四国の山中にある檮原町役場がおもしろい。
建屋は有名な建築家の設計。
窓に板が張ってあるのは夏は日除け、冬は太陽光の温室効果。
窓は木のパネルで調光目的で可動する。
外壁は大扉になっていて開くと駐車場と一体にもなる。
屋根には太陽光の発電システム。
建物の中が驚きである。
タウンオフィスだけでなくJAや高知銀行や商工会が入る。
グランドピアノや芸術作品までもある。
作品「受話樹」は圧巻。
子供やお年寄りは誰に電話していいのか分からない時代の中で
巨大な受話器が意味するものは大きい。
時代はもしもしから指先へ。
作者は、とある業界では有名なアートディレクターの街女性で、
C社ミラーレスカメラのCMまで手がけている。
こんなところに彼女がと思う空間。
ここは檮原の町役場。
四国山中にある小さい町の役場。
感想は目からうろこ。
アポ無しで役場を訪れたのは土曜日の午後だったが
職員の対応が、自然体で旅人に優しかった。
温もりを感じる建物。
役場の建物が町のあり方を表現する。
箱ものにはいろいろある。