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浜の小屋

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2019年 09月 23日

台風通過の漁休み

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毎年、9月の20日ごろに台風がやってくる。
お春の彼岸から数えて、210日・220日は大荒れになる。
昔から漁村に伝わる言葉。
今は、天気予報がほぼ正解だから先がよめる。
備えがあっても台風には勝てない。

夜が明けると、今年一番の大波が防波堤を超える
それでも番屋に集まる漁師。

今日は台風で漁ができないので臨時休業。
風雨が強く陸仕事もできない。
あるのは心配事だけ。
大波で海にある大敷網が破れないか。
無言で沖を見る漁師。


今日の心境は、
昔の人が曰く、待てば海路の日和あり。










by hama-no-koya | 2019-09-23 09:56 | Comments(0)
2019年 09月 01日

ウスバハギ

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色々な魚がとれる大敷網。
今はヒラマサが多いが変わり者のウスバハギ。
大型のハギで見た目も不恰好。
大衆魚ではないが、煮ても焼いても癖のない美味しさがある。
何より手頃価格で魚身の歩留まりが良い。
魚骨が単純で食べやすく、ウロコもなく調理も面倒でない。

ウスバハギの食べ方一番は、
松茸との相性がよく、昔からお吸い物にされる。
残念ながら私は食べたことがない。
すまし汁でも美味しい。

今回はウスバハギを刺身にした。
フグ刺しのように薄く引き、なんとなく飾ってみた。
切身が純白なので色の濃い皿にした。

フグより白い、ベールのような風合い。
見た目はフグ調だが、食べるとカワハギ固有の食感がする。
日本人だけが知る繊細な食文化。
音楽に例えるとドボルザーク「新世界より」のオオボエ?。
素人も、聴けば感じる美しい楽章。
食べた者が知る和の食感。


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これからフグの季節になる。
同時にマイナーなウスバハギの季節でもある。
漁師がみた、この秋お買い得な魚。
目の輝く、厚みのある新鮮な魚体がオススメ。


不恰好な魚も飾れば大輪の花が咲く。
観て食べて楽しむ秋。





by hama-no-koya | 2019-09-01 16:48 | Comments(0)
2019年 08月 07日

朝焼け

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                                  2019/8/4 6:25am 撮影
我が家の夕日は海に沈み、朝日は裏山から上る。
夕焼けは珍しくないが、朝焼けは珍しい。
夜が明ると番屋に集まる漁師。
久々の朝焼けに元気と色彩を感じる男。
稀に見る黄金の朝。


同じ海辺で暮らしていても、毎日がちがう夜明けの風景。
それを気にすることもない日々の暮らし。
漁村に朝がきた。

我が家に、歩いて来る旅人がいる。
旅人は翌朝には帰るが、我が家から旅に出る気がする。
それが、旅館と民泊のちがいだろう。
歩き旅と車旅もちがう。

今朝早く、我が家を立った一人の旅女子。
砂漠と変わらない真昼の舗装道をひたすらに東へ歩く・・・。
涼しい早朝に距離を稼ぐ夏の歩き旅。
外見はアスリートのような今風で洒落た旅人だが、
どことなく江戸時代の旅風も漂う。

昨夜の旅人が曰く、
目的地はあるが、その日その日の宿が目的でゴールだと。
長旅の日程は体調と天気しだいで変わる。

手を振る見送りもあれば、
感情表現でハグやハイタッチの見送りもある。
変わらない情景の歩き旅。

残りが少ないニッポンの田舎。

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  追伸。    〜夕暮れ〜     LEICA C(Typ 112)  2019/8/9 19:40pm 撮影












by hama-no-koya | 2019-08-07 14:59 | Comments(0)
2019年 07月 15日

もしかして梅雨明け

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例年だと大雨が降って7月10日ごろに梅雨が開ける。
小雨やどんよりの日もあったが・・・・
今年の夏は始まりがわからない。

梅雨明けは気象台が決めるが、
青空とヒマワリが咲いたら海辺では夏が来る。

子供の頃は夏休みがあったが、漁師の大人にはない。
暑かろうが寒かろうが海で働く。
つぶしのきかない仕事。
もしも、夢の世界で長い休みが取れたなら。
ポカラからチベットへの旅。
(ぽから〜むすたん〜かいらす)


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チューリップがヒマワリに変わる風景。
住みなれても自然を感じる。
健康だから。












by hama-no-koya | 2019-07-15 17:38 | Comments(0)
2019年 06月 25日

雨が降らない

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例年だと梅雨入りしている山口県北部地方。
今日もかんかん照。
アジサイとヒマワリが並んで咲く道端。
六月の漁村の日陰。

この地方ではこの時期になるとスズメダイを食べる。
魚の地方名はヤハゼ。
大きさや色形がスズメに似ている小魚。

食べ方は背骨付きを、そのまま輪切りにして生身を食べる。
「ヤハゼの背越し」は、街の人は食べないだろう。
背骨付きの刺身を口に入れるから。
喉に骨が刺さって死んだお婆さんがいる例え話もある。
脅しではなく、用心して食べなさいだろう。
初夏の福岡では面倒だが焼いて食べる?



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「ヤハゼの背越し」のお味はスズメダイの味がする。
他に例えようがないから。
絶品ではないが食レポの価値はあるだろう。
言えることは、不味くない。
昔からそこにある食。
雑魚も魚。


スズメダイは「初夏の魚」。
梅雨に紫陽花が咲き、夏にはひまわりが咲く。

魚にも時節がある。








by hama-no-koya | 2019-06-25 16:11 | Comments(0)
2019年 06月 14日

トビウオの刺身

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山口県の日本海側ではトビウオの盛り。
山陰地方ではトビウオのことをアゴと呼ぶ。
水揚げされるのは、角アゴと小ぶりの丸アゴの二種類。
その多くは大敷網でとれる。

かつてはトビウオ漁の専業船がいたが今はいない。
トビウオの価格が安いからだろう。
我が家もこの時期になると刺し網でトビウオをとっていた。
あの頃は、田植えの時期と漁期が重なるので忙しかった。
夜明け前に網を海に入れ朝方に揚げる。
網の目に刺さったアゴを一匹ずつ手間で外す。
あまり儲かる漁ではなかったが、網を入れれば魚が確実に獲れた。
朝の浜辺はアゴ網漁で風物詩のようにぎわった。
何十年も前の過ぎて来た地元話。

変わらないトビウオの味。

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トビウオの漁期は5月ごろから7月まで。
回遊の目的が産卵なので産卵前の魚の方が美味しい。
産後は刺身も食えるが、丸アゴは炙りぶしなどに加工される。
アゴのだしは癖がなく繊細で特別の海味。
使って知る天然の調味料。

トビウオの刺身に色とかたちをつけてみた。
姿造りは日本の食文化。
なんとも言えないが、味より見た目で勝負。
醤油もいいが、幅広く塩レモンやオリーブオイルを意識した。
音楽の世界ではアレンジやカヴァーがあるが、
これは漁師のオリジナル。


店頭でよく聞く言葉。
この魚はどうやって食べるの?





by hama-no-koya | 2019-06-14 16:21 | Comments(0)
2019年 06月 05日

子供の無題作品。

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6月なのに真夏のような天気が何日も続く。

集落にある砂場。
その場所は自然の浜辺。
子供達が海辺に残した作品。
何を表現したのか不思議な造形をしている。
奥行きや広がりを感じて面白い。
見方によれば芸術。

山のかたち、穴の場所、小石の集まり、おさまりもいい。
無垢な子供の遊び心と発想。
私には砂山が原住民の古代遺跡に見える。
もしかして、集落のご先祖様はアフリカから来た・・・。
なんとなくトルコかスペイン風。
瀬戸内の直島を思い出す。

ここは漁村で、アート・ミュージアムではない。
消えてしまう作品の展示。
美術館でも公園でもない、オープン・エアー・ミュージアム。
なんでもない田舎の日常洞察。


誰もいない子供達が帰った夕暮れの浜辺。
砂に残した夢のかたち。







by hama-no-koya | 2019-06-05 16:24 | Comments(0)
2019年 05月 14日

宇田郷駅



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懐かしいと思う人は宇田郷で生まれた人。
海辺にぽつんと一軒家。
この駅から萩や益田に通った元高校生。
忘れかけたひと昔。


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この春まで現役だった駅舎。
いつの間にか駅名の看板が無くなる。
かつては、1日の利用者数が100人はいたと思う。
駅舎の末期、列車に乗る者は数人。
建物は朽ちても宇田郷の駅舎はそこにあった。
地元にとって必要だから。


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この春、駅舎が建て替わった。
バス停のようだが、小柄でも立派な宇田郷駅。
地方の線路が廃線になる時代。
生き残りの勇姿。

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駅前にある海。
晴れた日の夕方には海に陽が沈む。
海辺の横断歩道。
道を歩く人は滅多にない。
田舎だから。

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国道の護岸が侵食され、嵐には波が駅舎まで近づいた。
工事が始まって3年は経つだろう。
そのうちに完成する。

いつか故郷へ帰ったとき、
駅舎と海と夕陽が迎えてくれる風景。

尾無の漁師Mより。


by hama-no-koya | 2019-05-14 04:45 | Comments(0)
2019年 05月 07日

五月の海辺

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5月になって7日たつが晴れた日ばかり。
のんびり海辺で朝飯を食べる人。
海からの風が薫る。

旅人は東京からオートバイでやってきた。
なんでもない漁村へ。
ここはもしかして落ち着ける場所
自分だけの旅空。
目がさめるとそこに海がある。
自然のカフェ。



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漁村の日陰。
谷川でもなければ小川でもない。
それでも水が流れる。
暑さと寒さの間にある丁度いい季節。
おとなしい午後の日陰。
出歩く人はいない。
外観はのんびりでもなんとなく忙しい田舎暮らし。
何十年も繰り返してきた人暦。


昔は漁村の空にも鯉のぼりが泳いでいた。
男子が生まれてたから。





by hama-no-koya | 2019-05-07 18:06 | Comments(0)
2019年 05月 01日

船のエンジンが壊れた。

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これは朝日ではない、変わらない我が家の夕暮れ。
年号が今日、「令和」に変わった。


35年前ぐらいに建造した愛船「加州丸」のエンジンが今日壊れた。
専門家の診断では、シリンダーに水が回ったので再起不能。
エンジンを乗せかえるしかない。
私の年齢を考えると、新品はいらない・・・。
それにしても長持をした機械。
ご苦労さまでした。

「加州丸」の船名は「夢のカルフォルニア」からだった。
あの頃、単なる憧れで命名した。
父の後を継いで漁師になった訳ではないが漁師になっていた。
苦労も多いいが楽しみもあった平成時代。

エンジンが壊れて思った。
現役漁師として、もうひと頑張りしようと。

海に沈む前に赤く燃える陽。








by hama-no-koya | 2019-05-01 19:23 | Comments(0)