浜の小屋

hamanokoya.exblog.jp
ブログトップ

<   2011年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧


2011年 07月 29日

漁師とジャズ

それは50年くらい前・・・ロード・アイランド州の海辺の町から始まった。
今ではニューポート・ジャズ・フェスタとして各地で開催されているが・・・

俺は、1958年8月開催された記録映画「真夏の夜のジャズ」を忘れることができなくて・・・
いつか俺の暮らす ”海辺の田舎町でジャズ・フェスタをやる” ことが夢だった。

今年で7回目になるが、11月6日に海辺の田舎町でジャズ・フェスタを開催する運びとなった。
「日野皓正 = ルイシュ・ナッシュ 日米のオールスター・ビック・バンド」と夢のまた夢の実現となる。
主催はAbu 100 Dreams で漁師の俺が、その夢の代表をしている。

100 Dreamsとは、3千数百人が暮らす日本の海辺の田舎町・・・・
そんな田舎町にも住民の数だけ夢があり・・・その夢の実現や後押しをしょう!!そんな仲間の集まり。
・・・過疎の町に暮らしても気持ちや考えが過疎にならない町でありたい。
おもしろいのはジャズに全く興味のない人や、町役場までが本音で支援しているところ。
全てがビック・コンサートなのに、なぜかヒューマンな部分を感じる身近さ・・・。

俺はジャズについて詳しいわけではないが・・・
毎年ニューヨークからやってくるアーチストと交流して、聴く楽しみプラス生きる何かを感じる。
あるアーティストが言っていた
「日本の田舎町で演奏できて良かった・・・
アメリカ文化のジャズがここまで浸透していることに驚きと、出来事の素晴らしさ感じた・・」と
感動するのは聴衆だけでなく演奏者もだったのか・・・

田舎とかオーバー・ザ・デスタント・・・。おもいがあれば問題ないとも言っていた。
そして夢から覚めた翌日からいつもの田舎でまた暮らす。


PS・ ジャズ情報は阿武町役場のHPで・・・
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-29 17:36 | Comments(0)
2011年 07月 27日

コシナガマグロ

ここ数日コシナガマグロが獲れだした。
クロマグロに色や形が似ているが・・・腰が少し長いだけ。
あまり大きくはならない種で、マイナーなマグロだけに市場価格は安い。
俺の地方(長崎~島根)にはこの時期から秋にかけて毎年やってくる。
40~50cmの小学生クラスの大きさの魚が群れで。

マグロは種類や大きさによって味も価格も大きくちがう。
小売店でマグロの切り身を買うとき、○○マグロの表示を確認するといい。
かと言ってもクロマグロは高価。他のマグロは安くてもマグロそれぞれの味がする。
海外では、安いその他マグロはシー・チキンと呼ばれるらしい?。

地中海の漁師が言っていた。クロマグロは獲れるが大半がジャポネに行くと。
俺が話した漁師は、ニューシネマパラダイス系のおじさんでとても陽気な漁師だった。
網の修理を手伝ったら、港のカフェで強烈に熱いカプチーノをご馳走してくれた。

おじさんの仲間は、俺のことをフルノとかJRCと呼んだ。
何の意味か分からなかったが、港にある漁船の全てのレダーが日本製だった。
魚群探知機もソナーもGPSもそうみたい。

メイド・イン・ジャパンの漁労電子機器の信頼は絶大で、今では世界中で使用される。
世界の海から魚資源が減ったのはそのへんの影響も隠せない。
漁師の目線でものを考えると複雑な気持ちになる。文句が言えない時代のながれ。
魚は輸入、高性能機材は輸出・・・海は自由な貿易の場だから?

世界中が、経験や感にたよる漁業から、電子機器で魚を獲る時代になった。
それでも俺たちの定置網漁は、資材こそ近代的になったが経験や積み重ねに今も頼る。
少なくなった漁師らしい漁業。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-27 15:20 | Comments(0)
2011年 07月 24日

サワラ

サワラは鰆と書くが・・・
俺地方ではサワラは通年獲れるが量的には春より夏の方が多い。
魚の春と書くのは「春を告げる魚」だからと思う。
ここ数日はサワラが多く獲れだした。

夏のサワラは旨くないのか?
俺は年間通じて数十匹のサワラを食べるが春も夏も味は変わらないと思う。
サワラは鮮度が落ちやすいので生で食べるときには早く食べること。
冷蔵庫や氷のない時代は、夏のサワラは刺し身で食べないで焼き魚用として流通したと思う。
だからその時代に暑い夏でなく「春の魚」になったような気もする。

夏の魚は何だろう・・・?
夏バテ防止にウナギかも知れないが・・俺はあっさり系の白身魚だと思う。
暑さのギラギラやベトベトの気持ちを中和するから・・・。

入り口がヒラメの洗いで途中がスズキの塩焼き・・・
大吟醸の冷酒を飲みながら先を急がない・・・口数の少ない2人酒。
ビヤガーデンのワイワイもいいが・・・夏酒は無心で静かに飲みたい。
その雰囲気は、エモーショナルな大人の世界でしかも男女を問わない・・・。
そんな空間は分かる人だけに解かる「おとな・・・おとこ・・・おんな・・・」ひらがなの意味合いをもつ。
それが・・・おじさん、おばさんたちの気持ちが化ける貴重な時間となる。

人もだが・・・
魚も酒もここまで演出されると幸せだとおもう。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-24 17:58 | Comments(0)
2011年 07月 21日

土用の丑

夏の土用に入って今日で2日目だが早くも丑の日になった。
誰が決めたのか、この日は「ウナギを食べよう!!」と。

わが国の3大食べよう日は・・
クリスマスのケーキとバレンタインのチョコと土用のウナギだと思う。
業界のキャッチ・コピーだろうがこの日は国営放送局でも話題になる。
文化でその日の出来事だろうが・・・国民の○○を食べよう日として長年ウナギが食されてきた。
昔の広告代理店が「土用の丑」を考えたのだろうが・・・永遠のコピーである。

我が家は小川の側にある。
その川で妻が3年前に天然遡上したウナギの餌付けに成功した。
毎年6月から9月頃までの間だが大小合わせて5~6匹のウナギが餌を投げると岩の間から出てくる。
ウナギは警戒しながらの食事だが・・・・それを見ているとなぜか楽しくなる。
餌は魚の切り身で腹八分目の餌さ量が人とウナギの接点になる。

ウナギの餌付けは食べる目的ではなく
南洋の彼方にある故郷まで帰り産卵するウナギの体力をつけるため。
食べて食えなくはなかろうが・・・可愛くてとても食べる気にはなれない。
だから・・・我が家は買ったウナギもあまり食べない。

昔からウナギの産卵は謎が多くてロマンだった・・・
この前、ウナギの産卵場を長年追いかけて究明した関係者が言っていた。
「これでウナギの完全養殖が可能になる」・・・・
夢がさめた。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-21 17:56 | Comments(0)
2011年 07月 19日

エイにやられた・・・

今朝の漁で不覚にもアカエイに左腕を刺された。
カッパの上からなので傷はそんなに深くはないが・・・
半日たった今でも腕が痛む。

アカエイにはムチのような尻尾が付いて・・・その中ほどに1~2本の鋭いトゲを持つ。
そのトゲも先は鋭く全体は両刃鋸のようになっていて・・・
剣が肉に刺さりそれを引き抜くと傷口が大きく切れる仕掛けになっている。

アカエイは通常は海底の砂の上に背中を上にして休んでいるが・・・
海水浴でもしも素足で踏んだなら尻尾を持ち上げ人足の何処かに剣を刺してくる!!
訳も分からず切り傷と傷みに襲われ病院に行く羽目になる。

今朝の俺は船に揚げた魚を選別する時にやられた。
いつもはエイの鼻の穴に指を入れ持ち上げるが・・・気持ちのゆるみがあったと思う。
それに台風の接近で波風も強く船もかなりゆれていたから・・
安全策はエイの頭に手カギを打ち込んで持ち上げる。

エイは体中が軟骨状態だが・・・生き〆にして氷水にさらして刺し身にすると珍味。
俺はそんなに美味しいとは思わないが・・・
それに皮を剥いだり、食べるまで手間がかかるからめったに食べない。

醤油で煮付けにして冷やすと煮凍り状態になりこれも珍味?
これも個人的にはあまり食べたいとは思わない。
市販のカスベ(干物)はたまに食べるが軽く火あぶりすると美味しい。
これは肉薄のエイ種で乾燥しやすいので干物に適しているから。

もしも魚屋の棚にエイを原型で並べたら誰も買わないと思う・・・?
魚にもいろいろあるがエイは全てが変わり者。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-19 16:51 | Comments(0)
2011年 07月 14日

夏が来た!!

雨の日が続くと晴れの日が恋しいが・・・・・
晴れの日が続くと雨の日が恋しくなる。
そんな感じで暑い夏が田舎にもやってきた。

子供の頃は夏が好きだった。
40日も学校に行かなくて・・・・いつもの海や山で仲間と遊べるから。
建て前は、午前中は自宅学習で午後は自由な時間だが・・・
田舎の子供たちは、暑い夏でも朝から晩までそこらで遊んでいた。

田舎遊びには学校も教科書もないが集落の上級生が仕切っていた。
今は遊びの公認インストラクターもいる時代になったが・・・
午後からの海遊びはみんなの日課だったが・・
午前の遊び時間はセミ採りや将棋や家遊びなど子供ながら趣味の時間のようだった。
夏休みの宿題もあったが第4コーナーを回ってから自分にムチを入れるが馬は走らない・・・・
夏休み帳は他力でまとめ・・・・秋は毎年やってきた。

いつもそばに海や山があるから明日は海に行こう・・・・などは思わなかった。
海はきれいで魚や貝がいっぱいで・・・それがあたりまえだった。
今は漁業権がないとサザエやアワビは採れないが・・・
その時代は家や浜で仲間と食べるくらいは黙認されていた。

今の俺は漁師仲間とアワビを採卵から中間育成までして幼貝を海に放流をしている。
潜水の操業時間も午前中で年間40日前後と漁師仲間で決めている。
それでもアワビの水揚げは落ちるばかり・・・。

アワビの資源が減ってきたのは自然減より人がアワビを捕獲するから
アワビから見れば漁師がいちばんの外敵である。
その次は天敵のタコによる食害だろう・・・。

夏は暑いがその暑さの自然で働く人と遊ぶ人がいる・・・
家の外ではセミが集団で鳴いている・・・夏が来ないとセミは生きれない。
尾瀬でなくても尾無でも・・・夏がくれば思い出す。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-14 14:51 | Comments(0)
2011年 07月 10日

漁村の大掃除!!

今日は漁村の大掃除!!
参加者は漁村で暮らす病人以外の全員である。

作業内容は集落の草刈と海岸清掃が主となる。
昔は「道打ち」と言って集落内の道と墓地と神社に行く道の草刈だった。
夏祭りやお盆が近くなるので梅雨明けに総出で夏草を刈っていた。

近年になってからは、自治体が「県民一斉清掃日」とか言って町役場の指示になった。
清掃の区分は各自治会単位になるが作業の量と参加人員は地区によって大差があるようだ。
住宅の密集地は人出も多く未舗装も少なく自治会面積も広くないので作業も早く終わる。
河川や海岸を持つ自治会はその掃除が大変な作業になる。

俺が暮らす自治会には、田舎ながらJR山陰本線と国道191号線が走る・・・
JRも国交省も昔は草刈だったが・・・今では除草剤にたよるメンテナンスになった。
いずれも草対策の効果は抜群で、草刈りは直ぐに草が伸びるが除草剤の噴霧は草が根から枯れる。
処理後は「根絶やし」の言葉の意味が良く解かる。
ベトナム戦争の枯葉剤とは全く違うが・・・今は便利な薬剤ができた・・・。

草原にもいろいろあるが日本の集落や市街地周辺の雑草は海外に比べ種類が多いように思う。
農産物や飼料や木材などの輸入と多湿の温帯が草の帰化と居心地の良さになっているから?
草には在来種に混ざり外来種もあり、雑草の標本園が全国の田舎に広がる。
ブラクバスやマングースとちがい・・・草の雑交配?でどんどん強力な雑草が増えてきた。

雑草の分布も耐病性や耐候性の強い草が生き残るから野放しでは動植物の生態系も変わる?
それによって集落の景観が「日本古来の里山」でなくなるような気もする。
里山は暮らしの中で人により形成され長年維持されてきた・・・

それでもそこで人が暮らすには・・・
夏の暑い時期に村人が総出で朝早くから里山の草を刈る。

夏草や兵どもの夢の跡・・・・にならないように。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-10 17:36 | Comments(0)
2011年 07月 07日

ヤシの実

冬の間に浜辺で拾ったヤシの実3個を浜辺に植えた.。
長旅で疲れたのか、生育北限を超えたのか夏になっても芽が出ない。
一つぐらいは芽が出ると思う・・・・。

何年か前に浜辺で拾ったヤシの実を浜に無意識に置いていたら、
芽が出て葉も数枚に成長したが、冬の寒さで枯れた。

話は飛んで大昔になる。
俺が暮らす漁村は、本州西端近くの日本海沿岸に位置している。
漁村開墾や半農半漁の暮らしから、
ご先祖の原点は、アフリカだが、海洋ルートによる北上と大陸ルートで南下の両方だと思う?
松浦半島・丹後半島・能登半島の沿岸集落と棚田の風景や暮らしのかたちがどことなく似ているから。
大陸ルート系は列島の内陸地へ、海洋ルート系は日本海沿いに北上?
俺は民族学者ではなく、ただの漁師だが個人が素人推測する。

漁村で暮らせば、魚や貝は海に行けばとれる。
田んぼでは米が、畑では芋や野菜が収穫できる。
山に行けば木が建材や薪に、小動物や木の実は食料に・・・
海岸に行けば流木や小石や塩まである。
それに小さいが生活に欠かせない川もある。
漁村はホームセンターとスパー・マーケットを合体したような所だがコンビニ系ではなく、
暮らしに便利と言うより生きるに便利なところ?

もしも国家も経済も流通もなんにもない場所で暮らすなら、
漁村暮らしをおすすめします。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-07 10:47 | Comments(0)
2011年 07月 05日

俺の仲間

昨夜、雨の中突然に浜仲間の女子(年齢不詳)が訪ねてきた。
目的は酒飲み話だが・・・内容は「途上国の田舎と俺の暮らす漁村」の比較。
漠然とした夜会だったが目的はシリアスで一つのようだった。

その彼女が曰く””カイラスの山に行って来る””・・・とさりげなくつぶやいた。
マジで!! いつ頃?・・・・・・8月に。

俺の行ってみたいところ・・・一番が「カイラス」で2番が「パタゴニア」3番が「ロカ岬」なのだ。
先を越された・・・はあるが、カイラスへ行ける彼女に俺の想いを託してみたいとも思った。
60歳を過ぎた漁師には今の漁村暮らしが定着したのか、カイラスは想いをはせるだけの地になりつつある。
それでもあこがれは、気持ちの中では今も色あせていない・・・。

先日、名取市の桑山先生(地球のステージ)が俺の田舎に来られた。
前回はソマリア編だったが・・・今回はカンボジア編だった。
特別編として、津波による大災害の現状(名取周辺)報告があった。
制作が桑山さんの感性なので伝わり方がリアルでマスコミ報道にない厳しさや悲しみが直に感じるが・・
現実と向かい会って生きる現実が・・・ぼんやりだが復活の予感を感じさせる。

俺が選ぶ3大旅人は、沢木氏・石田ゆうすけ・桑山氏。
現在は2名は作家だが・・・
桑山氏は身近な現役旅人を感じた。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-05 15:24 | Comments(0)
2011年 07月 02日

サメ

網にサメが3匹も入った!!
3mくらいが2匹と1・5mくらいが1匹がいちどに・・・。
一匹ならたまに獲れるが今回はファミリー?で

俺の地方ではサメをフカと呼んでいるが種類の区別は昔からあいまいである。
俺の素人鑑定ではネズミサメと思われる・・・?
そいつは三角形をした鋭い歯が付いて噛まれたら重傷以上はまちがいない。
船に取り込んだら首の部分に包丁を入れ血抜きして内臓を取り出す。
腹の中身は肝臓が大部分だが胃袋もかなり腫れていたので開いてみた。
食ったばかりのイカやアジが詰まっていた。

2匹は市場に出荷したが価格は相場的に一匹2万円くらいと思う?
小さいやつは解体して「船仲間の自宅おかず」として分配した。
サメの価値は地方によって異なる・・・・
フカヒレに加工すれば高価になるらしいが俺の地方ではヒレは食べないで捨てる。
身の部分は熱湯に入れ湯引きをして酢味噌を掛けて食べる。
広島県の山間部ではサメを「ワニ」と呼び生で食べ・・・郷土料理として定着している。

サメのお味は・・・?
生で食ったことがないので刺し身の味は答えられないが、御当地で曰く”兎に角旨い”らしい・・・
俺地方の食べ方、湯引きの酢味噌かけは無味に近いがサメの香りが良い感じで食感になる。
「酢味噌」味で食べるのは匂い消しと無味を味付けするためのようにも思える。
マンボウも同じ食べ方をする。

日本全国津々浦々で昔から魚を食べ・・・郷土調理として細長く伝えられてきた・・・・
それがローカル・レシピとして暮らしの中に継承され今でも各地に残っている。
[PR]

by hama-no-koya | 2011-07-02 07:58 | Comments(0)