浜の小屋

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2017年 07月 01日

ローカルキャビン尾無

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以前、街旅をしたときにカプセルホテルに泊まったことがある。
近頃はカプセルホテルも洒落たキャビン。
接客はホテルマンでなくクルー。

新橋の駅前で吞んで愛宕山のキャビンに泊まった。
客室は、カプセルでもない穴蔵でもない寝台車でもない寝場所。
風呂もラウンジもおさまりよく満足に近い。
狭い空間だが、寝る場所からビジネスマンや旅人の休む場所。
考えた建築家も時として旅人目線。


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田舎にキャビンを造る。
趣味でも仕事でもない単なる旅人の想いから。
一坪は狭いが、人が一人で一晩を過ごすに狭くはない。
泊はその日の終わりで明日の元気。


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漁村にキャビンを造り初めて一ヶ月がたつ。
材料はホームセンターで求め、設計と施工は漁師のおじさん。
忙しい海仕事の合間に大工の作業をする。
趣味でもない日常の楽しみ。


完成は出来上がったとき。
ファーストとローカルの違いは、隣り部屋のない室。
目的は自分だけの一人部屋。

言い換えれば、自宅に居ながらにして旅をする。
なんとも忙しい暮らし。





# by hama-no-koya | 2017-07-01 08:24 | Comments(0)
2017年 06月 05日

魚の価値


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六月の浜はトビウオの季節。
同時に餌のトビウオを追いかけるマグロの季節でもある。
昔から伝わる漁師の言葉。

トビウオの値は信じられないくらい安い。
刺身も美味しいが、その多くは加工用にまわるトビウオ。
昔からそうだった。

この日に捕れたマグロは約100kg近い物が二本。
船上で血抜きして内蔵を取り出す。
生マグロで流通するので直に氷詰めにする。
胃袋の中はトビウオではなくケンサキイカが4匹入っていた。
網の中で餌のイカを食ったのだろう。
昔は多くとれたが、今でもたまにとれるマグロ。




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夏のマグロは年末マグロに比べると安い。
とは言ってもキロ単価は産地市場価格で2,000円前後になる。
その後は、仲買人を通して都市市場や業者に渡る。
マグロはどこに行っても高嶺の花。



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人が振り向かない夏のブリ。
置き去り状態だが、もったいないので市場に出す。
6月の天然ブリの価格は極端に安い。
見るからに細長く痩せている。
魚には旬が有るのか・・・


いずれも大敷網でとれる魚。
これまでとれた最大級のマグロは300kgだった。

その姿はブログ「浜の小屋・大物の魚」に記録。




# by hama-no-koya | 2017-06-05 19:03 | Comments(0)
2017年 05月 27日

刺身

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アジは年中とれるが今が一番美味しい季節だろう。
脂のノリが良く、丸まるしている魚体。
煮ても焼いても干物も似合うが、本命は刺身だろう。
刺身は言わずと知れた生魚料理。

大敷網ではここ数日、良型のアジがかなりの量でとれる。
大漁はうれしいが、市場の価格が極端に安い。
魚が多くとれれば値が下がるのは市場の原理だろうが・・・・。
生産者にとってはおもしろくない。

値下がりの原因は、人が生魚を食る量が少なくなったから。
需要が減ればアジの価格は下がる。
人が生魚を敬遠する理由に食中毒の問題がある。
極たまにだが、サバやアジの体内にはアニサキスという寄生虫がいる。
コイツを人が食べれば胃の内壁に食い付き腹痛になる。
そのことが某国営放送のニュースで流れた。
真実とも風評とも言えそうだが、食の安全安心は誰にも関心がある。
生魚を食べるには稀にリスクがある。

俺は、ほぼ毎日刺身を食べているが、アニサキスに当たったことは一度も無い。
しかし、漁師仲間は数年間に数人いる頻度。
刺身を食べるに覚悟はいらないが、食べたい人は大勢いる。
サバやアジの刺身は実に美味しいから。



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思い切って安全策の刺身を造ってみた。
カワハギの薄造り。
通常アニサキスは回遊魚に寄生する率が高い。
カワハギは根魚、魚を薄く切ることによってアニサキスの目視ができる。
アニサキスは包丁傷や噛み砕きに弱い。
醤油は色が付くから、塩レモンやオリーブオイルで無難に食べる。
食の安全安心かも知れないが、これはもはや刺身ではない。
波佐見焼に並べたカワハギの生切り身。
カワハギの肝は食べない。


刺身は我が国の食文化。
食べて分かる美味しいアジの刺身。







# by hama-no-koya | 2017-05-27 08:13 | Comments(0)
2017年 05月 14日

変なタコ



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大敷網でとれた変なタコ。
毎年この時期のなると、とれるので珍しくはない。
名前はアオイガイらしいが、地元ではイイダコやカイダコとよんでいる。
海岸にも打ち上げられ死ぬカイタコもたまに見る。
貝殻は薄くもろくて欠けやすい。
産卵のために自分で貝殻を造りその中にタマゴを産む変なタコ。
きれいな貝殻の家に住むタコ。

アオイガイはアンモロウ・リンドバークの『海からの贈り物』にも登場する。
それはアメリカの海にも生息している証。


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船の上に置いていたらタコ野郎が逃げ出そうとした。                              タコだけで ・・・・                                   


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2017/5/10 に網に入ったアオイ仲間のタコブネ。
この種の通常サイズは約5センチだがコイツは15センチぐらいある。
長年漁師をやっているが初めて見る特大。
アオイガイの別名は子育て貝。
ないにか良い予感がする。



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大型の連休が終った。
人通りの少ないいつもの漁村風景。
庭先に小さい鯉のぼりが楽しそうにぶら下がる。

黄砂は飛んできても風薫る五月。
過ごしやすい季節。








# by hama-no-koya | 2017-05-14 04:28 | Comments(0)
2017年 04月 26日

今朝とれた魚


大敷網でとれた魚の一部。
今年は例年より早くアジがやってきた。
塩焼きには大きいが、刺身に最適の250g ~300gのアジ。
アジは一年中獲れるが、5・6月が最盛期。
この時期は体脂肪の溜まりもよく特に美味しい。
季節で変わる青魚の体脂肪。

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アジは水揚げ量が多く知名度が高い馴染みの魚。
価格も日替わりで極端に変動する。
水揚げ量で、高級魚になったり大衆魚にもなるアジ。
刺身でも、煮ても焼いても食える。
捕獲方法も色々で一網打尽の巻き網から一本釣りまで様々。
鮮度の見分けは魚体の色艶。


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ヒラマサの二・三年生魚。
大きくなれば30kgぐらいまで成長する魚。
今から30〜40 年前頃にヒラマサの資源が一時期減少した。
近頃は山口県の日本海では増えてきた魚。
資源が回復したのは平均海水温の上昇かも・・・。
増えたでなく、魚のとれる地域が変わっただけかも。
南方系の回遊魚は春先に北上して秋に南下する。
それでも年中季節感無くとれるヒラマサ。


スズキも年中とれるが冬場が最盛期。
産卵するために冬場は沿岸に近寄るからだろう。
今年は例年になくスズキが多い。
スズキは夏の魚と言われるが冬の方が多くとれる。
地域性や季節感が無い魚だろう。

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昔はみんな天然の魚だった。
魚のとれ具合いの予測は漁師にも分からない。
その日に、操業して初めて分かる。

厳しいけれど楽しみもある海仕事。








# by hama-no-koya | 2017-04-26 13:50 | Comments(0)