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浜の小屋

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2015年 11月 02日

うつくしいやま




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海抜483mの新宮山。
海から見ると三角形をしたひときわ目立つ山。
昔は沖を航行する船が目印にした。
今はプロッターで位置を知る船。
変わらない夜明け。


地元では信仰の新宮山。
山頂近くに奥宮があり春と秋に例祭が行われる。
登山道は急で1478の段々を登る。
直登道なのでかなりきつい。
小一時間かけて登る奥宮までの坂道。
変わらない道筋。



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例祭の日、神社の役員が祭りに使う用具を担ぎ上げる。
神饌だけでもかなりの量にになる。
荷揚げは竹で編んだ背負いのトリノスに入れる。
大切な祭荷が型くずれしないため。
トリノスは見た目より体にフィットする。
本来は農作業に使うもの。



うつくしいやま_d0159062_19241176.jpg



途中の休憩場から海を見下ろす。
昔は山の手入れがされていたので眼下に海が広がった。
今は樹木が繁茂して視野が狭い。
美しい山も登ると厳しい。
振り返った時に航跡を感じる山の休憩場。
誰もが無言で奥宮を目指す。



うつくしいやま_d0159062_18453703.jpg


新宮奥宮は急峻な斜面に鎮座する。
宮司の祝詞で祭りが始まる。
一同は低頭する。


昔は、祭りに多くの人が参加した。
村人の体力が衰えれば集まる人が少なくなる奥宮の祭り。
お山に登れない人は山麓の遥拝所から祈る。
地元が知る山の神事。







by hama-no-koya | 2015-11-02 04:52 | Comments(0)


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