夏になると毎年やって来るのが、バショウカジキ。
カジキの仲間でも比較的おとなしくて細身。
こいつの特徴は、背中に大きな芭蕉の葉っぱが付いている。
長い尖った口ばしと、大きな背ビレがあるカジキ。
海には、色んな魚がいるから楽しい。
バショウカジキは、大きくても2.5m 30kgくらい。
別種の大型カジキもたまに獲れるが、今年一番の大きさは150kgくらいはあった。
バショウカジキは今朝一匹だが、多い日には20~30匹も獲れることがある。
これから秋に向けてカジキが多くなる。
取り込みは、絞り込んだ網の中にいるカジキを・・・
一人が、ギャフで引っ掛け、一人が、口ばしを掴み暴れを押さえ込み・・・
一人が、口ばしの付け根の頭を、太いこん棒でおもいっきり殴る。
パンチが効いた一瞬だが、魚体が鮮やかなマリン・ブルーに輝く・・・。
やがてカジキは、ボクシングのパンチがクリーン・ヒットしたKOと同じ状態になる。
暴れると、カジキの尖った口ばしが凶器になる。
海仕事と思うか? R-18とおもうか? 漁師は知らない。
アメリカでは、カジキ獲りの漁師が物語になる。
ヘミングウェイの「老人と海」。 ジョージ・クルーニーの映画「パーへクト・ストーム」。
アメリカには、「ロマンの海」と「仕事の海」が世間にある?。
恋愛から結婚に変わるとき、妻が夫に言った。
「ロマンでは、飯が食えない」 と・・・・。
それでも年に一度は、 沈む夕陽をグラス越しにドンペリを飲む。