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浜の小屋

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2011年 12月 08日

気仙沼の旅・・・(エピローグ)

午後8時過ぎ、東京発の新幹線「のぞみ」は新山口の駅に着いた。
そこから漁村まで、山を越へて車で1時間30分もかかる。
東京からは新幹線を利用して約7・8時間もかかる。そんな不便な田舎に住んでいる。
そこが俺の帰る場所で居場所になる。

旅の目的は、被災地の気仙沼で開催される「鳴き砂サミット」に出席すること。
2泊3日の短い旅。行くべき所で必然にその地へ行ったような旅。
もしも、62歳の男が今回の気仙沼に行っていなかったら、
その男は良い時代に生まれ、良い時代を過ごし、良い時代に死ぬと一人で勝手に思う。
「たった一つの旅が人生を変える。」
大女優アンジェリーの言葉だがわかる気がする。

先日、スイス人のバックパッカーが観光地でもない漁村の我が家に泊まった。
俺が暮らす田舎の美しさは、これまで観たり体験したことがない・・・、ビューティフルだ!!
日本の田舎はどうしてこんなに美しいのか?
俺の答えは、私はスイスに行ったことがある。スイスの田舎はどうしてあんなに美しいのか?
の後で、「あなたのこころが美しいから・・・」と思ったが、そこまでの言葉が出なかった。
それは、旅人の感受性や洞察力のようなもの。

スイスから来た旅人は、東日本大震災の前までスイスの大手旅行エーゼントに勤めていた。
震災後は、スイスから日本への旅行者がいなくなった。
自らの旅で、日本が安全で美しい国だと世界に証明するため稚内から鹿児島まで歩いている。
仕事のためでも、日本のためでも、誰のためでも、巡礼でもない旅。
歩く旅は、速度が遅いから日頃見えないものが見える。

気仙沼旅は、日本人が同じ日本を旅するものだがとても意味深いものだった。
芭蕉の句「旅に病んでも、夢は枯れ野を・・・」。空しさと希望の両方を感じる。

今年の暮れは、「ベートーベンの第九」でなく、
「マーラーの第二」復活を聴いて終わる。

(スイス・トーマス・日本歩く旅・ウェヴ検索 ・11月29日前後が我が家)

by hama-no-koya | 2011-12-08 17:49 | Comments(0)


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