2014年 06月 15日
秋田の朝食は変な自販機うどんだった。 看板に「秋田市の発展は秋田港から!!」と書いてある港湾の小店。土崎が好きでたまらない店主の想いだろう。感じる男の看板作品。なんの変哲も無い自販機が並ぶ。時代遅れのうどんの自販機が不釣り合いでおもしろい。どう見ても古い使い込んだ機械。外観からほんとうに動くかどうか不安になるくらいの年代物。知る人ぞ知る秋田港の自販機うどんを食べる。朝飯半分と興味半分で。
コインを入れてうどんの出来上がり待つ。 待ち時間は旧式の電光表示板にカウントダウンで数字が点滅する。出来上がりのいい加減さが妙に楽しい。 なんと、おつゆがカップから流れ出し麺まであふれている。通常ならクレームだが、これが通常らしい。生産中止の古い機械なのでメンテナンスが大変らしい。中古部品を全国から探して維持している。そこまでして機械を使う意味あるのが秋田らしい。それが自販機小店のビジョンかも。 機械からうどんを取り出すのが大変。溢れる熱いおつゆとフニャフニャの容器が持ちづらい。手が滑り、思わずうどんを容器ごと地面に落としてしまった。駄目声を聞いて店の中からオヤジさんが出て来た。店主は散らばったうどんを片付け、さりげなく自販機にコインを入れた。取り扱いの話を聞いている内にうどんができあがった。 「お金はいらないから食べなさい」・・・さわやかな海風を感じる港の朝。ごちそうさまでした。 店の片隅のテーブルに麺つゆが置いてある。お湯が出過ぎるので薄味になるから好みで補充する。やることなすことがローカルかも知れないが気持ちが嬉しい。お味は普通の即席うどんだった。 これまで数えきれないくらいうどんを食べてきたが・・・生涯の思い出に残る秋田港のうどん。行き当たりの旅は出たとこ勝負でおもしろい。
by hama-no-koya
| 2014-06-15 23:34
|
Comments(0)
<< 秋田旅 07 土崎ローカルミュ...
秋田旅 05 土崎ローカルミュ... >>
|
アバウト
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
タグ
最新の記事
冬の始まり |
at 2023-12-17 11:30 |
|
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|