浜の小屋

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2016年 06月 27日

あとがき うつくしいむら 




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田植えが終った海の見える田んぼ。
いつもと変わらない風景。
感じる季節。



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うつくしいむら
荒削りだか誰かに伝えたい気持ち。

Onashi Local Museum



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by hama-no-koya | 2016-06-27 05:04 | Comments(0)
2016年 06月 23日

うつくしいむら 12




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日々の暮らしのなかで、
遠くをみていると海が美しいとおもうときがある。
近くをみて暮らしているから。
無意識に変わる季節。

これまで多くの魚を獲ってきた。
海にも潜ってきた。
漁師だから。

漁師が減り、漁船が減り、魚も減ったが、
仲間と新しい大敷網漁の船をつくる。
現実と希望の狭間で生きる。
暮らしだから。

おだやかな海。
遠くに宇田島と姫島がみえる。
青い海に白い航跡。
漁を終え、港へ。


かわらない漁村の日々。
田舎で暮らす。







by hama-no-koya | 2016-06-23 05:18 | Comments(0)
2016年 06月 20日

うつくしいむら 11




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海は仕事の場。
夜明けとともに大敷網漁がはじまる、いつものつとめ。

海辺で暮らすと海が日常でめずらしくないが、
時として美しく感じることがある。
光の色が変わるといつもの風景が変わる。
日常で目的もなく洒落る自然。

静かな海。
音のない、まじりのない澄んだ空間。
遠くにみえる水平線、すいこまれる青。

荒れる海。
海辺の道と線路まで波しぶきが上がる。
波風が立つのは自然の摂理、待てば海路の日和あり。
時化の日、海仕事は休みでもなにかしている。
田舎暮らしは忙しい、天気によって変わる日課。

海の夕暮れ。
春夏秋冬、夕陽の沈む位置が微妙に変わる。
沈む時間も微弱に変わる。
夏至と冬至を折り返す日没の太陽。


身近な自然、海辺で暮らしておもうこと。
それぞれの感性。







by hama-no-koya | 2016-06-20 05:25 | Comments(0)
2016年 06月 17日

うつくしいむら 10




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海辺の無人駅。
海があるだけでなにもない駅前。
宇田郷駅を利用する学生、お年寄り、旅人。

駅から海へと続く横断歩道がある。
ここは無名の横断歩道。
はじまりは誰も無名。

青い屋根瓦の誰もいない海辺の駅舎。
駅舎の前に立つ郵便ポストと公衆電話。
いつのまにかなくなった駅名の看板。
特急列車が走っていた時期もあった。
田舎と都会をつなぐ大切なもの。
採算でなく必要だからそこにある。

駅の線路をまたぐ錆びついた跨線橋。
潮風と過疎に耐える橋。
海辺に駅があるだけでもありがたい。
田舎駅の風情。


海に沈む夕陽。
かけがえのない駅前の夕暮れ。
さみしいけれど美しい。







by hama-no-koya | 2016-06-17 04:13 | Comments(0)
2016年 06月 13日

うつくしいむら 9




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海辺の鉄道橋。
完成から八十数年がすぎる。
くたびれた様子はないが補修工事が進む。

冬は海からの北西風をまともに受ける橋。
昔の列車は重くて長かったが、いまの列車は軽くて短い。
年は経っても頑丈なコンクリートの橋。
自然の環境に適合した土木。
ふるさとの景観。

高台から橋をみおろす。
地形に沿って微妙な美しい曲線を描く。
この地を知らない外国の土木技師が描いた橋。
田舎と都会をつなぐコンクリートの作品。
田舎に残る近代の遺産。

古くても現役のかわらない鉄道橋。
海と山と空もある。

海から橋をみる。
橋を渡る使いまわした赤い車両。


どこからみても美しいものはうつくしい。
ふるさとに馴染んだ風景。







by hama-no-koya | 2016-06-13 05:10 | Comments(0)
2016年 06月 09日

うつくしいむら 8




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海をみおろす田んぼの稲刈り。
道が狭く、大型の機械が入らないので人手が稲を刈る。
田舎のかわらない秋。

山の田んぼが減る中で稲刈りをする夫婦。
二人とも古希をすぎたとはおもえない。
何十年もくりかえす農作業。
手慣れても手間ひまがかかる山の田んぼ。
倒れた稲を手で握りカマで刈る。

実れば垂れる稲の穂。
秋の日差しで稲穂が熟れる。
稲を刈り、ハゼにかけて天日と風で乾かす。
脱穀機でこいでモミにする。
昔からかわらない取り入れの手順。
美味しさが伝わる風景。

美しい田んぼの秋色。
自然が描く暮らし。
美しい田んぼのかげり。
遠くにみえる海。


先のことよりいまを生きる。
引き継ぐことはできないが、人の心に残したい。
つるべ落としの秋の夕暮れ。







by hama-no-koya | 2016-06-09 05:15 | Comments(0)
2016年 06月 06日

うつくしいむら 7




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漁をやめた一人の男が漁村の空き地に花を植えた。
川原に自生していた花の小苗を寄せ集めた。
石ころだらけのやせた空き地が花畑に変貌した。

男はまめに水をやり、草取りもした。
誰に言われたわけでもない、自分のおもいを花畑に変えた。
素朴できどらない暮らしの作品。
けなげな花が咲く漁村。

漁村も空き家が目立つようになった。
時代に流されても、いつものように暮らす漁村の人々。

男のなにげないおもい。
浜の掃除や草取りですごす日課。
小春日和にはのんびり陽にあたる。
気ままな日々をすごす。
生まれ育った海辺でいまも暮らす。

冬が近づき、花畑は空き地へと戻っていく。
春にはけなげな花が咲く。


漁村の花畑を泳ぐ一匹の白い金魚。
なにも考えないで生きている人はいない。







by hama-no-koya | 2016-06-06 04:23 | Comments(0)
2016年 06月 02日

うつくしいむら 6




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海辺の小屋。
通常は漁に使う道具を入れるのが目的。

仲間と漁具倉庫を改装してできあがった簡易な滞在小屋。
四角でかざりけのない狭い空間。
それでも居心地がいい。
海辺の秘密基地。

小屋のまわりに咲く花。
春はチューリップ、夏はヒマワリ、秋にはコスモスが咲く。
冬に咲く花はない。
海からの北西風が厳しいから。
手のひらを返す夏と冬の景色。
くりかえす海辺の季節。

「森の生活」
「海からの贈物」
「島暮らしの記録」
どれも小屋で暮らした本。
世界の身近な名作。


のんびりした空間。
海辺ですごす意味はそれぞれ。







by hama-no-koya | 2016-06-02 05:11 | Comments(0)