浜の小屋

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2015年 08月 30日

夕暮れ




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夕暮れの色が秋らしくなってきた。
汽車と重なる夕陽が夏でも秋でもないまぶしさ。
暑気からさわやかへの変わりめ。
秋の陽はつるべ落とし。
電気のない、忙しく稲を刈った昔の言葉だろう。
日没は仕事の終わり。



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斜陽があたるトタン板のバス停。
たいていのバスはこの場所に止まらない。
何十年もまえから道路端にあるバス停の小屋。
飾らない暮らしの絵日記。

何色のバスが来るだろう。
いつ頃バスは来る。
今日もバスを待つ人がいないバス停。
雨上がりの夕暮れ。
新しく田舎暮らしを始める人がいる。
夕陽が美しいから。



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目玉焼きに見える夕陽。
写真を見て朝か夕かを見分けるのは難しい。
夕焼けと朝焼けの区別。
物理や光学的にはどうだろう。
気持ちを込めてシャッターを切ればその表現ができる?
素人にはできない写真力。
動画なら誰が見てもわかるが・・・
後から夕陽らしく色付けすることもできる。
昔はみんなモノクロームだった。
見る人の気持ち。

日本海沿岸で長く暮らせば夕陽に見えて、
太平洋沿岸で暮らせば朝陽に見える水平線の太陽。
船の上から見たらどうだろう?
上る下るの動体表現。

朝陽が東で西の空が夕陽。
繰り返す日常も考えればおもしろい。
日の出と日の入り。



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楽しくても、
陽が落ちればたそがれる列車。
海辺の夕暮れ。







by hama-no-koya | 2015-08-30 04:33 | Comments(0)
2015年 08月 27日

朝のラジオ体操




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漁村の朝は早い。
夏休みの間だけ毎朝行われるラジオ体操。
昔は、子供たちの体操だった。
今は、集まる人は大人で子供は一人だけ。
50年間は続いている夏の村行事。
半世紀は今時長い。



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ラジオ体操の音楽は公民館から流れる。
周辺に集まる住民。
道路の真ん中で体操をする人もいる。
滅多に車がこないから。
自宅の前で体操する人もいる。
新しい朝が来た。

住民の健康意識が高い漁村。
役場の保険師が住民に予防医療を遠回しに植え付けるから。
健康のかたちは病気にならないこと。
ラジオ体操もその一つ。
音楽に合わせて体を動かすことはリズムを意識する。
同じ気持ちと目線で年齢には関係ない。
みんな元気で幸せの朝。



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体操が終わると自治会長が出席の印を押す。
印は中学女子一人だけが受ける。
大人は元気が出席の印。

もしも中学生が卒業したら・・・
50年間続いた夏休みのラジオ体操が無くなる?
よけいなことを考える大人。
暮らしの内だから。


夏休みの宿題がない大人。
日常で顔を会わせる機会が少なくなった漁村。
人と会えるラジオ体操。

期間限定のラジオ体操。
漁村の行事。







by hama-no-koya | 2015-08-27 04:37 | Comments(0)
2015年 08月 24日

漁村の田んぼ




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平地が少ない漁村。
昔は山の傾斜地を耕して水をはり、米を作っていた。
今は、残され山の田んぼで年寄りが米を作る。
地道な暮らしの作業。
大変さの中にあるささやかな楽しみ。
夏の暑さで成長する稲。

昔は漁をしながら出荷するほどの米を作っていた。
今は、家で食べるだけの米を作る。
田んぼに稲を植える意味。
暮らしの証。



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昔は田んぼだった所が、
今は草木が生えて荒れ野原になる。
地目は耕作放棄地。
開墾以前の草薮や山に戻る海里の耕作地。
ゆるやかな時代のながれ。
良きも悪くも継続や結果がそこに表れる。
跡は人と地域を物語る。



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人が耕す山の田んぼもある。
便利のいい広い田んぼは今も作付けされる。
荷物の運搬や農作業が機械で出来るから。
体の動く限り米を作る人もいれば、早々とあきらめる人もいる。
米を作るより買って食べた方が安い。

先代が残した大切な田んぼがここに来て草薮になる。
私は7反の田んぼを荒れ地や山にした。
地方のそのまた地方で暮らす人。
仕方がない時勢なのか。
田舎で暮らす人が高齢や少なくなれば田んぼは減る。
里海の景観が変わるのは時代のながれ。
そこで暮らせばわかる・・・。


見慣れる暮らしの景観。
気がつけば田んぼから海が見えなくなった。
少なくても秋になれば実る稲。
暮らしがあるから。







by hama-no-koya | 2015-08-24 04:15 | Comments(2)
2015年 08月 20日

暗闇の神楽舞




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夏の暗闇で舞う神楽がある。
神官の祝詞にあわせて神楽を神様に奉納する。
鳴りものは太鼓だけ。
単純な振り付けだがエモーショナルな雰囲気が漂う。
神楽殿でなくシートを敷いた地べた。
舞台下にあるピットで演奏する初期のオペラ風。
客はいない、祭り関係者が数人いるだけ。
厳かに舞を奉納する夜。



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神楽を舞う人は毎年同じ村人。
太鼓を叩く人も。
舞い手と太鼓奏者が一つ息をしている。
芸術ではない村芸能。
古来からある舞踏だと思う。
ここでしか鑑賞できない田舎暮らしのライブ。
舞い手と太鼓のコンチェルト。
二人のソリスト。
競演ではなく奉納神楽。



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地元の人だけが知ること。
価値は無比。
残された暮らしの原点。







by hama-no-koya | 2015-08-20 04:34 | Comments(0)
2015年 08月 17日

虫まつり の直会




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虫まつりで集落を廻った神輿は昼前に神社に戻る。
祭りが無事終わった後は、関係者でお神酒をいただく。
昔からの習わし。
祭りの関係者の多くは高齢者。
お神酒は日本酒だがビールが主体のお疲れさま飲み会。
夏の暑さがまつりの打ち上げを盛り上げる。
日頃会えない人とも会える。



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神社の木陰は涼しい。
蝉の声に勝る人の会話が自然にはずむ。
膝を崩した円卓?飲み会。
幼なじみがそのままみんな年寄りになった。
気心知れた田舎の仲間。
存続とは継続なり。



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お神酒も飲むがスイカも食べる。
炎天下の日中を巡回するので大汗をかき咽も乾くから。
スイカを食べ過ぎるとビールが飲めない。
冷えたスイカは夏の味。
冷えたビールなら年中飲める。



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田んぼにはためく虫まつりの塔婆。
集落を病害虫から見守る旗印。
夏が過ぎれば実りの秋がやってくる。

御祈祷は夏を乗り切る大切なまつり。
夏と向かい合う田舎。







by hama-no-koya | 2015-08-17 04:33 | Comments(0)
2015年 08月 13日

御祈祷(虫まつり)




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暑い夏のさなか神社を出た神輿が集落を廻る。
人々が疫病にならないこと、作物が病害虫の冒されないようにと祈るため。
真夏の神事が今もあたりまえに続いている田舎。

その昔は人の病も田んぼの病害虫も予防は神頼みだった。
今は病気になれば薬も飲め病院へも行ける。
稲作も品種改良が行われ病害虫に強い品種になり、
農薬も化学肥料も使える。
昔は病害虫が発生しない事を神様に祈るだけ。
病害虫を祈祷で予防する。
時代は変わっても夏の大切な行事。



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昔から稲作をしていた小さな畑集落。
今は稲を作る人がいないので田んぼは荒れて草が生えている。
少ない集落民は御神輿の到着を待つ。
集落の人は減っても田舎暮らしの流れは変わらない。
住み慣れた生活環境。



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漁村の尾無にも神様は訪れる。
人々の健康と村が平穏であるようにと祈祷する。
御賽銭をあげて二礼・二拍手・一例の御拝をする村人。
昔からそうしてきた民。



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惣郷集落にある元小学分校にも神様は立ち寄る。
周囲はちらほらと空き家が目立つ。
暑さ知らずは田んぼの緑と花壇の花。

人や作物が病気にならないように祈る。
にぎわいの祭りでなくお祈り。
真剣そのもの村人。



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神様の集落巡回はお昼前で終わる。
昔は神輿を人が担いで移動した。
今は軽トラック神輿を載せて各集落を廻る。
かたちは変わってもまつりの存続。
夏をのりきる。







by hama-no-koya | 2015-08-13 04:39 | Comments(0)
2015年 08月 10日

田舎町の芝生




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阿武町には芝の公園がある。
芝は、みんなで植えて数人で管理をしている。
芝の品種はティフトン。 素人にも簡単に植え付けることができる。
植えた年は水やりが大変だがその後は定期的に刈り込むだけ。
芝苗を植えてから2〜3年で一面が緑になる。
子供たちの遊び場ができる。



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元宇田小学校の校庭に植えた芝。
小学校は老人の福祉施設にかわり、運動場は地区の住民が使う。
植えて数ヶ月だがランナーが伸び緑の部分も増えた。
真夏は週二回の水やりが大変。
住民が当番で訓練がてら小型の消防ポンプを散水で動かす。
乗用の芝刈り機で芝が延びたら刈り込む。
芝は植えた年の管理が大変。
二年目からは施肥と刈り込みで緑が保てる。
やがて広場が緑に変わる。
元小学校区のグランドは子供たちの遊び場から地域の遊び場に変わる。
遊びながら学んだことや働きながら学んどことは一生忘れない。
目立たないグリーンキーパーの存在がそこにある。


尾無漁港に植えた芝生。
ティフトンはほんの一部で周りは雑草を刈り込んだだけ。
緑の広場として集落の生活環境が活きる。
芝苗は町が買い、管理は漁師がする。
不自然だか違和感の無い自然。

アダプト・プログラムで地区の環境を考える田舎町。
表向きはそうだが夏は水やりが大変。
利用者が管理するのが理想だがそれもできない。
昔から隣の芝生はあおい。



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街で見てきた芝生。
代々木にある元芝生の広場。
大型の重機が無惨に土を掘り返していた。
ローマにある古代の円形競技場は遺跡として今も残るが、
東京にはどんな近代競技場ができるのか・・・
思いでの芝生は記念販売され、方々に移植されている。
芝生は踏まれても耐える植物だが弱点もある。
人の手がないと育たない。



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グリーンは、おもいでの風景。
「思いでのグリーン・グラス」の歌があり、
「グリーンマイル」の映画もある。

やがて老人福祉施設の窓に広がるグリーンの故郷。
死が見えたとき人がおもいだすもの。
過ぎてきた緑の風景。







by hama-no-koya | 2015-08-10 04:03 | Comments(0)
2015年 08月 06日

宇田と尾無と谷中銀座




阿武町は三つの地区がある。
中心部の奈古に約2,300人 中山間部の福賀に約650人。
海岸部の宇田郷に約600人が暮らす。
どこにでもありそうな田舎町。



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宇田郷の浦地区にあるメインストリート。
昔は海辺往還と言われた街道筋。
造り酒屋や小店もあり、旅宿もあってとてもにぎやかだった。
道幅は今と変わらないが、当時を思わせる建物が減った。
宇田郷を通過する人は減らずに増えているが、
その多くはバイパスをスルーする。
それでもお盆は帰省客でにぎわう漁村。

昼中に通りを歩く人はいない。
漁村の夏は暑く、冬場は北西の風が強いから。
それでも朝夕は人が暮らしで歩く。
事が無い限り静かな田舎。



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尾無の漁村には小店が無い。
昔は二軒もあった。
今では赤い箱の自動販売機が空き家の軒先に一つあるだけ。
需要が無いのでそれで足りる。
昼中人が歩いていないのは、用事がないから。
早朝は漁師が家から船へと歩く。

本数は少ないが路線バスも走る。
高速インターネットも、地中には上下水道も走る。
見た目より豊かな集落のようだが、
使うには個人設備や利用料が必要になる。
それも暮らしの出費。



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話は飛ぶ。
今でもにぎやかな東京の谷中ぎんざ。
昔は地元商店街だった。今は表も裏も観光地のようなところ?
40年前頃、台東区に住んでいたのでなつかしい。
あの頃は谷中と言えば墓地だった。
商店街も今とあまり変わらないような気がする。
富士見坂からは、今は見えない富士山も見えたらしい。
見える内に見ておけばよかった。
取り返せない逃した景色。

夕やけだんだんのスロープに自然にながれる通行人。
谷中は谷間にあると感じる緩やかなだんだん。
誰が名付けたか美しい西日暮里の地名。
気取らない普段。
過ぎてきた里山が今も漂う谷中。



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どうやら谷中銀座は世界的に見ても観光名所らしい?
どこにでもありそうな地元の商店街なのに。
変わらないも、そこにしか無いも。
暮らしのもの。
買い物でも、無目的でも歩ける谷中ぎんざ。


田舎も街も無い
日暮らしの道には風情がある。







by hama-no-koya | 2015-08-06 04:37 | Comments(0)
2015年 08月 03日

奈古駅前と渋谷駅前




スクエアな横断歩道とスクランブルな横断歩道。
田舎と街のちがいを比較。
ちがいがあるから人はあこがれる。
地域のらしさ。



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山陰本線の奈古駅。
阿武町にはJRの駅が三つある。
木与駅と宇田郷駅の利用者は日に数人と少ない。
ふたつは海辺の無人駅。
奈古駅は高校があるので朝晩は多くの学生が利用する。
駅前を国道191号線も走る。
駅前に商店は無く、食べ物屋が二軒ある。
昔は名物の饅頭屋もあった。

あの時代は、となりの萩市に勤める人が多かった。
その多くは列車を利用した。
奈古から萩の高校へ通う学生が多かった。
奈古の高校へ通う学生も多かった。
田舎町の高校にも全校生徒が600人はいたと思う。
通学も通勤も列車に頼った。



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人影がない昼下がりの駅前。
列車も昼前後の時間帯は無駄なので走らない。
利用者がいないから。
それでも駅があるだけでもいいと思う。
駅は人がいなくても町への大切な玄関口だから。
地方の廃駅を旅で見てきた。

昔の映画「ハイヌーン」の奥深い意味を思い出す。
今になってわかる作品の中身。
ゲイリー・クーパーは一人で戦った・・・。
町をまもるために。



人が多くいた渋谷の駅前。
今から40年前頃も人が多かった。
ハチ公で仲間と待ち合わせをしたが、人が多くて探すのが大変だった。
ハチ公のシッポで待つと言っていたくらい。
若い頃、小田急喜多見に住んでいたのでなつかしい街。
若者はなぜか渋谷が好きだ。
未来があるから。



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渋谷も少し前まではそんなに変わってはいなかった。
今では日本で一番変わりそうな街。
そこら中で工事が始まった。
駅前だけなく代々木の近くまで。
渋谷区役所も新しく建て変わるらしい。
豊島区役所の次は、渋谷区役所の建物が生まれ変わる?
渋谷公会堂まで建て変わる?
災害難民の一時的な受け入れ場所も考えているとか。
来そうな都市災害に備える。
予算総額は大だが、その取り組みがおもしろい。
完成が楽しみな渋谷駅周辺。



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渋谷の駅前はこれからで、
奈古の駅前はこれまでのこと。

奈古駅には正午に到着する列車は無い。
まちが平穏だから。
その意味を知る人すらもいない。







by hama-no-koya | 2015-08-03 04:47 | Comments(0)