浜の小屋

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2013年 04月 27日

ころんだバス停




大風で好きだったバス停がころんだ。

風雨に絶え長年頑張ってきた  田舎を影で支えてきた大切なものが・・・

一晩で無惨な姿になった。



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                                         今朝の姿





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                                         以前の姿

少女は父の帰りを待つ 小雨降る夕暮れのバス停で・・・

大人には見えない風景が田舎にはある。

by hama-no-koya | 2013-04-27 05:03 | Comments(0)
2013年 04月 23日

たたらの谷



我が家の裏山に、たたら(もののけ)の谷がある。

その昔は、そうであったが・・・

今は、なにもない谷です。



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この谷が ある映画のシーンと重なる。

くり返して芽吹く緑  過ぎてきた静かな谷の物語。

by hama-no-koya | 2013-04-23 05:07 | Comments(0)
2013年 04月 17日

アオイ貝 (その後)



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アオイ貝の雄か子供?か分らないが、網に入ったので生かして持ち帰った。
昨日捕らえたアオイ貝は、元気がよかったので水槽に泳がせておいたが・・・
なんとアオイ貝はもぬけの殻 水槽の片隅に魚につつかれたタコの死骸があった。
漁師の犯した まさかの平凡なミステイク。
せっかくタコの仲間を連れてきたのに・・・かわいそうなことをした。
アオイ貝のランデブー遊泳は幻で終わった。

タコのオスは、精子を指先でメスに渡すらしい?
だからタコのチンポはどれかの指先に付いているらしい?
そこらも 盗撮したかった。


アオイ貝を襲った犯人は直ぐに分った。
刺身で食べようと思って活かしておいたウマズラハギの仕業だった。
天敵とは、こいつらだと気がついた。
それでも 仲良く泳ぐウマズラハギのカップルに罪を感じない漁師。
小さな海辺のR指定物語を感じる。


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アオイ貝は死んで きれいな貝殻を残す。
ウマズラハギは、人に食べられて美味しさを残す。
漁師が残すものはなんだろう・・・。
浜辺のりれー?

by hama-no-koya | 2013-04-17 20:53 | Comments(0)
2013年 04月 15日

アオイ貝



アオイガイが産卵期に入った?。
この貝は、他人が見れば珍しいと思うが漁師から見れば珍しくもなんともない。
正式にはタコ・・・だろう?
毎年この時期になると大敷網にそこそこ こいつが入る。
いつもは、お金にもならないので海に捨てるが 今日は家に持ち帰った。
生きたブログ・ネタにするために。
漁村では、ナマコは食べるけどこいつを食べた人はいない。
オーム貝やアンモナイトの子孫に見える太古系?。



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こいつの英名は、ペーパー・ノーチラス(paper nautilus)らしい
有名なSF小説に出てくる 空飛ぶ潜水艦にあやかってか・・?
この生物は謎が多くて美しく機能的にも素晴らしい。
海面に浮上していることもあれば、海中に潜っていることもある。
貝殻内のバラスト・タンクの水量と空気を巧みに調整して浮上と潜航を行う。
移動は漂流が主のようだが 水のジェット噴射で微動や高速移動もする。
貝殻が破損すれば自ら修復もする。
この辺からノーチラスの名前がついたのだろう。


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この貝は、アンモロー・リンドバークの「海からの贈り物」に登場する。
その中では、綺麗で珍しい不思議な貝になっている。
日本では、二つ合わせると葵の御紋に似ているのでアオイガイらしい。
薄くて美しい貝殻が、浜辺に漂着していることがある。

田舎暮らしにも洞察力を付けてみた。
何の気なしに暮らすより 楽しくなるような気がするから。
昔の人曰く 面白くこともなき世を面白く・・・
田舎漁師ならこそできること。

by hama-no-koya | 2013-04-15 16:25 | Comments(0)
2013年 04月 12日

はまべのすたじお

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オフクロは趣味で三味線を弾いていた。
稽古のつもりだろうが、夜になると我が家に毎晩下手な三味線が流れる。
同じフレーズを何回も繰り返しながら練習のつもりで。
死んだオフクロは、二つの三味線と価値のない着物を数枚残しただけで
他には何も残さなかった。
あれ以来、我が家から下手な三味線の音が消えた・・・。

ムスコは40の手習いにフルート買った。
なんとか音が出るまで時間がかかったが、それから先が進めない。
趣味とはいえ音楽や楽器を完全になめていた。
そんな姿を誰にも見せたくなかった。
フルートを練習する部屋が欲しくなったので 自分で建てることにした。

海辺のスタジオと言えば、カリブ海バハマのコンパスポイントが浮かんだ。
80年代に栄えた 世界中のアーチストが憧れたスタジオである。
いつか見た音楽雑誌の写真を思い出しながら コツコツ工事に取り掛かった。
きっかけなんて曖昧なもの。

オフクロが、ブロック積みのセミプロなので多いに助かった。
家計の支えに長年に渡り土工仕事に出ていたから。
それでも出来ないのが屋根の部分 無理なのでスラブは業者に外注した。
とりあえず一階部分を完成させ それから二階部分の工事にとりかかったが・・・
足場の取り付けや 材料の搬送などが大変な苦労と分った。
二階部分の外壁と屋根と階段は業者にお任せした。
内装部分や天井貼りは、自分で納得するまで施工にこだわった。

漁師仕事の合間をみての作業だった。
どの時点で完成か分らないが、今の形になるまでに五年は要したと思う。
内壁は萩で焼いたセラミックを使い フロアーにはメタセコイアの単板を張った。
音の反射や吸質 外部漏れや断熱・・・などを考えながら。
窓なしで暗い部屋 特に電源部分を元から強化した。

その建物の今は、一階は自宅飲み食堂で2階は映画を観る部屋になった。
夢中になったフルートは箪笥のすみに眠っている。
オフクロの趣味とはいえ 継続は力なり。

by hama-no-koya | 2013-04-12 13:22 | Comments(0)
2013年 04月 09日

春の時化



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今年の春は、海が荒れる日が多い。
冬荒れに勝る大波が、桜が散ってからやってきた。
これでは港を出ることができない・・・
漁師は船をつないで 海にある大敷網が破れないように心配する。
大きな波は容赦なく波止場を越えてくる。



大時化の翌日、波はそこそこ残っていたがなんとか漁に出ることができた。
春の嵐は、冬型の時化に比べそんなに長く続かない。
移動する低気圧のせいだから。
気にしていた網の損傷も無く いつものように網揚げにとりかかる。
大時化の直後だから漁はあまり期待していなかった・・・

海が濁っていたから 網が狭くなるまで魚が見えなかった。
よく見るとスズキが群れをなして泳いでいる。
大きさは40cmから1mくらいまでと大小様々の魚体。
一網で獲れたスズキの量的には、過去30年間で最高の数だった。
珍しい事もあると漁師は口を揃えて言っていた。
漁師は予期せぬ漁に喜んだ。


昨日はスズキだったが今日はクロダイが一群れいた。
春の黒ダイは、桜ダイとかぶりセンター・ステージに立てないが・・・
赤と黒の違いがあるだけで 漁師でも味の見分けは難しい。
分かりやすく言えば、それだけ美味しい魚です。

海が大荒れると、定置網で獲れる魚の種類まで変わる。
海の底から揺れるので 普段海底で暮らすクルマエビまで獲れることがある。
今回の大波は 魚を連れて来た時化。

海が荒れると漁師が休む 市場の入荷量が減る。
だから魚の価格が一時的に上昇する。
株価と違って、魚価全体の長期底上げにはならない。

by hama-no-koya | 2013-04-09 17:01 | Comments(0)
2013年 04月 06日

音楽を聴く・・・



オーディオ・マニアではないが できたらいい環境で音楽を楽しみたい。
演奏者やレコーディング・エンジニアが本気で創ったものだから。
再生する装置によって 音が微妙に変ってしまう。
だから二つのアンプを雰囲気や目的によって使い分けている。
自分の好きな空気感と音があるから。


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こいつは、気軽に音楽を聴きたいときに使っている。
将来の本格的なネット配信やポットにつなぐ入力目的で機種を選んだ。
だからプリアンプとパワーアンプが別々なった。
我が家に来て2年くらい経つが、長く付き合えそうな使い勝手と澄んだ音がする。
お洒落なディザインが好きです それでいて相手を選ばない街美人。
今風でラウンジのような音が聴こえる。





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こいつは真空管のアンプだが復刻版で三年くらい使って音がなじんできた。
昔懐かしい木箱型で 見かけは古いが音質は新しい温もり?
大編成のオーケストラからソロ演奏まで不足なくこなす我が家の音。
女性のボーカルは、オンナの声が聴こえる。
ジャズのピアノトリオやクラシックのクァルテットの演奏が得意のようだ。
スピーカーはJBLで、こいつには4429を合わせている。
昔は、ラジオも蓄音機もみんな木の箱だった。


田舎で暮らしも音楽は外せない。
若いときから聴いて来たから 趣味でもないが聴覚は大切なもの。
長くつきあえる本物の暮らしと音楽。

物には個性があり 者にも個性がある。
着ぐるみのキャラクター?が多くなってきた今時代。
普通に暮らす田舎。

by hama-no-koya | 2013-04-06 18:10 | Comments(0)
2013年 04月 03日

彼岸ざめ



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お彼岸を過ぎて何日かになる。
毎年、この頃に時化がやってくる それを過ぎてから海が落ち着く。
昔は、それから大敷網の海仕事を始めた。
この時化のことを漁村では今も「彼岸ざめの時化」とよんでいる。
今年は、少し遅れたが今日がその日にあたる。
春の時化はおさまりも早く長続きしない。


午前4時 いつものように目が覚める。
昨夜の雷雨と突風は足早に去ったが海上はその後遺が残る。
・・・「本日・天気晴朗ナレド波高シ」古い電文のような日本海。
海が荒れていて漁に出れるような状態でない 風もそこそこ吹いている。
「今日の漁はお休み」 船長の一言で浜の朝が終わる。


昔の大敷網の資材は弱かった。
だから時化の多い冬場は、網もロープも浜に上げ操業を休んでいた。
今のロープや網は強い だから周年操業するようになった。
それでも破損するような大時化がある海。

海は荒れても花は咲く 海辺の暮らし。

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by hama-no-koya | 2013-04-03 09:11 | Comments(0)