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2016年 07月 31日

夏の旅人




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ここはどこ。
山陰本線・宇田郷付近の車窓から見る夏の海。
惣郷川の橋を通過する旅の車窓から。

夏旅は窓が開く列車にかぎる。
風を感じるから。
橋を渡るときには橋の音が聞こえる車内。
心地よいキハ40系の車両音。
機械らしい乗り物。

ローカルな旅。
向かい合わせで箱型の窓側席がいい。
相席は旅の出会いでおもしろい。
女性と同席するには、勇気が必要になる小心者。
旅の心は人それぞれ。



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突然現れる尾無の集落。
なんでもない流れる車窓にも静止や旋律がある。
景色が変わり地方を感じる。

昔の列車は窓枠の下に小さい棚テーブルが付いていた。
今風の乗り物は全席の裏側が自分のテーブル。
小刻み揺れる飲み物。
周りを気にしながら旅酒を楽しむ。



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海辺の無人駅。
駅の改札口ですがスイカは使えません。
田舎ではスイカといえば西瓜。
ところ変われば品変わる。


誰もいない、海辺の古びた舎駅。
夏には夏の色がある。

海の見える窓。







by hama-no-koya | 2016-07-31 04:47 | Comments(0)
2016年 07月 27日

夏祭り 二




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祭りには、当屋が神様にお供える米を炊く。
専用の釜と専用の筒用具でご飯を整形する。
何十年も前から同じことをする意味。
昨日今日でない継承。



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三つのご飯を一つの重箱に入れる。
三段重ねで神棚に供える。
毛利家の家紋に似ているが、何かの意味があるのだろう。
変わらない昔からの継承と手順。
ご飯は祭りが終わると参集者に分け合い、お神酒とともにいただく。
素直にありがたいとおもう気持ち。



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夏空が広がる神社の空。
その背後にあるのが照葉樹がしげる鎮守の森。
静かさの中で無性に鳴くセミの声。
日本の夏を感じる神社。

感じなければ見過ごすだろう神社の空間。
昔から変わらないもの。



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インバウンド・ツーリズムでない風景。
変わらない地元の習わし。
脚光はないが、奥行きを感じる光の陰影。
大切な暮らしの資源。

暑い田舎の夏。







by hama-no-koya | 2016-07-27 04:55 | Comments(0)
2016年 07月 23日

夏祭り 一




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田舎には神社や祠がそこらにある。
昔から神様が見守る漁村。
数百年の歴史を紐とけば、いくつかの災害を乗り越えてきた漁村。
災害や病と向かいあってきた暮らし。
遠い昔は祈祷で、今は救急車や病院で治す医療。


松枯れで三穂神社の松が少なくなった。
村人も少なくなった。
昔から変わらずに、夏は暑さの中で行われる行事。
七月は祭りの数が多い。



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神社の祭りといっても附随するにぎわいの行事はない。
宮司と村人が集う祈願祭。
集まる人は少なくなっても神様への祈念は変わらない。
神様と人が一つになる神社の祭り。



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岩場の神棚に奉納されたご神体は馬。
昔は稲藁の馬だったが今は化繊の紐で組まれている。
神官の祝詞に頭をさげる氏子。



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河原にあるご神体は岩の碑。
水害を防ぐ大切な神様。
堤防が土手からコンクリートに変わった今も、
平穏であることを祈願する住民。



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漁港にも神様がいる。
夏祭りには神輿が海に入る。
その担ぎ手は昔とちがって少ない。

祭りの筋書きは変わらないが、人手が減った。
人は少なくても昔からの祭り。

田舎暮らしに欠かせない夏の神事。







by hama-no-koya | 2016-07-23 19:59 | Comments(0)
2016年 07月 17日

小アジ




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今年は7月に入っても大敷網で小アジがとれる。
最盛期は6月と9月頃だが・・・。

アジは網から揚げると水氷のはられた船倉に投入する。
網が揚がると帰港しアジを陸揚げする。
船倉のスラリーアイスで冷やされたアジは活きジメの状態を保。
ツヤもあり緑色をして体が硬直していない。
網揚げ終了から約30分で帰港できる。

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陸揚げしたアジは他の魚や大きさ別に選別され箱に詰める。
小アジ(約70g)なので一箱7キロ入にする。
150gぐらいになると5キロ入り。
アジの大半は萩市場に出荷するが、一部は「道の駅阿武町」に運ぶ。
網から揚げて約3時間で道の駅に並ぶアジ。
値段は日替わりだが安い。
店頭で無くてはならないアジとイカ。

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アジの食べ方はいろいろある。
刺身でも煮ても焼いても揚げても無難で美味しい魚。
小アジの究極は3枚におろして一枚そのままを握り寿司にする。
素人はご飯に載せて寿司モドキで食べる。
アジの食べ方は多種多様。
夏のアジは小さくても脂がのっている。

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誰もが知るアジとイカ。
山口県では水揚げ量がトップクラスの魚種。
どちらも周年とれるからだろう。
フグやアマダイも山口の魚。


晩酌はアジの塩焼き。
我が家では尾びれに化粧塩を振りかける。
アジの尾びれは飾りではない。
りっぱな酒の肴。













by hama-no-koya | 2016-07-17 16:15 | Comments(0)
2016年 07月 12日

アゴ茶漬け




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トビウオは初夏の魚。
産卵のために南の海から日本海を北上する。
昔は刺し網で獲っていたが今では大敷網で獲っている。
トビウオ漁が目的ではないが網に入る魚。
市場の価格は単に安い。
山口ではトビウオをアゴとよんでいる。

暑くなると産卵が終わり魚体がやせてくるトビウオ。
脂気がない魚なので刺身にしても焼いても毎日食える魚ではない。
不味いわけではないが素人には薄味。
脂気が無い特徴を活かして、昔から炭火で炙り乾燥させてダシ用にしている。

昔は自家用だったが、今では「炙りアゴ」として季節の産品になる。
品薄状態は、炙り時間が長く零細な家内で生産するから。
ソーメンのダシとして夏場の需要が特に多い。
薄い絶妙な旨味の「つゆ」。



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トビウオを茶漬けで食べる季節。
刺身に醤油をかけ、温かいご飯に載せて熱い番茶をかけるだけ。
昔から漁村に伝わるアゴ茶漬け。
ことの始まりは忙しい村人の手抜き食事だと思える。
アゴ茶漬けに、市販のノリ茶漬けの元を使う近代アレンジもあるが、
カヴァーも今風で美味しいアゴ茶漬。

鮭茶漬けが北の横綱なら、アゴ茶漬けは西の横綱だろう。
あくまでも田舎相撲のたとえ。
茶漬けのお味は、薄化粧した若い夏の京女。
そばで感じる新鮮なお色気。

アゴ茶漬けは漁村で食べるに限る。
魚の鮮度と手軽さが繊細な日本人の食感につながるから。

見かけより旨いと思うアゴ茶漬け。



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ニッポンの魚食文化。
旨い不味いはともかく昔から伝わる暮らしの食事。
「ショクジ」と「たべごと」のちがい。


季節の味を楽しむ日本人の豊かな感性。
アゴ茶漬けは漁村の季語。




by hama-no-koya | 2016-07-12 04:40 | Comments(0)
2016年 07月 08日

あじさい




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宇田郷駅に咲くアジサイのはな。
花を見る人はいない。
駅を利用する馴染みが一日に数人だから。
常日頃の風景。
季節を感じる周りの自然。



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美しいのは紫陽花ではなく、花を支えるガクの部分らしい。
のどかさに理屈はいらない。
田舎暮らしは感性で、どうでもいいこと。

梅雨が明ければ花は枯れる。
田舎ではアジサイの花が枯れると梅雨が明ける。
外から思うか、内から見るかの風景。
田舎で暮らす人。




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緑に隠れた駅名と錆びた跨線橋。
ホームに人がいなくても繰り返し止まる車両。
エンジンの音が聞こえる客車。
駅の草刈りは民がする。

山陰本線の宇田郷駅。
降り立つ人は滅多にいない。
なつかしいと思うのは遠くに離れて暮らす人。
捨てがたい大切な駅。


錆びてもふるさとの現駅(現役)。
今を元気に生きる。

好きな歌は、いちむじんの「紫陽花」。





by hama-no-koya | 2016-07-08 04:43 | Comments(6)
2016年 07月 04日

海辺のアヒル




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港にアヒルが迷い込んで数ヶ月がたつ。
川でなく海に生息する。
水辺なら何処でもいいのだろうか・・・。

カモメは海を泳ぐが空も飛ぶことができる。
空を飛べないアヒル。

生まれた漁村で今も暮らす漁師。

漁村に住みついた一羽のアヒル、海を知る。
気休めに晴れた梅雨空。



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村を元気にする一羽のアヒル。



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by hama-no-koya | 2016-07-04 04:51 | Comments(0)