浜の小屋

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2012年 10月 07日

90歳の爺さんが造る日本。

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俺の友達で、最高齢は90歳のお爺さん。
農業をやりながら、生きがい仕事で木工をやっている。
こつこつと作ってきたヒノキ板の日本地図  用途はジグソー・パズル。
日本列島の都道府県が糸ノコで切られたパーツ。
材料のヒノキは爺さんが若いとき植えたもの。 

街仲間数人と爺さんの工房に遊びに行った。
作業工程を一通り見学した  爺さんだが、気持ちと手先は現役の年輪を感じる。
一枚の板に糸鋸が入る  リズミカルにノコが動く  微妙に手も動く。
いとも簡単に日本列島が出来上がる。  そのように見えたから。
作業場は、田舎なのに街の小劇場の雰囲気  ほんものライブハウスだから。
作品は、そんな納屋の一室で生まれていた。
技術や芸術かも知れない・・・  それとは違う暮らしの作品。
・・・いつか舞台の幕が降りる  それは作品としていつまでも人のこころに残る。
たそがれて表現できない田舎の美しさとして。  

爺さんの家は、古い大きな日本家屋  初めて会った旅人を座敷に迎えた。
山の話を聴いた  気持ちがそのまま言葉になる人。
昔は、木材が高値で儲かった  今は輸入材におされ木が安いから山を切らない。
山には立派な木が沢山あるのに  過ぎてきたおもいで話に場が和む。

爺さんは、日本列島を6.500円で売っている  無人島が何億円もする御時世に。
作品は順調に売れて在庫はない  こつこつと作るから、こつこつと売れる。
実際に日本列島を組んでみた  約10分で完成した 旅人だから。
組み始めると夢中になる  多少の頭も使うが疲れない。
勉強でも仕事でも無い  遊びでもないから。
木の香をリが気持ちを撫でる  出来上がりの達成感が柔らかくて大きい。
パーツが優しい木で出来ているから。

組みあがった日本列島が、ほんとうに美しいと思った。
スマートもアートもない小春日和の旅。
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by hama-no-koya | 2012-10-07 07:33 | Comments(1)
Commented by のぶ at 2012-10-14 11:27 x
先日はステキな阿武町ツアーをありがとうございました(^ ^)
日本地図、とても組立てがいがあり、とても楽しかったです!
そして小さな箱に全てのピースを片付ける...難しかったですが、これぞパズル!でしたね(笑)

お爺さんの木工小屋、たしかにライブハウスでした。
次は世界地図にチャレンジしていただけたらな~


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