浜の小屋

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2014年 03月 29日

保存食

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道沿いの無人売り場に置かれた、売れ残りの不揃いの大根。
売り言葉もなくさみしいそうなので・・・
なんとなく買い占めた。

夕食に刺し身の付け合わせに、売れ残り大根を生で喰った。
スライスして氷水にしばらく浸けて。
見た目によらず、色・艶・歯ごたえ・ピリ辛も申し分ない。
何よりダイコンらしい個性の味がした。

残りのダイコンは浜辺で干した。
葉を付けて売られていたのは、天日干しにするためだろう。
昔から漁村に伝わる手順に沿って漬け物にする。
促成と中期と長期に分けて浜石の重しを置いて漬けこんだ。
添加物は地元産の海水塩だけで。

お味は、海水塩の苦汁が甘みに変わり文句無い塩っぱさ。
昔を知らないが、昔の味がした。
秋田生まれの『いぶりがっこ』育ちの妻が絶賛した。
これで売れ残りのダイコンが浮かばれる。
 
ダイコンを育てた人とその畑の想像を噛みしめる。
それは御菜でも食文化でもない。
棚田の米とタクアンだけでご飯を食べる。

by hama-no-koya | 2014-03-29 05:00 | Comments(0)
2014年 03月 25日

変なタコ・・・(海からのお知らせ)

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港の中で変なタコを捕まえた。
もしかして猛毒の『ヒョウモンダコ』?
ヒョウモンダコだったら噛まれるとかなり危険らしい。
噛まれなくても吐き出す唾液にも毒があるらしい?
漁師仲間も初めて見るタコ。

珍しいだけなら洒落にもなるが
本物の毒タコなら、知らなかったでは済まされない。
見た目には、とても可愛いタコ。
子供なら触るだろう・・・


ブルーリングオクトパスの青い輪は、
猛毒の印で、外敵から我が身を守るためにあるらしい?
だから小さいタコでも生き延びることができる。

青いリング模様は普段ないが、興奮する鮮やかに現れる。
生け捕りにしたこいつの鑑定はいかに?

by hama-no-koya | 2014-03-25 22:29 | Comments(2)
2014年 03月 24日

 尾無大敷網

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昔の大敷網と今の大敷網


十年前?の大敷網は、三隻の船で操業していた。
今は船を大きくして一隻で操業している。
高齢で漁師が減ったから。

漁村の暮らしを支えてきた大敷網漁。
時代とともに変わった。
それでも、長い道のりを無駄と思ったことはない。
昔があるから今がある。

by hama-no-koya | 2014-03-24 05:50 | Comments(0)
2014年 03月 22日

尾無公民分館 

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今の尾無公民館と昔の尾無公民館。


今から十年前?
漁村の集会場が二階建てから平屋に建て変わった。
田舎で暮らす人が減ったから。

集会場には、エアコンが付きトイレは水洗。
海抜表示の看板も付いた。
それでも、尾無で暮らす人が減る。

by hama-no-koya | 2014-03-22 23:00 | Comments(0)
2014年 03月 17日

十年一昔。

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2枚の写真の違いを探してみて下さい。
十年前の尾無と、今の尾無です。

外から見れば何の変哲もないが、田舎の風景は微妙に変わる。
衰退する田舎もあれば、進化する田舎もある。
一見の旅人には分からない漁村風景かも知れないが・・・
住民には、いちもくりょうぜんの漁村背景。
どちらの風景にも田舎テイストがある。
旅本にない暮らしの深読み。
 

日本の漁村は実に美しい。
誰も認定しない 無印遺産の価値。
保存地区でもないから 時代とともに風化する。
入れ変わる暮らしの作品?




★3隻で操業していた大敷網の船が一隻なる。
乗組員が減ったので網の構造を変え、一隻で操業できるようにしたから。
★大きな二階建ての集会場が一階建で小さくなる。
建物の老朽と集落の住民が減ったから。
★漁船の数が減った。
高齢者が多くなり後継者もなく漁師が減ったから。
★大きな漁具倉庫が解体された。 必要ないから
★昨年の水害から列車が走らなくなった。 復旧まであと一年?
☆写真の解像度が良くなった。 手軽で便利なカメラ
上:フィルムカメラ35ミリ 下:デジタルカメラ28ミリ

by hama-no-koya | 2014-03-17 22:33 | Comments(0)
2014年 03月 15日

昔と変わらない我が家?

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何十年も変わらない 浜の小屋にも春が来た。
変わったものは、ともに暮らす家族の人数。
生まれた頃は、親兄弟じいちゃんばあちゃん一家7人いた。
今は自然消滅して妻と二人だけになった我が家。
それでもさみしくない。


田舎暮らしの中で小屋がほしくなった。
ソローやリンドバークやトーベヤンソンの本に出てくるような。
憧れでもないが、田舎暮らしのビジョンとして。
本音は人生の遊び心かも?

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何年か前、小さな海辺の漁具倉庫を単なる想いでリノベした。
新しい旅の仲間が訪ねて来るかもしれないから。
想いを仲間に話すと、東京から小屋を造るために不肖宮下が駆けつけた。
ある年の冬、素人の施工で海辺の小屋が出来上がった。
想いと気持ちで描いたDIY。
おとなの隠れ家のような漁村の小屋。



小屋の壁に残された旅人の足跡がおもしろい。
ネパール人がエベレストの絵を書いた。
その隣にスイス人がマッターホルンの絵を残して行った。
どの壁書きも素直な気持ちの表現。


漁師の俺は、旅友を見送る別れの機会が少ない。
朝早くから仕事で漁に出ているから。
だから旅人たちが、思い出のさなかを壁に書き置く。
いつかしてみたい 別れぎわのハグを・・・

by hama-no-koya | 2014-03-15 08:22 | Comments(0)
2014年 03月 08日

漁村の防災

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30戸あまりの漁村集落。
町に消防団はあるが災害現場に到着するまで時間がかる。
それまでは住民で集落をなんとか守る。
想定する災害は津波・高潮・豪雨・火災など・・
自然災害は集落を死守するより、基本は安全な場所に逃げる!
火災の場合は、初期消火で大災害になることを防ぐことができる。
だから住民を主体とした防災訓練を行う。
戸数は少なくても、漁村集落は密集しているので大火になりやすい。

火災を想定した訓練は消化器と消火栓の使用が主になる。
消火栓は老若男女が使用できるようになった。
火事は全てを失う怖い災害。

俺は消防団に入って30年が過ぎた。
平穏な田舎とはいえ、いくつかの家屋や林野火災と対面した。
その都度出動するが、なにより早く現場に到着すること。
それまでに住民が現場の初期対応をする。

マッチ一本火事の元
マッチの火なら人の息でも消せる
火を使うのは人だけ。

by hama-no-koya | 2014-03-08 17:58 | Comments(0)
2014年 03月 04日

透明魚

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海には変わった魚がいる。
こいつはもしかして大ウナギの幼魚?
リュウグウノツカイ?タチウオ?の赤ちゃん
学者でないから無責任に想像する。
こいつが何だか漁師には関係ないが無性に知りたい・・・
謎の魚の正体は謎のままでいい。
幼魚が透明だと外敵から襲われる確率は低くなる。

本物のウナギは、遥か南の海で生まれるらしい。
柳の葉っぱのような形をしたウナギの幼魚は長い旅に出るらしい
海流に乗って遠くの日本にやって来る。
そんな話をどこかで聞いた。

どこかの先生が、いつかウナギのタマゴをマリアナの海域で採集した。
長年謎だったウナギの産卵場所がわかったらしい。
学業界は、『これでウナギの完全養殖に近づける!!』と喜んだ。
商売につながり なんとなくきのどくなウナギの生い立ち。
またひとつ海のロマンが消えた・・・

大敷網は、いろんな魚がとれる。
それも漁以外の楽しみ。
意味不明だが海は広くて面白い。

PS
後日、水産研究センターから連絡があり
『マアアナゴ』の葉形仔魚(ようけいしぎょ)と判明した。

by hama-no-koya | 2014-03-04 04:56 | Comments(0)
2014年 03月 01日

海仕事

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冬に間に汚れた網を揚げ、きれいな網と入れ替える。
大敷網は、年中海の中にあるから。
長く置くと、網の目が塞がり毛布のような最悪状態になる。
汚れた網は重く船の積み降ろしにも苦労する。

今日は凪ぎなので、海上の仕事をするから忙しい。
汚れた網では、魚が入らない。
網の寿命も短くなる。

春の海はのどかでも裏に隠れた漁師の仕事。
表面だけ見て海に憧れたが厳しいことも辛いこともある。 
漁師になって31回目の春が来た。

冬の片付けと春の準備に追われる。
それも天気しだい。

by hama-no-koya | 2014-03-01 16:41 | Comments(0)