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2016年 05月 30日

うつくしいむら 5




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昔、村を走るバスはおんぼろだった。
晴れた日はホコリが舞い、雨の日はぬかるむ道。
いまは青いバスが軽快に海辺を走る。
乗客は限られ多くはない。
お年寄りの多い田舎では必要な乗り物。

村の片隅にあるトタン板のバス停。
なんでもないバス停だが経緯がある。
村の子どもたちが通学のバスを待つためにつくられた小屋。
素人の大工がありあわせの材料を持ち寄ってつくった。
あれから何十年も経つ。
台風で小屋が横倒しになったこともあった。
倒れた小屋は村人によって修復された。
昔もいまもかわらずにあるもの。

冬場は海からの雪混じりで横なぐりの風が吹く海辺の集落。
子どもたちは小屋で寒さをしのぐ。
田舎の人は定刻よりも早めに乗り物を待つ。
乗り遅れたら次がない。


すぎてきた暮らしの中で、いまを物語のように暮らす人。
バスが来るのを待つ小屋。







by hama-no-koya | 2016-05-30 05:07 | Comments(0)
2016年 05月 26日

うつくしいむら 4




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海抜四八三メートルの新宮山。
海からみると三角形のかたちをした、ひと際目立つ山。
昔は沖を航行する船が山を目印にした。
いまは画面で位置を知る船。

新宮山は地元では信仰の山。
その昔、紀州から神様が飛来したと伝わる。
山頂近くに奥宮があり、春と秋に例祭が行なわれる。
急な登山道で一四七八の段々を登る。
直登なのでかなりきつい。
小一時間かけて登る奥宮までの坂道。

新宮奥宮は急峻な斜面に鎮座する。
宮司の祝詞でお祭りがはじまる。
一同低頭。

昔はお祭りに多くの人が集まった。
村人の体力が衰えれば、奥宮に集まる人も少なくなる。
山に登れない人は山麓の遥拝所から祈る。
地元だけが知る山の神事。


奥宮からみる里と海。
昔から神様が見守る風土。







by hama-no-koya | 2016-05-26 05:08 | Comments(0)
2016年 05月 23日

うつくしいむら 3




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晩秋の晴れた日にイカを干す。
日差しと風と気温が干物に最適だから。
寒くなるとハエも飛ばない。

昔は獲れすぎたイカを保存するために干物にした。
いまは浜の特産品として干物をつくる。
そこらでみる漁村の干物。

ケンサキイカをヒラキにしたスルメがある。
ケンサキイカの特徴は真っ白い身と長い二本の手。
刺身でも干物でもクセのない淡白な味。

竹竿に長い二本の手でぶらさがり天日干し。
白いイカは陽をあてすぎると日焼けする。
人肌と同じで小麦色に変色する。
やわらかい秋の陽を浴びる美しい干物。
漁村でみかける秋の風物。

白くて柔らかいケンサキイカの干物。
繊細で奥深い海辺の味。


そこにしかないもの、いつまでもかわらないもの。
美しいものは食べても美味しい。
寿留女の意味。







by hama-no-koya | 2016-05-23 05:15 | Comments(2)
2016年 05月 18日

うつくしいむら 2




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なんでもない小さな漁村。
街から離れた田舎、住めばいつもの風景。
昔からそこにあるもの。

街から村につながる道。
出ていく人がいれば、帰ってくる人もいる。
遠くから訪れる旅人もいる。
漁師になる人もいる。

海辺の田舎道を歩く人がいる。
そこに村があるから。

海があるだけで他にはなにもない。
出歩く人もいない。
お店もない。
あるのは自分だけ。


おだやかな午後。
のんびりすごす人。
忙しく働く人。
なにかをわすれる人。







by hama-no-koya | 2016-05-18 05:12 | Comments(0)
2016年 05月 16日

うつくしいむら 1




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うつくしいむら

Onashi Local Museum


山口県の北部に位置する尾無の集落。
住めばいつもの田舎暮らし。
過ぎてきた日々。

生まれた家で今も暮らす。







by hama-no-koya | 2016-05-16 04:46 | Comments(0)
2016年 05月 12日

思いでのうどん自販機




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秋田港で見かけたうどんの自動販売機。
有名になる前の写真。
旅先で食べた忘れられないうどんの味。
あの場所に今は無いらしい。



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使い古したうどんの自動販売機。
知らなければ大丈夫なのかと思いたくなる。
あの時は興味本位で食べてみた。



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コインを入れてうどんのできあがりを待つ。
カップからおつゆが溢れ出す。
熱くて手からカップを落としてしまう。
無惨にも地べたに広がるうどん。
店の中からおやじさんがで出来て散らかったうどんを片付けた。
その後おやじさんはさりげなくコインを機械に入れる。
うどんが出来上がる。
お金はいらないから食べてください。
気持ちが嬉しかった。



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秋田市の発展は秋田港から!!
通常はその場所に店名の看板を書くだろう。
変わっているが気持ちが分かる。


うどんの自販機は今は秋田港の道の駅にあるらしい?
そこにあるから価値のあるもの。
人がセットする機械。







by hama-no-koya | 2016-05-12 05:17 | Comments(0)
2016年 05月 09日

穴場




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阿武町の隣りの海辺に不思議な穴がある。
いつ頃に何の目的で造られたかは想像するだけ。
石積みは要塞と思われる。

穴は海辺のミカン畑にある。
軽トッラックがやっと通れる迷路のような狭い道。
道にも意味がありそうな気がする。
何回訪ねても迷子になるような所にある穴場。
詳しい地図や案内は要らない。
昔の巨大迷路。



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この石積みは史跡かも知れないが手付かずがいい。
発見の喜びと不思議な驚きを実感する。
大げさだがカンボジアのアンコールと重なる。
穴場は観光の資源ではない。
計算されたテーマパークでもない。


なんでも認定される時代。
発見や穴場がだんだん少なくなってきた・・・。
手を加えたくないもの。







by hama-no-koya | 2016-05-09 04:29 | Comments(0)
2016年 05月 04日

バス停 




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昔は、村を走るバスはおんぼろだった。
未舗装なので晴れた日にはホコリが舞い、雨にはぬかるむ道路。
今は、青い色のバスが軽快に海辺を走る。
乗客は限られて少ない。
高齢者の多い田舎では必要な乗り物。


なんでもないバス停だが経緯がある。
村の子供たちが通学のバスを待つために造られた小屋。
素人の大工が有り合わせの材料を持ち寄って。
あれから何十年も経つ。
台風で小屋が横倒しになったこともある。
昔も今も変わらずにあるもの。

冬場は雪混じりの風が吹きさらす海辺の集落。
子供たちはバス小屋で風をしのぐ。
田舎の人は定刻より早めに乗り物を待つ。
乗り遅れたら次がないから。


なんでもないバス停のエピソード。
田舎ならでのこと。







by hama-no-koya | 2016-05-04 05:04 | Comments(0)