2016年 12月 17日

ソーダカツオ

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カツオの中でも人気のないソーダカツオ。
地元では通称ダボシビ。
平ソーダと丸ソーダがいるが、コイツは不人気の丸ソーダ。
だから我が家の夕食で食べる。
船上でアゴを外し、血抜きをしてスラリーアイスで生き絞めしたもの。
大きくても30 センチぐらいの小型カツオ。

コイツは食べると美味しい。
皮下に脂を蓄えた戻りソーダカツオだから。
問題は脂が多過ぎて食べ過ぎると下痢をする恐れがある。
血合いの部分が大きく食べる部分が少ない。
土佐では初夏に養魚をメジカやシンコと呼び人気があり、
土佐清水ではソーダぶしで需要がある。
いずれも脂の少ない時期の魚を製品するか生で食べる。
山口県では全く人気のない魚。
煮ても焼いても食えるが・・・


美味しくても市場に出回らないカツオの味。
なにかに例えれば、
競馬で、無印の馬が二着に食い込む大荒れの最終レース。
食べてみればわかる。
(生で食べると極稀にアニサキスがいることがある。)








# by hama-no-koya | 2016-12-17 09:35 | Comments(1)
2016年 12月 10日

駅員のいる地方駅


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東北の山の中にある駅。
北海道にある地方駅はがらんとしていたが、
東北の地方駅は立派な駅が多い。
鉄道会社が変わるから。

平日なのか駅の周辺には人がいないが、
田沢湖駅には駅員がいた。
田沢湖や乳頭温泉への最寄り駅だから。

昔は多くの旅人がこの駅からバスに乗って奥湯につかった。
今は自家用の車に乗って温泉に入る人が多くなった。
道が開ければ山の秘湯が身近になる。
季節や曜日で山湯が変わる。
山には色もあり季節があるが、湯治には曜日がない。
人目を気にせず過ごす湯けむり。
雪が降れば外は寒かろう。


平日なのか田沢湖駅もがらんとしていた。
駅舎の設計が凄い。
プリツカー賞の坂茂氏である。
こんな所にと思う、素晴らしい駅である。
跨線橋にはエレベーターもある。
洒落た田舎駅。



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二階にある大きな段ボール箱の部屋。
子供の頃を思い出す。
遊びごころがコンクリートとガラス張りに映る。
天井は木の温もりがかおる。

人はいなくても駅員はいた。
コンシェルジュはないが案内所はある。
話して知る旅の言葉。
何気ない会話も秋田の地を感じる。
そこにしかないもの。

田舎では、駅と言えば道の駅を指す時代。
駅は故郷のランドマーク。






# by hama-no-koya | 2016-12-10 07:23 | Comments(0)
2016年 12月 04日

北の無人駅




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無人駅はどこにでもある。
地方で暮らす住民が減れば、駅の利用者は減る。
雪の上に付いた足跡も少ない。
冷え込む晴れた朝晩。

広い大地に閑散とした北の駅舎。
雪の季節になった。
旅先の冬。


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待合室は列車を待つ部屋。
列車が出ればもぬけのからになる駅・・・
今はさみしいけれど賑やかな年代もあったと聞く。
大きな跨線橋もあるが渡る人は少ない。
どれも過ぎてきた時代。
必要最小限で無駄のない空間。

人がいなくても列車は止まる。
斜光がさしこむ広い駅舎。
それでも落ちつく、感じるものがあるから。
人目を気にせず寄れるところ。
街にはない場所。




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駅に置かれたノート。
誰が置いたのか、複数の思い出ペン。
さみしいからだろう。

カモシカのようなエゾシカも置いてある。
なにもできない人の気持ち。
残る手書の言葉。


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寒くても走る列車。
名曲にもある「冬の旅」を知る人は少ない。
どんな気持ちで旅をした。


北国の冬は早い。
ローカルな増毛の駅は消えても・・・
残る茶志内の駅。







# by hama-no-koya | 2016-12-04 06:07 | Comments(0)
2016年 11月 27日

古い船・第一尾無丸




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古くなった大敷網漁の船。
新しい船ができたので使わなくなった。
先は廃船でなく九州の何処かで使うことになった。
漁の船ではなく何かの作業船になる。
建造30年ぐらいは経つ老朽船。
使われるものは古くても使った方がいい。
使わなければ廃棄物。
処分代も高い。


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船名は第一尾無丸。
尾無は漁村の名前から名付けた。
見るからに使い込んだ船。
仕事で使った船。
船も人も長年経てば染みがつく。
くたびれは感じない。



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古船だが長年お世話になった。
今になると名残惜しい。

この船で300kgの超大物マグロも獲った。
無用のエチゼンクラゲを大量に取った年もある。
思い出ではなく積み重ね。
船は変わっても漁は今後も続くから。
続けるための世代交代。


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港に住み着いたアヒル。
いつも船の周りで遊んでいる。
アヒルは古船が無くなることを知らない。
ここが居場所。
無くなれば気がつくだろう。


明日からさみしくなる。
船もアヒルも海辺暮らしのアイコン。








# by hama-no-koya | 2016-11-27 04:47 | Comments(0)
2016年 11月 21日

新しい船・第十八おなし丸




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定置網漁の新しい船が完成した。
これまで使ってきた船が老朽したから。

新しい船は祭りから始まる。
船の神様に安全と大漁を祈願する漁師。
宮司の祝詞に皆が頭をさげる。
船と人の信頼。




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船の祭りが終わると餅まきが始まる。
漁港に村人が集まる。

長年、新船の餅まきはなかった。
戦後から昭和の終わり頃まで、年に数回あった新船の餅まき。
あの頃は魚も多く漁師も多かった。
漁師が減り船も減った今。



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船は長門市の造船所で造られた。
大敷網漁の船は多くの設備が必要になる。
大敷網は仕掛けも大きく資材も頑丈で多くなるから。
それだけお金もかかる。

機械化は省力化で合理化にもつながる。
漁も力仕事から機械仕事。
変わらないものは漁師の気持ちだけ。
いつもの青い海と空。



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船名は第十八おなし丸。
おなしは尾無の地名から、十八は野球の背番号のようなもの。
FRPの船体で後ろ姿も美しい。

全長22m/幅5,5mで18トン・エンジンは569ワット。
NHV省エネプロペラやバウスラスターを装備。
乗組員は13人。



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お祝いに贈られた大漁旗。
目的は大漁のときに立てる目印の旗。
新船は漁村の元気。

明るい田舎の話題。












# by hama-no-koya | 2016-11-21 05:14 | Comments(0)