
30年前に建造した船を今も使っている。
一本釣り専用で船名は加州丸。
老朽船だが今も現役。
長年大きな事故は無かったが、
航行中に漂流ゴミに衝突してしまった。
速度があったので強い衝撃を感じ船を急停止した。
プロペラに大きなゴミが巻き付いていた。
全く走ることができない。
仲間を呼んで港まで曳航してほしかったが皆さん仕事中。
一時間近くかけて自力でゴミを外した。
帰港のためにエンジンを始動して前進ギアに入れる。
シャフトが曲がったので低速で前進する。
ガタガタとプロペラが震えながら時間をかけて帰港した。
自力でなんとかする。
それができなければ他船の助けにたよる。
海の上では大抵はそうする。
船台に載せ、陸揚げしてみると見た目はそんなに曲がってない。
専門家の計測では走れないほど曲がっていた。
修理は新品のシャフトに交換した。
回転軸なので少しの変形でブレがくる。
陸上の車なら電話で修理屋さんが来る。
海の上は誰かが曳航する。

プロペラに巻き付いた丈夫な1トン袋。
海に浮遊するゴミは船には大敵。
海にゴミを捨てないでください。
ゴミ袋がゴミになる話し。