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2013年 02月 26日

田舎で鮨が食べたくなったら・・・。

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田舎暮らしで 鮨が食べたくなったら自分でにぎって食べる。
我が家から鮨屋まで遠いし お金もかかるから。
だから妻が似非鮨をつくるが、近頃は少し様になってきた。
回転鮨で多くの見本をみたからだろう。

大敷網で季節はずれのヒラマサが獲れたので食べてみた。
脂はのっていないが、刺し身もニギリもこれがヒラマサかと疑う旨味があった。
魚には旬がある それが食べ頃だと誰が決めた。
アジやヒラメやタイは、一年中とれ旬もあるがいつでも美味しい。
マグロの旬はいつ? 美味しいと思った時だろう。

田舎暮らしでワインが飲みたくなったら 安物ボトルを街で買い溜める。
自宅鮨に合うワインは、イタリア生まれのピノ・ノワールにした。
旅仲間が自宅カレーには、メキシコ産の若いピノ・ノワールが似合うと言ったから。
醤油系でなく トマト・ソース系の相性らしいが? 似合いのカップル。
野球で言ったら、ライトで8番の選手が打った センター前のクリーン・ヒット!!。
シャルドネの白にこだわらず 魚に合う赤ワインとしてこれからも楽しみたい。
いつもブドウの品種と産地でワインを選ぶ ワインを知らないから。
2,000円前後の酒  高い安いは飲んで決まる。

海辺の棚田でとれたお米 大敷網で獲れたヒラマサ 小川のクレソン・・・。
風土が育む それぞれの味覚。
イタリア産のワインと 春が近い漁村の夕食。

by hama-no-koya | 2013-02-26 16:22 | Comments(0)
2013年 02月 21日

田舎の電車?


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一つしかない? 緑色の山手線の電車に乗ったよ!! 
東京の旅女子から実写メールが届いた。
記憶では、山手線の電車はみんな緑色で 地下鉄は銀色だった。
田舎で暮らしていると 電車の色なんか気にならない。
彼女が曰く 緑の電車はJRの粋な計らいだと。
田舎にいても嬉しい気持ちが想像できる。

漁村の電車は、黄色い総武線と赤い中央線が連結して走っているぞ・・!?
何処かで散々使われた 定年間際の寄せ集め車両が海辺を軽快に走る。
乗客がまばらで 少ない本数の田舎路線を。
山陰本線の長門〜益田間が彼らの最終勤務地になる?。
何かに重なる 意味不明の身近な現実がローカル線にある。

近い昔し話、 飯田橋のお堀端を赤い電車と黄色い電車が競争をしていた。
いつも赤い電車が勝っていた 快速列車だから。
国電のことをE電? e-denならともかく 山手線のことをyamanote-sen。
定期券も切符を切るハサミも 街の駅からなくなった?
なんにもない海辺の宇田郷駅。

なんだか、真新しい緑色の電車に乗りたくなった。
きらきらして 美しい電車に。 
みんなの想いを乗せて 緑色の山手線が今日も走るが・・・
乗れる人は、幸せな人。

山手線が緑色になってから50年。
山陰本線の全線が開通してから 今年で80年になる。

by hama-no-koya | 2013-02-21 05:08 | Comments(0)
2013年 02月 17日

座敷にワカメ

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これは洗濯物ではありません。 自分で食べるワカメです。
雨が降りそうなので 浜辺に干したワカメを家の中に入れただけ。
ワカメの香りがする早春の漁家。

漁村では、天然ワカメの刈り入れは節分を過ぎてから行う。
それまでにワカメを刈ると「目が見えなくなる」古い言い伝えが今も生きるから。
誰が決めたか知らないが 古くは「土佐日記」にも出てくる風物詩のワカメ。

ワカメの分布は全国的に見られる。
長い海岸線を有する我が国 大切な海洋資源の有効利用としてワカメを食べる。
海辺にある国は多い、しかし海藻を好んで食べる国は少ない。
昆布・海苔・ワカメ 三大海藻?であり我が国の食文化。

死んだ親父は天然ワカメを本気で刈っていたが 息子は仕事で刈らない。
二人暮らしで 人手がないから。
小舟を操り、箱眼鏡で海底のワカメを竹竿の先に取り付けた鎌で刈り舟に引き上げる。
岸に帰ると一本づつ竿にかけて浜辺に干す。乾くと稲藁で束ねて製品にする。
ワカメは出荷するまで 手間のかかる作業がある。
天日干しするから 浜に干したワカメを夕方には小屋に入れる 翌日外に出す。
突然雨が降りだすと 急いで竿に掛かったワカメを取り込む。
3日も雨が続くとワカメが痛むので廃棄処分する。

浜の老人が曰く 「ワカメを刈ると夫婦喧嘩が絶えない」と。
そんな作業を毎年繰り返していた漁村の暮らし。
昔は浜辺がワカメ色だった・・・ 今はワカメを刈る漁師は少ない。

ワカメは風味が品質を決める。
自生する場所や収穫時期で品質が大きく変わる。
良質一番は、潮の流れの速いところに育った2月の新芽ワカメだろう。
色が黒く香りも良く 食べても美味しい。

海辺の棚田で穫れた 炊きたてのヒノヒカリ・・・
炙ったワカメを手でもんで砕き 純白のご飯にかまわず降りかける。
贅沢とは言えないが 今のワカメは最高です。
海藻と米の組み合わせは絶妙。

by hama-no-koya | 2013-02-17 16:02 | Comments(0)
2013年 02月 13日

我が家の鍋は、きりたんぽ。

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我が家では、鍋と言ったら「きりたんぽ」か「だまこ」。
妻が秋田県の田舎生まれだから  たまに食べたくなるらしい。
寒い夜は、きりたんぽの鍋を二人で囲む。

たまに比内地鶏の肉を使うが、通常はそこらの地鶏。
比内は野生の鳥に近い鶏肉の鍋味がするから。
「たんぽ」や「だまこ」のご飯は、棚田で穫れたヒノヒカリが最適。
ご飯を つぶしても粒粒感が残りながら適度の粘着力がダンゴ状になるから。
「たんぽ」の芯は、秋田から取り寄せた杉の棒にダンゴを練りつける。
その後は火にかけて表面を焼く  レンジやオーブンで焼くので杉棒も焦げる。
何回も使えない棒 ほんとうは囲炉裏端で焼くらしいが。

「だまこ」は、残りご飯を潰しまるめてダンゴにするが火に焼かない。
この鍋は、あるもの食材や残り物が材料になる。
昔は、山肉や鳥ガラや野菜や冷飯で作ったと 年配の秋田妻からきいた。
日本型の元祖ジビエ料理かも? それとも再生可能フーズ?
お味は 特別美味しいとかでなく郷土味を楽しむ。

郷土料理は故郷の思い出?
親が生きている間だけが 身近な故郷です。
街で暮らす田舎者よ、街の出来事を田舎者にも話してください。
アンデルセンの「絵のない絵本」のように。

子供の頃、漁村ではエソ釣りに使う疑似餌に鳥の羽を使っていた。
庭先で、釣り針に巻く羽毛を取るために赤茶色い毛並みの鶏を飼っていたが・・・
古くなると毛色が悪くなり殺して食べていた  硬い肉だが美味しかった。
鶏でなくて「庭鳥」 寄席の「とり」にも似ている。

子供の頃、チャボを趣味で飼っている人がいた。
オスや タマゴを産まないメス鶏をもらって食用にしていた。
飼い主が、愛鶏を殺せないからだと今思う。
チャボの鳥鍋は、今だとシャモ系鍋だと思う? 美味しかった。

忘れていない昔なつかしい味。 屋外の平飼地鶏肉が食べたい。
あれから四・五十年経った今・・・。

by hama-no-koya | 2013-02-13 16:18 | Comments(0)
2013年 02月 09日

漁村に雪が降る

 
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本州の西にある漁村が白くなることは珍しい。
年に数回あるか?ないか?の雪景色で 港の夜が明ける。
寒い朝 風はそれほど吹いていない 海はそこそこ荒れている。

午前6時過ぎ いつものように漁師が番屋に集まる。
定置網のクルーは9人 錆たストーブの火を囲んでいるが口数は少ない。
その日に出漁するかの判断は、船長が海の状況を観て決める。
凪や大時化なら問題ないが どちらともいえない天候が海にはある。
天気予報や長年の積み重ねと感で、迷わずその判断をする。
漁師は昔から 海の模様見て沖に出て行く。

「今日は休もう」 船長の一言で出漁をあきらめる。
雪が降っていないと、冬場は陸揚げした網のメンテナンスに追われるが、
今朝は広げた網に、雪が薄っすら積もっているのでそれもできない。
一杯のインスタント・コーヒーで短い田舎話をして番屋を後に漁師は家に帰る。
その先は、それぞれの漁師時間。

漁のできない一日をどうやって過ごすか?
萩に映画を観に行くことにした。 〜レ・ミゼラブル〜 を
話題のミュージカル映画として興味があったから。
最初はオーケストラと歌のまとまりがなく? 臨場感も期待を外れたが、
舞台のオケピから出るような演奏音とマルチでないスクリーンから出る効果音に慣れる。
ダイアログでもないヴォーカルでもない人の声 に完全にはまりこむ。
気持ちが人に伝わる表現。 壮大なアンプラグドのライブ。

原作が文学作品なのか、時代背景の上に物語が描かれている。
娯楽映画のつもりで観に来た、臨席のおばさん評価は低いと思わる?。
作品的には「ショコラ」にどこか通じるが、「イングリッシュ・ペイセント」とは違う。
ラッセル・クロウの役どころがいいね  男の立場 借り 責任 ・・・

「レ・ミゼラブル」の感動はジワジワでなく 最後の数秒間にあった。
さわやかな涙で 目が潤むエンディング。

いつもの漁村風景から歌声が聴こえてえる。
 

by hama-no-koya | 2013-02-09 11:58 | Comments(0)
2013年 02月 06日

ナマコ(海鼠)

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水の中にいるナマコは細長くイボもはっきりしているが、
陸にあげ空気に触れると丸くなる。
どう見ても変な形をした生き物でありそれが食べ物でもある。
誰が言ったか知らないが名前は海のネズミ。

ナマコの漁期は冬場だが 暮れ正月を過ぎると値が下がる。
昔から海の珍味と扱われるが 2月はお手頃価格でナマコが食べ頃になる。
3月になると たまに松葉の香りがする固体がいる。
ナマコの食需要は少ない。 食品の容姿で食欲が決まるから?

赤ナマコ 青ナマコ 黒ナマコと海にいるが 俺はアカナマコしか獲らない。
萩の市場では、青ナマコや黒ナマコの人気がないから。
黒ナマコは大きく、内蔵が多く入っているのでコノワタが目的で獲る地域もある。
一部だが黒ナマコは、干しナマコなどの特需要があるらしい?
コノワタや干ナマコの製品になると 珍味で高価に変化する黒ナマコ。

ナマコを始めに食べた人は勇気がある?と思う人がいる。
ナマコは、万葉の頃から海産物として扱われていたと村人から聞いた。
一度口にした人は なるほどね! と理解ができる。

ナマコは味しいか?は個人差がある。 飛んだ話で三陸のホヤもそうらしい?
食べてみて ナマコ固有の独特な味を感じる。 
ナマコは、微妙で繊細でありながら大雑把な古代の海味がする?
大根おろしや酢を入れないで醤油もかけないで 食べてみればすぐに分る。
我が家ではナマコの内蔵を出し 輪切りにしてそのまま食べる。
ヌルヌルして塗り箸ではつまみにくいが それがナマコの個性で持ち味にもなる。
夕食のおかずでなく 酒の肴で脇役として抜擢する。

自分で獲ったナマコを 自分で切って 自宅で酒を飲む。
自給自足でもなく 海辺暮らしの付録として。
幸せな二人家族の夕食。

by hama-no-koya | 2013-02-06 16:23 | Comments(0)
2013年 02月 04日

イボニシ?

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サザエはメジャーだが イボニシはマイナーの貝。
大きさは2~3cmと小柄で体型はイボイボで不恰好な巻貝。
子供の頃から磯で見慣れていたが これまで食べたことがなかった。
俺が暮らす漁村では ニガニシといい食べる人がいないから。
食べると苦いからニガニシらしい?
ニシとは巻貝の総称 ナガニシからホラガイまで色いろ。

生まれて始めてイボニシを食べた。
湯田温泉(山口)の居酒屋で 「萩産ニシ」があったから。
わざわざ海で採って 自分でボイルして食べようとは思わなかったが・・・
目の前に酒の肴にされていたら 食べない手はない。
海辺で暮らす 好奇心からだろう?

シリタカ・ニナとイボ・ニシのボイルを なんとなく芋焼酎の肴にした。
どちらも貝蓋と貝の間に微妙は隙間がある
そこに楊枝を差込んで回転方向に回しながら慎重に貝身を取り出して食べる。
取り出した身の半分以上は内臓?のようなシッポ。

食べてみると どことなく苦い辛い?味がする。
美味しいとかでなく 珍味の部類になろうが食べる価値が大きい食材。
海草と海岩を混ぜた 原始の海味がするから。
野菜でいえばゴボウ的でニンジンとの差を極端に比べ表現した感じ?。
イボニシの個性は味も見た目も 色気はないが天然の色が濃い。
食べて知る意外なイボニシの海味。

我が国の海岸線は長い イボニシを食べる浦もあれば食べない浦もある。
イソギンチャクだって食べる地方もある。
それらはゲテモノとかでなく 立派な海からの食材。

いつも片隅に居て 無視されがち・・・
それでもイボニシの個性は 原石の輝きを感じる。

by hama-no-koya | 2013-02-04 10:45 | Comments(0)