暑い夏のさなか神社を出た神輿が集落を廻る。
人々が疫病にならないこと、作物が病害虫の冒されないようにと祈るため。
真夏の神事が今もあたりまえに続いている田舎。
その昔は人の病も田んぼの病害虫も予防は神頼みだった。
今は病気になれば薬も飲め病院へも行ける。
稲作も品種改良が行われ病害虫に強い品種になり、
農薬も化学肥料も使える。
昔は病害虫が発生しない事を神様に祈るだけ。
病害虫を祈祷で予防する。
時代は変わっても夏の大切な行事。
昔から稲作をしていた小さな畑集落。
今は稲を作る人がいないので田んぼは荒れて草が生えている。
少ない集落民は御神輿の到着を待つ。
集落の人は減っても田舎暮らしの流れは変わらない。
住み慣れた生活環境。
漁村の尾無にも神様は訪れる。
人々の健康と村が平穏であるようにと祈祷する。
御賽銭をあげて二礼・二拍手・一例の御拝をする村人。
昔からそうしてきた民。
惣郷集落にある元小学分校にも神様は立ち寄る。
周囲はちらほらと空き家が目立つ。
暑さ知らずは田んぼの緑と花壇の花。
人や作物が病気にならないように祈る。
にぎわいの祭りでなくお祈り。
真剣そのもの村人。
神様の集落巡回はお昼前で終わる。
昔は神輿を人が担いで移動した。
今は軽トラック神輿を載せて各集落を廻る。
かたちは変わってもまつりの存続。
夏をのりきる。