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浜の小屋

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2013年 02月 13日

我が家の鍋は、きりたんぽ。

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我が家では、鍋と言ったら「きりたんぽ」か「だまこ」。
妻が秋田県の田舎生まれだから  たまに食べたくなるらしい。
寒い夜は、きりたんぽの鍋を二人で囲む。

たまに比内地鶏の肉を使うが、通常はそこらの地鶏。
比内は野生の鳥に近い鶏肉の鍋味がするから。
「たんぽ」や「だまこ」のご飯は、棚田で穫れたヒノヒカリが最適。
ご飯を つぶしても粒粒感が残りながら適度の粘着力がダンゴ状になるから。
「たんぽ」の芯は、秋田から取り寄せた杉の棒にダンゴを練りつける。
その後は火にかけて表面を焼く  レンジやオーブンで焼くので杉棒も焦げる。
何回も使えない棒 ほんとうは囲炉裏端で焼くらしいが。

「だまこ」は、残りご飯を潰しまるめてダンゴにするが火に焼かない。
この鍋は、あるもの食材や残り物が材料になる。
昔は、山肉や鳥ガラや野菜や冷飯で作ったと 年配の秋田妻からきいた。
日本型の元祖ジビエ料理かも? それとも再生可能フーズ?
お味は 特別美味しいとかでなく郷土味を楽しむ。

郷土料理は故郷の思い出?
親が生きている間だけが 身近な故郷です。
街で暮らす田舎者よ、街の出来事を田舎者にも話してください。
アンデルセンの「絵のない絵本」のように。

子供の頃、漁村ではエソ釣りに使う疑似餌に鳥の羽を使っていた。
庭先で、釣り針に巻く羽毛を取るために赤茶色い毛並みの鶏を飼っていたが・・・
古くなると毛色が悪くなり殺して食べていた  硬い肉だが美味しかった。
鶏でなくて「庭鳥」 寄席の「とり」にも似ている。

子供の頃、チャボを趣味で飼っている人がいた。
オスや タマゴを産まないメス鶏をもらって食用にしていた。
飼い主が、愛鶏を殺せないからだと今思う。
チャボの鳥鍋は、今だとシャモ系鍋だと思う? 美味しかった。

忘れていない昔なつかしい味。 屋外の平飼地鶏肉が食べたい。
あれから四・五十年経った今・・・。

by hama-no-koya | 2013-02-13 16:18 | Comments(0)


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