村の秋祭りに神楽が奉納される。
その始まりがいつの時代であるか定かでない。
華やかな神楽でなく 村人が素顔で舞う岩戸神楽の流れ・・・?
顔に面を着けない 表情が演舞でなく神懸かりでリアルティ。
農村舞台芸能の原点を感じる神楽舞。
舞い手が減ったので 演目が少なくなった。
鳴りもの笛が居なくなり 太鼓の音だけが闇夜の森に響く。
村人が減ったので観客は居ない。
それでも感情が入り その時代にタイムスリップする舞手。
芸でもない役者でもない 幻想の表現空間がひらく。
単調延々もあり 激しさも乱ある舞台。
夜長に神楽を舞う村人。
普段は、そこらの親父や爺さん。