西の季節風にさらされる道。
夏は照り返しが暑い。



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漁村の入り口にヤギを飼っている家がある。
ヤギと言えばアルプスだが、飼えば漁村にも馴染む動物。
居場所を選べない飼われたヤギ。
漁村で飼われている動物は猫と犬と山羊。
家族ではないがどれも村族。
人が減る時代の中でも猫がふえる。
居心地がいいのだろう。



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一周約3kmの田舎散歩は港広場で終る。
折り返しでなく周回歩きの方が見る景色が多くなる。
近頃は散歩でなく健康のために歩く人もいる。
目的なんかはどうだっていい。
人も歩けば棒に当たる。
田舎歩きも夢中になればつまづくことがある。


暮しの田舎道を散歩道に置き換えてみた。
ゆるやかで単純なストリーム。
ここはどこ・・・







by hama-no-koya | 2016-02-14 04:36 | Comments(0)


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