2012年 03月 28日
海辺の田舎町から帰る時が来た。 一泊二日の短い時間だった。そこには旅の素晴らしさはないが良さはあった。 これまでの旅にない、気取らない楽しさがそこに潜んでいた。 旅には目的や希望がある。今回の田舎旅はそれを結果で感じる旅。 地旅のコーディネイターは、そのことが田舎暮らしの積み重ねで身についていた。 感性や直感は経験や境遇からで、天然で学ぶことができないもの。 いつもは、限られた予算で採算を考えて素人が地道に企画する旅だった。 今回は、役場からの「御ほうび」でプレゼンテーション無。「理想の旅を描け!!」だった。 建前は、「モニター・ツアー」。しかし旅人には「本番の旅」・・・。 その結果はシリアスで、現代人の身近な巡礼のような空間旅を感じた。 地旅の企画でいちばん悩むのが募集。どこの人をどうやって何人集めるか。 旅の買い手が街場の暮らしにある。田舎人は効果的な福岡の旅行業者にお任せした。 価格を「激安にすれば人が集まる」。これも無視できない。 どんなかたちをとっても、描いたものは消さずあくまでも内容で勝負した。 地旅の出口は、入り口と同じで「道の駅」だった。 誰も満足げな顔で帰りのバスに乗り込んだ。 漁師オジサンとのハグが、やわらかで気どらない田舎旅の終わりをつげた。 思い出を乗せたバスが静かに動いた・・・。
by hama-no-koya
| 2012-03-28 18:07
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