人気ブログランキング | 話題のタグを見る

浜の小屋

hamanokoya.exblog.jp
ブログトップ
2016年 04月 12日

こんぴら参り 一




こんぴら参り 一_d0159062_21423140.jpg

金比羅様は讃岐の琴平にある。
漁師の俺は、たまに「こんぴらさま」にお参りする。
昔は、漁村に「金毘羅講」があり、
漁師は水揚げからお金を積み立て金比羅様にお参りをしていた。
その道中で湯に入り旅酒を飲んで体をいやした。
暮らしと旅を重ねた昔のツーリズム。

今の漁師は思いつきで金比羅参り行く。
萩から讃岐まで半日で行ける夢のような時代。
龍馬の知らない近代日本。



こんぴら参り 一_d0159062_18292022.jpg

昔から安心して旅が出来るニッポン。
映画で見たが、江戸時代にも女子が一人旅をしている。
昔からあるニッポンのツーリズム。
世界は広いが安心して旅が出来る国は少ない。
旅は庶民の文化だと思う。


土讃線の琴平駅の駅舎が見るからにおもしろい。
和洋折衷だが実にまとまっている建物。
駅舎自体が地域を巧みに表現。
誰が考えたのか、のぼり旗の装飾まで決まっている。
瀬戸内の芸術祭参加作品?

個人的には、秋田の田沢湖駅と同じくらい見る価値のある駅舎。
琴平駅の設計者は知らないが素晴らしい駅。
旅人にとって、駅は目的の入り口でもあり出口でもある。
歓迎と見送りをする琴平の駅舎。



こんぴら参り 一_d0159062_15180351.jpg

桜の季節が終れば忙しくなる田舎。
漁も田んぼも本格稼働。
健康も仕事も神頼み。
地元に氏神様があって遠くにも神様がある。

遠くに神様が居るから仕事や旅が出来る。
金比羅参りも旅のかたち。







by hama-no-koya | 2016-04-12 05:47 | Comments(0)


<< こんぴら参り 二      さようならトワイライト >>