浜の小屋

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2018年 10月 07日

大敷網の修繕

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網の修繕はいろいろ。
大敷網は定置網なので、長ければ数ヶ月の間は海の中にある。
その間に波は立つし繊維も疲労するので網の破れも生じる。
網破れは大小様々で、修繕は網目の小繕いから新網の移植まで幅広い。
その修理作業は簡単そうでも、やれば時間もかかるし複雑。
何十年経った漁師でも、網の切合せや裁断ができる人は限られる。
漁師と職人を持ち合わせた貴重な監督兼選手。
年月の積み重ねが一人前の網師を育てる。

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破れた小穴を修繕して移植する新しい網を縫い合わせる工程。
竹で作った網針に糸を巻、小破れを網目に修復する。
繰り返しでリピートな作業。


旅先のナポリで地元漁師と網の修理をしたことがある。
網針は金属製だったが網の修理方法は日本とほぼ同じだった。
言葉は通じなかったが漁師気が投合した。
俺のことをジャポネと呼び地中海調子で気さくな旅幕だった。
ロープの結び方や網の修繕はワールドワイド。
大切なものは旅人の気持ち。
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網の修理が完成した時はホッとする。
途中で間違いがあると、最終工程の網目が三角や五角形になる。
定置の網目糸は四か所の十字で交わるから。
これが本物のネットワーク。

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周りには分からないが、業界には専門の用語や知識がある。
旅人はそれを垣間見るだけでも面白い。
分からないから探し想像する。

秋晴れに網の修繕をする漁師たちがいる。
珍しくもないが大切な風景。





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by hama-no-koya | 2018-10-07 09:21 | Comments(0)


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