浜の小屋

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2013年 07月 30日

大雨が降る・・・



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7月28日午前4時起床 5時30分出港 
8時30分 いつものように魚を荷揚げして 漁を終える。
なにもない平穏な漁村。

9時過ぎから 空が暗くなり 大粒の雨が急に降り出した!!。
我が家の脇を流れる小川は 濁流と轟音で溢れんばかり。
雷が鳴る バケツを反転した雨が落ち 荒れ狂う。
消防団員として 異常な気象を感じた。
直に集落の警戒にあたる。


一人暮らし老人の安否確認する。
既に避難は済んでいるはずの家? 住民避難のサポート 警戒 ・・・。
土砂崩れで倒壊した住宅での救助活動・・・。
防災や防御の段階を越えて 人命を優先した活動。
地域住民でありながらの消防団員。


我が家には 子供二人と大人二人の家族が宿泊していた。
対応は 妻に任せて地域の警戒に出た。
雨の様子をみる〜集落公民館〜コミュニティ・センター
へ避難させたと 後になって妻から聞いた。


長い一日が終わった翌日
一段落したので 海にある網の様子を見に行った。
被害は無いようだが・・? 
川から流された流木やゴミが 網に流れ掛かっていた。
とりあえず 大きな流木やゴミなどを撤去した。

我が家の被害は無かったが 一部では浸水家屋の片付けが始まった。
我が家の不便は断水ぐらいで 我慢ができる。
これまで気仙沼や各地の被災地に何回か足を運んだが・・・
まさか、自分の暮らす田舎が被災するとは思いもしなかった。

不幸中の幸い ピンポイントの水害なので
重機や支援物資の搬入などが思ったより早いが・・・
それでも一般車の通行が出来ない道もある。
阿武町はそうだが、隣町の須佐ではかなりの被害が出たと聞く。
・・・今回の災害は行政の対応も早かった気がする。


災害は忘れたころにやってくる。
多くの大丈夫?メールや電話をいただいた・・・。
これからも 田舎で元気に暮らします。

by hama-no-koya | 2013-07-30 03:12 | Comments(0)
2013年 07月 27日

虫祈祷


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暑い夏のさなか 集落の稲が育つ。
その昔は どこの田んぼも有機無農薬で、米を糧として栽培していた。
米の出来具合は 村人の幸せ指数。
稲を病害虫から守るために村人は氏神様に現地で祈願する。
その時代は 神頼みしか無かったから。


神様を乗せた神輿は神社を出て各集落を巡回する。
昔は神輿を暑さの中で人が担いで移動した。
今は神輿をトラックに乗せて移動する 担ぐ人出がないから。
暑い夏のさなかの祭り行事が今も伝わる。 

どこの集落にも田んぼがあった 今は田んぼが無い集落もある。
稲でなく 草が生えている元田んぼ。
それでも昔からの場所で 神官が丁重な祝詞を唱える。
元農民は神の前に低頭する。
米は作らなくても 感謝の気持ちは今も忘れない。
代々伝わる過ぎてきた村暮らし。

我が家にも田んぼがあった 今はみんな草薮になった。
米作りを止めたから。
身勝手のようだが 時代の流れとあきらめる。
人が減り田んぼが減る海辺の集落。


田舎で暮らしの現実は、こんなものと思いながら暮らす。
いつものことなので深刻に考えないから
・・・田舎の暮らし それはなんだろう?。

by hama-no-koya | 2013-07-27 13:40 | Comments(0)
2013年 07月 23日

夏の魚バリ 2013


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俺たちは、アイゴのことをバリと呼ぶ。
市場価値のない魚なので 獲れても適当に処分される。
負の要因が多すぎるから。

背びれや腹びれのトゲに毒を持つ魚 刺されるとかなり痛い。
内蔵が磯臭い 皮が硬い 見た目が悪い。
身に毒は無いが、内蔵の量が多く生臭いゴミが増える。
危険・臭い・・・それが敬遠の要素。

販路は無くても自家消費はある。
活きたバリの頭を切り、血抜きして刺身にすると非常に美味しい。
家族が食べるバリを、各自船上でさばいて持ち帰る漁師。
家の台所を汚さないためと 鮮度を保つために。
危険なバリの調理を家族にさせないためもある。
なにより自分も食べたいから。

夏はバリの産卵期 だから卵巣や精巣が肥大する。
煮て食べると泡子♀も白子♂も癖はあるが 美味しい人には美味しい。
食べ過ぎは体に良くないと昔から漁村に言い伝わる。
食べてみれば分かる ここだけの海味?。


晩酌にバリの洗いと 泡子と白子の煮付けを食べる。
見かけによらず白身であっさり系の魚。
市場から相手にされない魚も食べれば美味しい。
ただし 魚による それも調理方法や扱いしだい。

お金にならないけれど 美味しい魚。
臭みもあれば 毒トゲもある。
それがバリの 持ち味。

by hama-no-koya | 2013-07-23 20:04 | Comments(0)
2013年 07月 20日

海辺に咲いたヒマワリ



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漁村集落にラジオ体操の音楽が流れる朝。
今日から子供は夏休み。 
集落に一人しかいない小学生に 数人の大人が混ざる朝のラジオ体操。
やらせでなく みんな真面目にやっている。
夏を乗り切る漁村の生活習慣。


今年も海辺にヒマワリが咲いた。
枝に咲くヒマワリ 花は小さいが花数が多く咲いた。
暑さに負けない 強さを感じる夏の花。


漁村で生まれて60年が過ぎた。
暑いさなか 海辺の風景は今も変わらずに美しい。
田舎だから 開発されなかった漁村。
費用対経済効果の中で 暮らしを優先した町づくり。
過疎でも 列車が走りバスも通る 上下の水道も地下を走る。
便利と不便が同居する住み慣れた地。
生まれた家で今も暮らす住民。


暑さの中で働く漁師。
昨日は、コシナガマグロが大漁だったが・・・
それだけ体は大変だった。

何十年の惰性で動く体。
気力だけで動く体 村も人も年はとりたくない・・・。
海辺のヒマワリが、こころのサプリ。

by hama-no-koya | 2013-07-20 09:31 | Comments(0)
2013年 07月 17日

食べ比べ・・・



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イシダイとイサキとウマヅラハギを飲み仲間と食べ比べた。
同じ場所で 同じ時間に 同じ漁法で獲れた地の魚。
生け簀で生かし持ち帰り 同じような条件で活き締めてお造りにした。
切って食べるだけのシンプルな 夏魚の刺身。


どの魚がいちばん美味しいか?
見た目や味が違う それでもダンゴ三兄弟の感じがする。
仲良しだが、それぞれの個性がハッキリと出ている。
・・・天然だから。

魚の肉質は豚肉と牛肉の違いより分かりやすい。
食べ慣れたせいかも知れないが、
それぞれの魚に季節の脂と旨味が乗っているから。
土用のウナギにない微妙な魚食感。


「つまもの」の産地上勝で、地元民から感じた大切なものがある。
葉っぱの価値感みたいな。
だから氷水で葉っぱを存分に冷やして皿に飾り盛った。
新鮮な魚に新鮮な つまものが脇で引き立つ。
レモンの葉は夏の香りがする。 紅葉は青く夏を彩る。
ざっくばらんな夏のお造り。


自分で獲った魚を 自分でさばいて食べて飲む。
自給地食の田舎暮らし 魚に洒落化粧。
暑い夏を海辺で乗り切る。
もしかして お酒は冷やしたシャブリかも?

by hama-no-koya | 2013-07-17 16:37 | Comments(0)
2013年 07月 14日

スズメダイ



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この時期になると山口北部地方ではスズメダイを食べる。
鯛と言っても鯛でない。
体長も10cmくらいで 小さい魚。
それとなくスズメに似ているからスズメダイなのか・・・?。
地元では、ヤハゼの名で気軽によばれる魚。

昔から 初夏に美味しいローカル魚 。 
田植えが終わると食べる魚と決めつけている人もいるくらい。
季節を表す身近なスズメダイは地道に美味しい。
古くから食べてきた身近な郷土魚。


スズメダイは小骨の多い魚だから 食べるに面倒である。
煮て食べたことはないが、焼いても素朴で美味しい。
刺身がおすすめだが 魚体が小さいので背骨が付いたまま身を切る。
現地ではこの調理方法を「セゴシ」とよぶ。
包丁が魚の背骨を越して切り 刺身にするから?

もしも 街の人がスズメダイのセゴシを食べると 何これ?料理だろう。
刺身に骨が付いているから食べれない・・・。
地元の人たちは スズメダイのセゴシは当たり前!!。

どんな味がするか?
背骨の髄液と魚の身が口の中で混ざり絶妙な味がする。
口の中で 骨を噛みくだすより そしゃくする感じの食べ方がいい。
食べてみないと分からない食感と地味。


スズメダイのセゴシは夏の味。
美味しくてたまらないほどでもないが 食べたくなるスズメダイ。
季節の海辺味。

by hama-no-koya | 2013-07-14 14:59 | Comments(0)
2013年 07月 09日

レモン畑



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何年か前にレモンの木を3本植えた。
果物は、複数で植えた方が出来が良いと聞いたから。
本音は、新鮮なレモンが食べたいだけ。
今では食べきれない量のレモンが一年中 木に付いている。
自由に育つ 親子のレモン畑。

市販の国産レモンは11月頃収穫して定温庫に貯蔵する。
必要に応じて順次出荷される。
昔の輸入レモンは、黄色い果皮に英語のハンコが押してあった。
それはそれは、バナナに次ぐ高級な果物だった?


国産レモンは、5月頃開花して実をつけ 11月頃から黄色くなる。
9月を過ぎると 皮は緑色だが酸味が付き食卓に使える。
レモンは前年の実が付いていても 開花して結実するから年中収穫ができる。
それでも夏を過ぎれば 前年の実は果実内で種子発芽し落果する。

柑橘の欠点は貯蔵中、果実にカビが生えることがある。
ミカンなどは 一個から発生し短時間で箱全体に蔓延するこがある。
今は薬剤でそれを簡単に防ぐことができる?

我が家のレモン畑は草刈りをするぐらいで管理をしない。
たまに堆肥や海藻を畑に入れるだけ。
たまにスス病やカイヨウ病が発生するが剪定や摘果で伝わり防ぐ。
害虫のカミキリムシを見れば捕まえて殺す。
未だかつて 薬剤の散布をしたことがないレモン畑。


我が家は昔、漁師でありながら夏ミカンを栽培していた。
明治の昔から、萩が夏みかんの産地だったから。
甘夏ミカンの出現で、酸っぱいミカンは敬遠され値が下がり栽培を止めた。
今は、気楽に自宅レモンを作る。


♪幼なじみの初恋は 黄色いレモンの味がする〜??。
昔、そんな楽しい歌があった。
海辺の凸凹レモンに初恋の思い出はない・・・。
・・・長旅もできない。
それでも海辺で暮らす幸せを感じる。

by hama-no-koya | 2013-07-09 13:50 | Comments(2)
2013年 07月 06日

・・・ブリとヒラマサ


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これはブリとヒラマサの一年魚である。
40〜50cmの大きさだと素人には見分けがつかない魚?
アヤメとカキツバタの世界に似ている。
漁師には一目瞭然。
このサイズだとブリは、ハマチやヤズやワカナと呼ばれるが・・・
ヒラマサは、小さくてもヒラマサ。

ブリもヒラマサも10kg以上になるには3年はかかる。
俺が見た過去最高の大きさは ブリが約15kgでヒラマサが30kgくらいである。
今頃は2〜3kgサイズが毎日獲れるが、多い日と少ない日の差が大きい。
ブリとヒラマサが、ほぼ同時に群れで混遊する・・?
一網で、ブリが約100匹ならヒラマサも約100匹獲れることが多い。
ブリが減ったのか、ヒラマサが増えたのか?


出荷は、ブリとヒラマサを選別して箱に詰める。
魚が多く獲れた日には、浜のおばさん達が水揚げを手伝いに来る。
選別は慣れると簡単な作業だが、慣れないと瞬間的にどっちと悩むらしい?
魚は生ものだから扱いは手早い。

魚の人気は価格につながる。
ヒラマサの方がブリに比べて 浜値で約2割くらい高いかな〜ぁ。
ヒラマサは身が少し締まり系で無季魚で? ブリは冬魚のイメージが強い。
刺身にすると、ブリとヒラマサの違いが分からない人もいるだろう。
見慣れ食べ慣れれば、その違いがわかる。
野菜は店頭に並んでも個体売りが多く種類が見分けられるが、
魚は、トレイの切り身売りが多く表示がないと消費者には分からない。
だから消費者は、ヒラマサの原形が分からない?

ブリやヒラマサは、年によって水揚げ量が大きく変動する。
回遊魚で海水温や潮流が影響するから?
今年は、数年ぶりにヒラマサの多い年に当っている。

大敷網漁はブリを獲るために考案された漁法とも言われる。
歴史は古く始まりは1600年代の後半らしい?
網の改良が進み今も現役の漁法。

by hama-no-koya | 2013-07-06 03:57 | Comments(0)
2013年 07月 03日

一日の御神酒



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漁師は、毎月の一日(ついたち)にお神酒を飲む。
神棚に魚とお酒を供えた後 大敷網の仲間と和気あいあいに酒を飲む。
目的は、神様に感謝の気持ちと大漁をお願いするために。
昔からそうしてきたから今も続く習わし。
飲みたいから飲むでなく 建前と本音が共生する飲み会。
職場の酒は人の潤滑油。


酒の魚は、その日に獲れた食材を漁師が手早く切るだけ。
今日のメニューはイサキとイシダイのお造り。
イサキは、今がいちばん美味しい。 大きさも惜しまず特大を選んだ。
イシダイも夏が旬だが、控えめで小さい。
大敷網の仲間は7人だから これが漁村の適量。

酒を飲む場所は番屋だが それは名ばかり。
漁具倉庫の片隅に置かれた リサイクルのテーブルが食卓。
椅子は一斗缶で、色気も飾り気もない飲み会。
刺身も大皿にかまわず無造作に盛る。

漁師の許可なく漁師酒場の映像を公開できない・・のが残念である。
ざっくばらんな内輪事でシャイな男が多いから。
海男は見かけによらない。

お酒は、夏はビールが多く 冬場は焼酎のお湯割りが多くなる。
近頃は日本酒を飲む人が少なくなった。
昔は「一日御神酒」で大酒を飲む人がいたが、今はそんなに飲まない。
田舎も健康管理や車社会が影響する。
食べて飲む そのことが浜では大切な日常の糧。

漁村には居酒屋がない だから放浪出来ない。
時間が経つにつれ 海辺の声が弾む。
借り切の「職場飲み屋」? 

by hama-no-koya | 2013-07-03 22:19 | Comments(0)