<   2012年 12月 ( 10 )   > この月の画像一覧


2012年 12月 29日

もどりカツオ

d0159062_221149.jpg

南日本海でも カツオは獲れる。
5月から6月ごろ北上して 10月から12月頃南下する カツオが戻ってくる。
日本海を回遊するカツオは、太平洋と違って魚群が小さく絶対数も少ない。
餌になる小魚を求めて 小団体でツアーに出る。
たまに定置網で獲れるが いつも十匹前後と数が少ない。
季節になっても 毎日決まって獲れない魚。


目に青葉 山ホトトギス 初カツオも美味しいが・・・
秋から冬にかけての もどりカツオはそれ以上に美味しい魚体。
大きくて丸々と太っている 寒くなるほど美味しくなる。
食ってみれば解る それ以外に言いようが無い。

もどりカツオノ刺し身は 忘れられない強烈な味覚を伴う。
居酒屋仲間は、昨年食ったカツオの刺し身を何かにつけ話す。
食感は、人の体に残る 楽しみと危険を、体が自然に覚えるから。
美味しいものは食べて学ぶ。

カツオたたきのトピングは ネギでもニンニクでもショウガでも何でも来いだか・・・
本命は 刺身にレモンをかけワサビ醤油で食べる直球勝負。
タタキとちがって カツオの生身の旨味が直にする。
生きている内にカツオの血を抜くと良い。

今頃は、ブリ(☆☆☆☆)も美味しいが もどりカツオ(☆☆☆☆☆)の方が上だろう。
子供に お父さんと、お母さんどっちが好き? そんな気もするが・・・。
12月は、カツオに限らず魚がみんな美味しくなる。

冬は、魚が美味しくなるが 海が荒れるので 食べたい時に食べれない。
だから余計に魚が美味しくなる。
今日も数匹カツオが獲れた 美味しいだけに良い値がする。

by hama-no-koya | 2012-12-29 22:12 | Comments(0)
2012年 12月 25日

不思議な小ビン

d0159062_13361689.jpg


今日は、クリスマス。
数年前の「清ケ浜」清掃日に不思議な小ビンを拾った。
ビンの中に2008/12/25と書かれた 謎めいた手紙が入っていた。
マサチューセッツ州の海岸に漂着した手紙のような?

「メセージ・イン・ア・ボトル」は 全米のベストセラー小説。
映画にもなった ケビン・コスナーやポール・ニューマンが熱演している。
熟年男も子供も 純粋な夢を見る。
物語の海岸に流れ着いた ボトルの中身は感動の愛。
海辺で暮らす 一人の男のロマン・・・。

「清ケ浜」に流れ着いた 小瓶に入った手紙は誰かが書いた小説ではない。
 「あぶタン。メセージ・ボトル」をウェブ検索すれば謎がとける。
漁師のおじさんが 素直に熱演している実話です。

クリスマスになると思い出す ある感動の出来ごとを・・・。
小さな 海辺のものがたり。

by hama-no-koya | 2012-12-25 13:37 | Comments(0)
2012年 12月 23日

ウマヅラ ハギ

d0159062_16412853.jpg

こいつは、カワハギの仲間でウマヅラハギ。
顔面が馬面をしているからだろう?
カワハギの名は、ウロコが無く丈夫な皮をはいで料理するから?
魚の名前はそんなもの・・・

海が荒れて漁に出れない でも魚は食べたい。
こんな日もあるので 船の生け簀に自家消費する魚を生かしている。
今晩のおかずは、馬面ハギの刺身と味噌汁に決めた。
芋焼酎の相手に 不足がない組み合わせだ。

ウマヅラハギはやや磯臭いので 生きた魚の首を切り血抜きをする。
臭みが抜けると同時に 身がしまり刺身の色も純白に光る。
カワハギ類の刺身はそれに限る。 コリコリした刺身でないと美味くないから。
そう思っている漁師は普通に多い。 こだわりではない。
あっさり系の身質なので、食感を楽しみ地元民が先入観で食べるからだろう。

生き〆でないカワハギは、鍋物や味噌汁にした方が益しである。
ウマヅラハギの冬場は、肝臓が肥大している。
味噌汁に肝を少し入れる人もいる。 美味しいが素人は肝入り止めた方がいい。
カワハギの肝は無毒だが カワハギに似た毒入りのフグもいるから。
漁師は、フグとカワハギの見分けが確実につくから肝を食べる。
山でも海でも 動物の肝を食べるには、多少のリスクがついてくる。
「肝心」や「肝入り」の意味が解りそうでわからない。

今晩の夕食は、ウマヅラハギ定食で地味なもの。
外は寒いが温かいウマズラの味噌汁で、丼一杯のご飯を食べる。
これも ささやかな幸せのかたち・・・?

by hama-no-koya | 2012-12-23 16:34 | Comments(0)
2012年 12月 18日

タルイカ

d0159062_4505131.jpg

タルイカは、食用のイカ仲間でいちばん大きいだろう?
そいつが秋の終わりから、冬の初めにかけて岸辺にやってくる。
たまに浜辺に打ち上げられて 死ぬやつもいる。
入り江や港内の水面を彷徨いながら泳いでいるやつもいる。

漁に出るために 仲間漁師が毎朝港に集まる。
そんな時 タルイカがそこらを泳いでいることがたまにある。
飛んで灯に入る冬のイカ  直に漁師の餌食となる。
誰かが大イカを発見すると 船に積んである竿カギで引掛けて捕獲する。
大量のイカ墨を吐きながら まな板のイカになる。
仲間内で今年5匹獲った。 他のオジサンたちもけっこう獲っている。
色が赤いイカなので俺の地方では 別名をアカイカとも言う。

獲ったイカは、解体してそこに居会わせた仲間で分け合う。
たま〜に売る人もいるが 市場で1匹2,000〜3,000円(写真サイズ)くらい。
大きなイカだから切り分けても  一人分の身量が多い。
刺し身にすると柔らかくて美味しい 煮ると硬くて噛み応えがある。 
身が厚いので自宅寿司に握ることもある。 

時化で漁に出れない日は 浜に火を焚いてイカを中間と焼いて食べる。
胴体は、家に持ち帰り夕食のおかずになるが・・・
ゲソの部分は、焚き火で焼いて 冬寒の暖になる。
美味いか?より 場の雰囲気を楽しむ。
d0159062_5184398.jpg

この後、何が始まるか?  言わずと知れた浜辺のお楽しみ。
飲み屋の無い漁村  仲間と浜で酒を飲んで 真昼間の時間を過ごす。
思いついた時に 浜辺の似非居酒屋は開店する。  

醤油ダレでイカを焼くので 良い匂いが漁村に広がる。
あいつらは朝から飲んでいる! と思うが、漁師の息抜きで何の問題もない。
海が荒れているので 漁ができないから。

漁師になって よかった~ぁ・・・・
こんなとき感じる。

by hama-no-koya | 2012-12-18 04:52 | Comments(0)
2012年 12月 15日

パソコン換えました

d0159062_9313989.jpg

長年使っていたパソコンを変えた。
先代の調子が悪いわけでもないが  機能や記憶がいっぱいになたから。
彼が、我が家のパソコン三代目になった。

機種選びでノートにするか? デスクトップにする? かと迷った・・・。
選択肢に 良質な映像と音楽(Airplay)も加えた。 暮らしにそれが必要だから。  
これまでお世話になった ノートも現役なので2台を併用することにした。
愛着があるので 元彼を捨てる気には、なれないから。

新しい彼のファースト・インプレッションは 総合的な美しさだろう。
機能的にも素晴らしいと思うが  使い慣れないないので 今はなんとも言えない。
主流がノートの時代に あえて大きなデスクトップを開発するメーカー・・・?
移動しないデスクトップを ここまで薄くする必要があるか?
機能・ディザイン・価格・市場  現代工芸品のような一貫したものづくり。
そのへんに惹かれて 新しい彼を選んだ。

新しい彼との・・・初めての夜がふける。
お互いに分らないことばかり  好きで選んだ彼 慣れるまで時間もかかりそう。
パソコンを使いこなすには難しい  田舎漁師だから・・・。
なにも急ぐことはない。 いつもそばにいてくれる 容姿端麗で優しい彼。
ライフ・ワークに欠かせないもの。

ガチガチの日本間にも 違和感のない不思議なディザイン。 
どこにあるのか内臓スピーカー?  形から 信じられない高音質。
部屋の道具としても 素晴らしい彼。

by hama-no-koya | 2012-12-15 09:17 | Comments(2)
2012年 12月 12日

イトヨリダイ

今日は、12・12・12が3つ並んだ。
どっうてことは無いが  そのことに気がつかない人もいる。
d0159062_15362052.jpg

普段食べる魚で いちばん美しい魚は? イトヨリダイだろう。
淡いパステル・カラーの色あい  容姿端麗の魚。
魚は、 一枚の着物で一生を過ごす。 人は寒いから着る?
意味不明だが 魚を見て単純に思った。

彼女は 海底が砂泥地のような所に生息する  餌は小エビや小虫の類。
同じような居住環境に ぶよぶよ体で泥色のアンコウも暮らしている。
アンコウは、自分のことを不粋と思って いないだろう?
彼は、海底の泥塊になりきって 提灯を灯して餌の小魚をひたすらに待つ。
イトヨリダイが派手なら アンコウは極端に地味。
一匹のイトヨリダイから スイミーな世界に馳せる不思議な漁師。

イトヨリは煮ても焼いても美味しい魚。
白身であっさり系  癖のない食味から 人が最初に食べる魚に向いている。
離乳食や病食が無い時代には 弱者の貴重な蛋白源だったらしい?
白身のタイが、高級で食べれなかったから それだけでもない。
昔しイトヨリダイは、底引き網や釣り漁で多く水揚げされ大衆魚の一つだった。
今は、その座をサケやイカに譲った・・・?
アジ・サバは青系で イトヨリダイは白系の 「おかず魚」だった。

寒くなると脂が極端に乗ってくるイトヨリダイ。
鮮度が落ちやすい魚  生で食べるには生き〆の魚が良いが・・・。
刺し身でもカルパッチョでもいける。
きれいな魚なので  熱湯をかけ 皮付きで切り身にする。
見た目によらず 気取らない薄味系の美味しい魚です。

お手頃価格なので 冬のおすすめ魚です。
鍋にも 澄まし汁にもいけます。
できたら 鮮度のいい釣り魚を使いたい。

by hama-no-koya | 2012-12-12 15:37 | Comments(0)
2012年 12月 09日

浜辺の掃除

今年最後の 清ケ浜の掃除をした。
北西の風が吹く寒い中で・・・
掃除用具も 機械も きれいに洗って格納庫にしまった。
今年も多くの人が 浜辺の掃除に集まった。  国内外から・・・
「鳴き砂復活隊」の隊員は 掃除日に集まった人が隊員。

厳しい浜辺の季節が到来した。
鳴き砂の 音を失いそうな浜辺の冬。
d0159062_1558203.jpg


今年集めた 漂着ゴミが山になった。
ゴミは役場が引き取る  そして最終処分場に埋め立てられる。
海を漂流したゴミは 焼却や再利用が艱難だから。
海岸の漂着物は 現場の自治体の物らしい? だから処分にお金もかかる。
大海原を越える漂流物  田舎町も地球規模で考える時代。
きれいな浜辺が残したものは・・・ 裏に隠れたゴミの山。
d0159062_15592461.jpg


寒さの中に20人くらいゴミ拾いの人が集まった 子供も女子もいた。
みんな 無言でゴミを拾っていた。
冬の海を渡ってきた 長旅の波が打ち寄せる浜辺で・・・ 
海は、洗濯機の中  白い泡と波が音をたて 繰り返しかき混ざる。
波が浜辺の砂に吸い込まれて消える。
d0159062_16223215.jpg

本州のいちばん西にある 海辺の町。
来年は なにか良いことがありそうな予感がする。

しー ・ ゆー ・ あげいん 。

          鳴き砂復活隊  隊長より

by hama-no-koya | 2012-12-09 16:01 | Comments(0)
2012年 12月 06日

朝食

d0159062_11133849.jpg

毎朝、午前4時に起床する  妻は起きてこない。
基本的に  パンと紅茶がいつもの朝食。
今朝は何を思ったのか  ポッキーが付いていた。
なんと、紅茶バッグが切れていた 怒りたいが白湯で我慢する。
お菓子が付いていたので  文句が言えないから。
これもナイス フォロー・・・?

俺の英語? TEA BAGは 発音が悪いと妻は言う。
イヤラシイ言葉に聞こえるらしい  本人はそのつもりで無い。
マジに発音すると 難しい紅茶のティー・バッグ・・・
電話機に話して解かる 新時代の翻訳?  

「 ポッキー 」と「 プリッツ 」と「 トッポ 」 形の見分けがつかない?。
おやつにも 酒の肴にも合う パンにも合うスティク菓子。
手でつまんで食べるお菓子 子供からお年寄りまで気軽に食べられる。
ディザインも良い  パッキングも良い  勝手にお菓子の頂点。
朝食ポッキーは なんでもないお洒落。  ジュリエット・ビノシュには解かると思う。
映画「 ショコラ 」の世界  美味しいものは人々を幸せにする。
二人で食べたい 夜明けのポッキー・・・。
過ぎてきた 青春の思い出。

海が荒れていたので 漁には出れなかった。
久々に昼間から音楽をじっくり聴いた  八代亜紀/夜のアルバム[CD]UCCJ2105を
なんとなく買ったCDが 大穴で大当たりをした!!   偶然の大発見。
八代亜紀がジャズを歌っている・・・  でもそう思えない。
「クライ・ミー・ア・リバー」もあれば 「五木の子守唄」も 昭和歌謡もある。
誰もが 想像していなかった素晴らしい世界が広がる。

「歌手」を知り尽くした「企画者」・・・ 
それを知り尽くした「エンジニア」 三者の持ち味が入魂して一つのお皿に。
商品開発・・・売れるものが ほんとうに良いもの?

繰り返しで 意外なことが少ない田舎暮らし
それでも ふとした時に感じる つかの間の気休みがある。
求めなくても・・・ 
向こうからやって来た 良いお菓子と良い音楽。

by hama-no-koya | 2012-12-06 11:14 | Comments(0)
2012年 12月 04日

ツワブキ

d0159062_358916.jpg

海辺の道路端に咲く 黄色いツワブキの花。
この花が咲くと漁村に冬がやって来る  
枯れた草野に 緑の濃い葉と真黄色の花が一際目立つ。
背丈の高い雑草が枯れた 後から咲く花。

ツワブキは 地道で丈夫な植物。
冬の寒さにも 夏の暑さにも強い  潮風にも日照りにも強い。
病害虫にも強く 日陰でも育ち 自生場所を選ばない。
兎に角強い野生植物 でありながらアワダチソウのように 我が物で繁殖しない。
虫たちが少ない時期に咲くツワブキ  開花の期間は長い。
その上  茎が食料にもなる  昔は野糞の紙代わりに使った葉っぱ。
咲き遅れた野花が咲く 海辺の道。

ツワブキの花を部屋に飾ったことがある  見た目にきれいだから。
花の香りが強すぎて 生け花にはあまり向かない。
野生の花 そこに咲いているから美しい。

駅から漁村へ続く海辺の道  途中にツワブキの群生した場所がある。
毎日、その道を何回も通る  黄色い花に気がつかない日もある。
暮らしの足元に咲いているからだろう。

疲れたとき 飾らない花の風景がそばにある。
なにも語らない  初冬の優しさ・・・・。

by hama-no-koya | 2012-12-04 03:58 | Comments(0)
2012年 12月 01日

12月・・・(明日の天気に保障が無い)

d0159062_9421939.jpg

一年で昼間がいちばん短い日は冬至(21日)だが・・・
夕暮れがいちばん早い日は12月の始め頃だと  昔の人が言っていた。
手元仕事ができる時間は夕方5時ごろまで そのつもりで漁師仕事の段取りをする。
昼間が長い6月頃に比べると  夕暮れが3時間近くも早い漁村。
日没再仕合は 明日天気の保障が無い  途中で切れない作業もある。
海には海の 出来事や事情がある。 

久々の凪日和だったので定置網の海仕事がはかどった。
長さ400間の道網を入れ替えた (業界用語)。
一年中、海に網を仕掛けている大敷網は、冬場の時化がいちばん怖い。
台風の時化は一日で通過するが  冬場の時化は何日も続くことがあるから。
時化が長引けば、ロープや網が徐々に疲労する。 
何本もの張り詰めたワイヤー・ロープや太いロープで網を支えている大敷網。
一本の切れたロープから 全体が大破損する。 点検や予防措置が基本となる扶養。
海にも冬じたくがある 限られた凪の日に仕事を詰めて一気に進める。
秋から冬にかけての天気は、周期が短くて変わりやすい中で。

海上の仕事は 先が読めないこともある。
予測や準備をしていても 毎回順調に仕事が進むとは限らない。
天気が急変することもある。
網が海底に引っかかり揚がらないことだってある。
船のエンジン・トラブルもあれば スクリューに網やロープが巻きつくこともある。
海上のトラブルは自分で解消する  最悪の場合だけ手助けや救助を待つ。
海には陸上のようにレッカー車や救急車がいないから・・・。
先を急いでも早く終わるとはかぎらない海の仕事。

年配漁師が曰く
海仕事は 「 順調に進んでいても最後に落ちがある 」・・・と。
港に帰るまで気を抜くなってことだろう。

by hama-no-koya | 2012-12-01 09:42 | Comments(0)