村に春がやってきた。ワカメの香りがプンプンする漁村の浜辺。日が傾むくとワカメを小屋に入れる。ワカメが湿気るから。
天然のワカメを昔から竿で刈る漁師。たいていは午前中に海から刈って午後から天日で乾かす。基本は洗濯バサミで葉の先の方をはさみ、吊り下げて陽と風を当てる。近頃は市販の洗濯干し使う人もいる。夕方や突然の雨に小屋への出し入れが容易だから。今でも昔ながらの竿に下げる人もいる。個人のこだわりでもなんでも無く暮らしのながれ。田舎暮らしは自然体。
ワカメの食べ方の定番は味噌汁の具だろう。
天然ワカメは香りが良いので刻んでふりかけにすると美味しい。
おかずが無くてもご飯がすすむ。
おにぎりにすると郷土ではワカメむすび。
何れにしても、お彼岸ごろまでのワカメは良質なので値も高い。
その後はお手頃価格でそこらに出回る。
これからは水温の上昇とともに色も香りも落ちてくる。
ワカメを買うなら早い季節がいい。
海の幸には食べごろがある。
日本列島は長いのでワカメの季節はそれぞれある。
ほぼ全国の海に生える旺盛で身近なワカメ。
古くは土佐日記にも出てくるワカメ。
我が家は山口県の日本海沿い。
昔はみんな天然。
追伸
しばらく休んでいたブログを再会します。