浜の小屋

hamanokoya.exblog.jp
ブログトップ
2012年 10月 21日

神社のしめ縄

d0159062_6274246.jpg

毎年この時期になると神社のしめ縄を新調し掛け変える。
里山に収穫の秋祭りがくるから。
御山神社には、大小合わせると30本近いしめ縄が随所に架かる。
朝から神社の関係者が舞殿でしめ縄をなう。

稲ワラには茎の周りに枯れ葉が巻きついている。
短い葉や傷葉を取り除く  稲茎と長い丈夫な葉が縄の材料になる。
この選別作業を当地では、稲ワラを「ソグル」という。
ソグッたワラを束ね撚りをかけて、大径や小径の立派で強いしめ縄をつくる。
稲ワラの縄は、綱や紐として 暮らしの格用途に古代から使われた 。

昔は、海辺の棚田で獲れた稲ワラの大半は、定置網の縄材料になっていた。
今のように化学繊維のロープが無かったから。
網も小さい目は麻糸編まれていたが、大きな目は稲ワラで編まれていた。
海が荒れる冬場は、漁村の家々で朝から晩まで縄がなわれた。
稲ワラを丸太で打ち柔らかくして 手で撚りをかけ縄にする。 
漁村のそこらで ワラ打ちの音がする時代もあった。

村に稲作が広まったのは、稲が「 スーパー作物 」であるから。
稲の栽培は平地や中山間まで水さえあれば幅広くできる。 
単位面積当たりの食糧生産率が高いもあるが・・・副産物の利用にも優れているから。
稲ワラが家の屋根や縄になり、必要な暮らしの資材になる。
ムシロやコモ  ワラジ  保温材料  家畜の餌さ  土壁の材料・・と凄い作物である。
水田が、暮らし景観や保全にとっても欠かせない  長期保存、それに財源にもなる。 
美しい瑞穂の国  一昔前の話だが、稲は人類にとって最高の栽培植物だった。

時代が変わって、海辺の棚田とその周辺がだんだんと荒れてきた。
稲を作っても用途が食料だけになった 石油や石炭が「スーパー原料」になったから?。
集落営農や農業法人で米作農業を存続する地域もあるが・・・
それは農業として採算がとれる圃場だけ 海辺の棚田は管理費が高く耕作されない。
棚田は、漁師の自家消費米として作付けされるだけ。

秋になれば神様に新米を供え、しめ縄を新調し、収穫の恵みに感謝する。
そんな暮らしが古代から続いてきた。
棚田で獲れた、炊き立ての新米食べる今日この頃。
[PR]

by hama-no-koya | 2012-10-21 06:27 | Comments(0)


<< 田舎のバス~(前説)      秋の雨 >>