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2015年 04月 30日

漁師の花畑 




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村にある意味不明の花畑に植物が芽生えた。
どんな花が咲くのか、住民には分からない。
寄せ集めの種や苗を自由に植るから。
それでも村の花畑。

冬の間は花が無いから、浜で拾った釣り浮を下げる。
見方を変えれば現代芸術。
意味不明の作品は何を表現するのか?
作者は村の元漁師。
価値が有ろうが無かろうがそれなりに意味はある。
人の創ったものだから。



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元漁師のおじさんは、村のそこらを掃除する。
暇さえあれば草取りをする。
その場所は選ばない。
環境美化の活動の想いからではない。
単純に自分の想い。
おじさんの気持ちを手伝う人はいない。
入り込めないから。



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おじさんの花畑に、どんな花が咲くのか。
楽しみだが全く想像がつかない。
いつか答えが出る。

地道な動で漁村の花畑に咲く花。







by hama-no-koya | 2015-04-30 05:05 | Comments(0)
2015年 04月 27日

浜大根の花




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凪の海を見る人。
ワカメを刈りに行くか、行かないか・・・。
漁に出る判断は自分で決める。
晴れた海辺の朝。



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自転車をこぐ人。
いつもの菜園場に行くために。
何十年も野菜を作ってきた。
暮らしでもあるが、楽しみもある畑。
趣味でも農でもない。
晴れた海辺の道。



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自転車を押しながら、村の登り坂をあがる。
何十年も自転車に乗ってきた。
村で暮らしているから。
陽のあたる田舎道。



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海辺に群生した浜大根の花。
手入れをしなくても、毎年同じ場所に咲く。
浜大根はどんな味。
荒地に根を下ろした野生の大根。

春の終わりの花。
後姿が田舎暮らしを物語る。
やわらかい光と影。







by hama-no-koya | 2015-04-27 05:02 | Comments(0)
2015年 04月 23日

漁村のワカメ




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ワカメを刈るのは夫。
刈ってきた天然のワカメを妻と二人で干す。
後姿が長年を物語る。
海辺の陽ざしは、やわらくても強い。

ワカメ干場の下には浜砂利を敷く。
浜の陽が玉砂利に吸収されて温かいから。
陽の光が反射してワカメにあたる。
土のホコリも立たない。
早く乾燥したワカメの方が色艶も味もいい。
適度な海風がワカメに風味をのせる。
海辺の陽を浴びるワカメ。



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ワカメが乾くまで手間がかかる。
葉と葉が重ならないように干す。
葉脈の茎を引き裂き、茎の部分を除去する。
昔からそうしてきた。
どれもめんどうな手仕事。

大敵は突然降り出す雨。
ワカメがぶら下がる、竿のまま小屋に入れる。
雨が上がると外に出す。



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春先のワカメ刈。 初夏のトビウオの刺網漁。
夏のバフンウニ採り。
我が家で何十年も続いていた沿岸漁だが、
ワカメもトビウオもバフンウニも今はとらなくなった。
二人暮らしで手間がないから。
人を雇えば儲けがない、昔から家族全員で手伝った。
昔はどの家も家族が多かった。


漁村のワカメは昔ながらの季語。
ワカメを干す二人の家族。
漁村に残る風物。







by hama-no-koya | 2015-04-23 05:10 | Comments(0)
2015年 04月 22日

神様の宿




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昔から4月12日と13日は漁村の春祭り。
御山神社から神様が漁村に降りられて一泊される。
お宿は浜にある漁村の御旅所。


神様の受け入れは集落の当家が準備して進行する。
当家は家の順番で数人が当たる。
注連縄作りや神様に供える神饌など準備は多い。
昔から変わらないことだが・・・
祭りの準備を知る人が少なくなった。
言い伝えの記憶だから。



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昔は、村人が神輿を担いで神様をお運びした。
御伴が長い列をつくって。
今は、軽トラックに神輿を載せ神様を漁村へお招きする。
漁村で暮らす人が少なくなったから。
にぎわいは無くても、さみしさは感じ無い。
漁村のお祭りだから。



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祭りの盛り上がりは昔ほどない。
大酒や長酒を飲む人が少なくなったから。
それでも神輿の前で提灯を灯してお神酒をいただく。
当家の直会はロウソクが消えると閉会する。
昔はロウソクを何本か継いだが今は一本で足りる。
飲み会はそれほど長くない。


春祭りが終わると海が凪ぎ忙しくなる。
大漁と平穏を氏神様に祈願する。
春は祈願で秋は感謝。

祭りは昔からの大切な行事。
世界中で見かける







by hama-no-koya | 2015-04-22 05:20 | Comments(0)
2015年 04月 20日

漁始め 2




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今シーズン初めての漁が終わった。
初めて獲れた魚を大敷網の神様にそなえる。
一年の大漁と無事を祈って。

神様への魚はヒラマサの刺身。
お神酒は昔から湯呑に入れる。
立派な器ではないが、慣わしとして継がれている。
気持ちをこめてお参りする漁師。

神様にお神酒と魚を供えた後、乗組員で酒を飲む。
昔は、何時間も飲んでいた。
今は、一時間くらいで飲み会が終わる。
漁師の行儀が良くなった。



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大敷網の神様は海の見える断崖に鎮座する。
小さな祠から漁場を見つめる。
大敷網の漁師が願いをこめる身近な神様。
月の初めの一日と、大漁にもお礼の神酒をそなえる。
大敷網の守り神と伝わりごと。
周囲が変わっても、変わらないもの。



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漁師の神頼み・・・
世界中の海から魚が減っていく。
魚を漁師が獲ったから。

魚を獲らなければ暮らせない漁師。
資源管理の難しさ。







by hama-no-koya | 2015-04-20 05:06 | Comments(0)
2015年 04月 17日

漁始め 1


大敷網の歴史は古い。
始まりは1600年代ともいわれる。
網は時代と共に歩き、より効率的に改良された。
大がかりで仕掛けも複雑な大敷網。
今も各地で続く網漁。

尾無集落に大敷網が導入されたのは昭和の初期ごろ。
村人たちが出資して大敷網漁を始めた。
一攫千金と安定収入をめざして。
今でも継続される漁法。



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三十数戸の小さな漁村。
大漁と貧漁をくり返してきた村の大敷網漁。
大時化で網が大破したこともある。
今も村の暮らしを支える。


昔の大敷網漁は周年操業ができなかった。
資材が貧弱だったから。
稲わらを縄にしたロープや孟宗竹を束ねた浮子が漁具。
垣根となる長い道網はワラ縄。
冬の間に各家々が自前で縄をなった。
乗組員は多く20数人いて、3隻の船に分乗した。
その多くは若い人たち。

今は、ワイヤーロープや化学繊維の綱や網が使われる。
丈夫な資材のおかげで周年操業が可能になった。
年間の水揚量も増えたが、同時に必要経費も増えた。
船も大きくなり機械化された。
現在の乗組員は9名。
衰退傾向にある沿岸漁業の中で存続する大敷網漁。
海に囲まれた我が国の宿命。
直面する課題もある。


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近頃は周年操業ができない。
魚の資源を保護するため、春先に一時期休漁する。
資源保護のために漁師が海を管理する。
冬の終わり頃、網を陸に揚げて網の修繕をする。
漁師は漁に出ないが陸で仕事をする。
その間の水揚げは無い。



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今朝は今期の初めての漁。
水クラゲが多く漁はおもわしくなかった。
小アジやヒラマサなどの少ない魚。
この時期は海水温が低く大漁は望めない。
大敷網の操業は春夏秋冬で、獲れる魚の種類も多い。
良い日もあれば、悪い日もある。

魚もクラゲも同じ海の生物。
人と共生する魚。
海は誰のものでもない。


これから忙しくなる尾無の大敷網。
村に根付いた漁法。







by hama-no-koya | 2015-04-17 05:13 | Comments(2)
2015年 04月 13日

過ぎた五年




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漁村では、年を取ることを年を拾うという。
年はどこにあるのか? 
探さなくても手に入るもの。
漁村で暮らすと年を取るより拾う方が似合う。
田舎には年が落ちているから。
近頃、意味不明のことを思うようになった。
年を拾ったせいだろう。


ブログを始めてもうじき五年になる。
振り返れば早い時。
何のために書いているのか自分でも分からない。
止めることは始めることより難しい。
どれも過ぎてきたこと。

このブログを誰が見る?
自分が見ることを想定して書いていると思える。
記者が観て聴いて編集するのではない。
漁師が周囲を感じて書く。
取材もしないで。
ためて書いた絵日記。夏休みの思い出。
自慢することもない。誰かに話したいこともない。
単なる田舎暮らしの出来事。


汽車のトンネルを写した画像に変な物が下がっていた。
それはスズメバチの巣だった。
採用より没になった写真の数が圧倒的に多い。
変わる暮らしの風景。

そんな田舎暮らしのブログ。







by hama-no-koya | 2015-04-13 05:05
2015年 04月 09日

こんな所に横断歩道




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なにこれ風景のような横断歩道。
十数年前に投稿した文から。
世界で三番目に有名な横断歩道と自分で認定した。
誰も相手にしなかった。

1番は、ロンドンのとある音楽スタジオの前。
2番は、渋谷駅前のスクランブル。
3番は、山陰本線の宇田郷駅前。

どうでもいい横断歩道ランキング。
今も変わらずに宇田郷駅前の横断歩道はある。
昔は、横断歩道の先に段々があって海辺に降りられた。
今は、波に段々がさらわれたので絶壁になる。
何の変哲もない海辺の横断歩道。
今日、何人が歩いた?
昔から効果や率を考える役人。
必要な無駄もある。


トマソンを知る若者は田舎にはいない。
宇田郷駅前の横断歩道は現役。
それでも街の旅人から見ればトマソンに見えるだろう。
無意味な物にも意味がある。

今でもL印のカメラは高嶺の花。
L印のカメラで多くのトマソンは撮影されたと思われる?
デジタルカメラなら手ごろで安いが・・・
欲しくても買えない憧れ。


風化する構造物。
再燃したトマソンの意味。
元祖なにこれ?



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by hama-no-koya | 2015-04-09 05:20 | Comments(2)
2015年 04月 06日

漁村に咲く花




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ここ数日の温かさで漁村に色々な花が咲いた。
桜も咲いたが、花見客はいない。
花に興味がないのか、みんなでワイワイしなくなった。
昔とちがって、毎日酒を飲んで美味しいものを食べているから?
花見を企画する村人がいないから?
それとも忙しいから? どれも心当たりはある。

落語「長屋の花見」のような、ゆかいな住民が村にほしい。
タクアンがタマゴ焼きに見える感性人が・・・
企画や筋書や魂胆が面白い日常。
もしかして、それは地域おこしや地方創生の原点かも。
人の感性が加わる田舎企画。



じゅ齢クラブの花見。
神社の境内で行われる恒例行事。
なぜか年配女子が多く、年配男子が少ない花見。
女子は男子より人生を楽のか?
酒を飲まなくても自然と話が行きかう初老のコンパ。
小雨が降るので舞殿で広げるささやかな宴。
花見は境内の掃除から始まった。




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漁村を見下ろすお地蔵様の桜が咲いた。
一本だけだが見事な花。
広場がないからか花見をする人はいない。
村人は花を眺めるだけ。
それでも、花には花の効果と価値がある。
これから漁村が本格稼働する。



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追伸
桜が咲くと福島の「夜ノ森」を思い出す。
若き日の、過ぎてきた桜並木を・・・。







by hama-no-koya | 2015-04-06 05:00 | Comments(0)
2015年 04月 01日

ワカメおじさん




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漁村にワカメを刈るおじさんがいる。
小舟に乗って、箱眼鏡を使って、竿カマでワカメを刈り採る。
漁村では何十年と見慣れた姿。
地元では磯見とよばれるそこらの漁。
日常だが春の風物詩。


昔は、若者も船からワカメを刈っていた。
今は、少数の年配漁師だけが竿でワカメを刈る。
今の若者は地道な漁を好んでしなくなった。
海から採ってきも製品になるまで手間暇がかかるワカメ漁。
欠点は雨降りには天日干しができない。
天気が相手のワカメ刈。




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ワカメ漁は2月の節分明けが解禁。
桜が咲くころが最盛期で四月末には終わる。
誰が決めたか分からないが、村では昔からの約束ごと。
ワカメ刈の歴史は古い。
紀貫之の土佐日記にも道中瀬戸内の風物として出てくる。
春になると毎年ワカメを刈る元気なおじさん。
海仕事にも季節がある。


刈ったワカメは天日で乾かす。
昔は、ワラ縄を竹竿に巻いてワカメを竿に掛けて干していた。
今は、洗濯バサミにはさんで干す。
誰が考えたかワカメの干し方が進化した。
採り方は昔と変わらず、今も竿に付いたカマでワカメを刈る。
海に潜って刈れば簡単だが・・・
養殖ワカメが出回る中で今も天然のワカメを地道に刈る。
昔からの漁師仕事だから。



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ワカメ刈のおじさんは年をとった。
年の功で背中が丸くなった。
それでも時期になると天然のワカメを刈る。
何十年もそうしてきたから。

天然はワカメだけではない。







by hama-no-koya | 2015-04-01 05:01 | Comments(0)