浜の小屋

hamanokoya.exblog.jp
ブログトップ
2018年 05月 07日

春と夏の間の海

d0159062_17165470.jpg

暦の上では夏になった。
遅くなった夕暮れ。
この頃は海の季節も変わり目。
春先から伸びた海藻が抜けて海面に浮き上がり、
流れ藻となり海面を漂流する。

風向きで港の中に漂着した藻。
毎年のことで珍しくはないが漁船の出入りが困難になる。
押し寄せた藻は自然に沖合に流れ出すこともあるが、
海岸に打ち上げた藻は人が掃除をする。

その昔は、流れ藻は貴重な肥料だった。
漁村の裏山に段々畑があったから。
昔の人は、竹の背負いカゴに入れ坂道を畑まで運んだ。
初夏に麦を刈り、その後作にサツマイモを植えた。
段々畑の今は無く、山となり雑木や放置された杉林になった。
その変貌は他人には分からない。
五十年以上そこで暮らした人だけが知る話し。
生まれた家で今も暮らす。


d0159062_17173098.jpg
海水温の上昇にともない赤潮も発生する。
そこらの海が赤い色になる。
魚も大変だろうが、アヒルも泳ぐ場所が無い。
羽毛の白は汚れが目立つ。
飛べないアヒル。

港内の赤潮は西風で漂着し、北風になると消滅する。
昔からのことで、春の終わりから夏の海になる自然の現象。
漁師は赤潮が去るのを待つだけ。

海にも季節がある。
今頃は、春の海と夏の海の変わり目。
自然のお色直し。





[PR]

# by hama-no-koya | 2018-05-07 04:54 | Comments(0)
2018年 04月 13日

浜の掃除

d0159062_11120105.jpg
年間に数回だが海岸の掃除をする。
日本海側の海岸線は冬場の季節風を真面に受ける。
海を浮遊するゴミは波風に運ばれ何処かの海岸に漂着する。
変えようも無い自然のながれ。

海岸にゴミが漂着するから海がきれいになる。
浜辺は海の自然フィルター。
たまに掃除をしないと目詰まりをおこす。
だから人が掃除をする。

人が化石製品を使うようになってから浜ゴミが増えだした。
生活ゴミからロスト漁具まで様々な厄介物。
色も形も目立つ漂着ゴミ。

誰が捨てたか減ることのない漂着ゴミ。
春の日に仲間と行う浜掃除。

これも海辺の暮らし。








[PR]

# by hama-no-koya | 2018-04-13 11:40 | Comments(0)
2018年 04月 06日

海の仕事(大敷網)

d0159062_17005718.jpg
彼岸が過ぎると海にも春が来る。
大敷網は定置網なので網が汚れると海の網を取り替える。
その周期は約2~3ヶ月だが状況次第で一定ではなく、
網の汚れ具合や凪しだいで変わる。

最初に作業船が側に固定した網のロープを何本も切り離す。
それから汚れた網を海から揚げ、船に取り込む。
船首の放水銃でゴミを撃ち落とし、巻き上げ機で寄せる。
大きな網を徐々に船に積み込む。


d0159062_17011713.jpg
網が揚がり終わると別の船に積んである網と入れ替える。
網を入れると作業船が網を側に固定する。
魚を獲る部分の二箱の網替え作業は約半日要するが、
その他に垣網、運動場網、一箱網、ニ箱網と網替え部分がある。
それぞれ網ごとに別の日に行う。
網が汚れると魚の入りが悪くなり、網の破損も生じる。
大敷網の仕事は複雑で手間がかかる。
複雑な手順もある。


業界の人にしか分からない大敷網の網替え作業。
他人は垣間みるだけ。





[PR]

# by hama-no-koya | 2018-04-06 18:02 | Comments(0)
2018年 03月 22日

雨の朝

d0159062_09231323.jpg

帰り道は遠回り。
冷たい春雨が降る田舎のバス停。
久々に旅人を見送る。
海が荒れて漁に出れないから。
思いつきの漁師。

バスを待つ旅人。
大人なのに子供のような笑顔。
忘れていたもの。

ここはどこ・・・
なんでもないそこらの田舎。

感じる旅の温もり。








[PR]

# by hama-no-koya | 2018-03-22 09:51 | Comments(0)
2018年 02月 04日

漁村の節分

d0159062_09174093.jpg
節分は季節の分かれめ
翌日から暦の上では春になる。

2月3日の朝、漁村の家人は氏神様に御参りする。
夕方になると家の神棚にお神酒と魚と炒り豆を供える。
魚は決まってクジラとイワシ。
節分に昔から大と小の魚を食べる習わしがある。
もちろん、大人は酒もいただく。
ささやかな贅沢とGNHと田舎暮らしの行事。
幸せの原点を感じる。

家長が神棚を拝み、お供えをさげると家中に豆をまく。
子供が居れば大声で「鬼は外」だが、大人暮らしは無言の豆まき。
今年はクジラが無いので神様にマグロを供えた。
できたら氏神様には地物を供える。
お礼と祈願ができるから。

昔は、クジラも大羽イワシも地で獲れていた。
クジラは高値で売れ、解体の切れ端肉は塩漬けにして家々に保存した。
大羽イワシは、寒いこの時期が漁期で刺し網で獲っていた。
イワシの多くは煮絞めにされ、肥料用に加工した。
冬の蛋白源として丸焼きにもした。
今の地元では、数年前からクジラも大羽イワシも獲れていない。
他の産でも美味しい大羽イワシ。

夏の土用に「ウナギ」を食べ、冬の土用に「イワシ」や豆を食べる習わし。
昔からある民族の食と遠周りの健康管理。
今は田舎町にも栄養士がいる。

変わらない田舎暮らし。


立春の朝、漁村に今年二回目の寒波が到来した。
今日の漁は休み。
何も考えないで写した節分の写真。
d0159062_09182825.jpg
d0159062_10051058.jpg





[PR]

# by hama-no-koya | 2018-02-04 10:24 | Comments(0)