午前4時・・早目の起床。
昨日、日没でやり残した海仕事の続きをするために。
俺の仲間で気仙沼教育委員会に勤めている男がいる・・・
そいつは気仙沼から俺の田舎までやって来る熱い人。
「鳴き砂ネット・ワーク」のメンバーだが彼から「気仙沼浜辺情報」のメールが入った。
内心それを待ち続けていた俺。
「鳴き砂」の浜辺は津波で島が二つに分かれた大島にあるが・・・
「十八鳴き浜」と「九九鳴き浜」の二つとも砂が良く鳴く浜辺として全国でも有名。
小船と徒歩で現地に入り救援と状況把握が彼の目的だったが・・・・
個々の集落は廃墟の壊滅状態だが・・・
「砂は元気に鳴いている!!」との報告があった。
多くの人が大変の時に「鳴き砂」のことを心配してと人は思うが・・・
複雑だが俺は・・・感動の奥にあるなにかの励ましや勇気みたいなものを感じた。
やっとそのことが言えるような状況になった。
長年海辺で暮らすといろいろなこともある・・・
夕陽も沈むし・・・砂も鳴く。
それでもそこがなじんだ暮らしの居場所。
鳴き砂復活隊 隊長:茂刈達美