2017年 01月 08日

間伐材の魚礁

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昔流行った木の迷路?

尾無港から全国に広がった間伐材魚礁。
あれから20年になるが、今年も間伐材の魚礁が漁村に組まれた。
冬の間に木を組み、春先に砂袋の錘を付け海に沈める。
海底に沈められた木組みが魚の住処になる。
考案したのは海と山の若者たち。

昭和の40年頃はそこら中の山野に杉や檜を植えた。
木材が高く売れて儲かるから。
近年は輸入材に押され、木が安くなり手入れをしない山が増えた。

植物は密植すると、モヤシや線香のように育つ。
丈夫な木を育てるためには間引きをして葉に光を当てる。
節のない材木を作るために無用の枝も打つ。
木材市場で高く売るには長年にわたり山の手入が必要になる。
木は植えてから何十年も経たないとお金にならない。

毎年多くの間伐された木材が山に放置されていた。
小径の間伐材がお金にならないから。
近年は燃やして発電などに利用されるようになった。


20年前、尾無港の広場に山の人、海の人が集まった。
みんなで間伐材の魚礁を組み立てた。
海に物を沈めるには厳しい許認可が必要になる。
製作するには予算も必要になる。
現場の経験や各方面からの支援で、一つ一つ越えてきた課題。
木の魚礁の耐用年数が予算で問題だった。
当時の魚礁はコンクリート製が当たり前だったから。
漁師は考え動いた。
木の魚礁の耐用年数は少ない。
木部が海底で腐ることに多くのメリットがある。
魚は生き物だから餌場に集まる。

成功は地元の想いや協力があったこと。
身近でシンプルな間伐材魚礁。


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間伐材魚礁の効果は大きい。
漁師は魚礁で魚を釣り、安いが山の木もお金になる。
山の荒廃を防ぎ、何より海の環境にもやさしい。

背後に見える建設中の住宅も木造。
かたちは漁村の元気。


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年が明け、間伐材の魚礁で新年の試し釣りをする。
設置15年ぐらい経つが魚は釣れる。
水深67mの砂泥地に入れた間伐材なので根魚と泥魚が釣れる。
夏場ならアジや回遊のヒラマサも釣れる。
水温が下がると根魚は間伐材が居場所で魚礁に残る。
資源を管理しながら漁をする漁師。


釣った魚はもちろん食べた。
田舎で暮らせば美味しい物にもありつける。
地方暮らしの価値観。






# by hama-no-koya | 2017-01-08 05:34 | Comments(0)
2017年 01月 02日

尾無の夜明け 2017/1/1

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尾無に建設中の二棟の公営住宅。
田舎に空き家が増える中で、あえて新しい公営住宅を整備する。
苦渋の選択だが田舎暮らしのニーズがあるから。
三十数戸の村に上下水道やインターネットがつながる。
地下に配管、空中にケーブル・・・
挑戦する過疎への想定。


近年、田舎暮らしを探す人は多い。
受け皿は町の空き家バンク。
田舎はどこにもあるが住むとなると決まらない。
方々に足を運べば住処に当たる。
旅をするつもりで。

田舎には廃屋や空き家も多いが、即入居できる物件は案外少ない。
人の住まない家は直に痛んでくるから。
古民家で暮らすには大小の手直しが必要になる。
所有者との手続きもある。
移住して地域の住民になるにはイミグレもある。
ローカル・ルールや風土の伝わりもある。
自治会の浜掃除や草刈りもある。
引っ越し貧乏もある。

田舎には雇用は少ないが、何かの仕事はあるだろう。
漠然でも感じるものがそこにあること。
越せば気運もかわる。






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海を見下ろす南向きの木造住宅。
地元の建築家の設計だが環境を考慮した風土の建物。
立地データは計測でなく、集落で聞き込んだ長年の経験と気象。
屋根瓦は昔から赤色が多いこの地方。
漁をしながら暮らす家。

地区住民はおさまりの良い住宅を望む。
おさまりとは、施工や使い勝手や居心地だが生活環境への馴染みも含む。
昔からある風土の美しさ。
完成しないと分からないが良い予感がする。

暮らしのオーシャンビュー。







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漁村の夜明け。
撮影は愛用のコンパクトカメラ。
データは不明。



# by hama-no-koya | 2017-01-02 18:03 | Comments(0)
2016年 12月 26日

惣郷川鉄橋

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長い間、工事中だった惣郷川橋梁。
遠路から橋の写真を撮りにきて、がっかりする人もいた。
気の毒でたまらなかった。
海沿いの道をとぼとぼ歩く背負袋の若者。
無性のあきらめ・・。



橋の工事は終わりました。
撮り鉄の皆さん安心しておこしください。
寒くても汽車は走ります。



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見なれても、なんとも言えない哀愁を感じる。
暮れかけた今頃の季節。
田舎で暮らす。







# by hama-no-koya | 2016-12-26 20:32 | Comments(0)
2016年 12月 17日

ソーダカツオ

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カツオの中でも人気のないソーダカツオ。
地元では通称ダボシビ。
平ソーダと丸ソーダがいるが、コイツは不人気の丸ソーダ。
だから我が家の夕食で食べる。
船上でアゴを外し、血抜きをしてスラリーアイスで生き絞めしたもの。
大きくても30 センチぐらいの小型カツオ。

コイツは食べると美味しい。
皮下に脂を蓄えた戻りソーダカツオだから。
問題は脂が多過ぎて食べ過ぎると下痢をする恐れがある。
血合いの部分が大きく食べる部分が少ない。
土佐では初夏に養魚をメジカやシンコと呼び人気があり、
土佐清水ではソーダぶしで需要がある。
いずれも脂の少ない時期の魚を製品するか生で食べる。
山口県では全く人気のない魚。
煮ても焼いても食えるが・・・


美味しくても市場に出回らないカツオの味。
なにかに例えれば、
競馬で、無印の馬が二着に食い込む大荒れの最終レース。
食べてみればわかる。
(生で食べると極稀にアニサキスがいることがある。)








# by hama-no-koya | 2016-12-17 09:35 | Comments(1)
2016年 12月 10日

駅員のいる地方駅


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東北の山の中にある駅。
北海道にある地方駅はがらんとしていたが、
東北の地方駅は立派な駅が多い。
鉄道会社が変わるから。

平日なのか駅の周辺には人がいないが、
田沢湖駅には駅員がいた。
田沢湖や乳頭温泉への最寄り駅だから。

昔は多くの旅人がこの駅からバスに乗って奥湯につかった。
今は自家用の車に乗って温泉に入る人が多くなった。
道が開ければ山の秘湯が身近になる。
季節や曜日で山湯が変わる。
山には色もあり季節があるが、湯治には曜日がない。
人目を気にせず過ごす湯けむり。
雪が降れば外は寒かろう。


平日なのか田沢湖駅もがらんとしていた。
駅舎の設計が凄い。
プリツカー賞の坂茂氏である。
こんな所にと思う、素晴らしい駅である。
跨線橋にはエレベーターもある。
洒落た田舎駅。



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二階にある大きな段ボール箱の部屋。
子供の頃を思い出す。
遊びごころがコンクリートとガラス張りに映る。
天井は木の温もりがかおる。

人はいなくても駅員はいた。
コンシェルジュはないが案内所はある。
話して知る旅の言葉。
何気ない会話も秋田の地を感じる。
そこにしかないもの。

田舎では、駅と言えば道の駅を指す時代。
駅は故郷のランドマーク。






# by hama-no-koya | 2016-12-10 07:23 | Comments(0)